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脱原発を完全に成し遂げるためにはイデオロギーが必要だと思う
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/497.html
投稿者 短足鰐 日時 2011 年 9 月 18 日 09:04:59: 1dEIvwQCPSw5M
 

 死を目前に控えていた高木仁三郎は、今日の大事故を予見していた、と言い換えても良いと思う。それは霊感ではなく直観であったろう。その直感は、日本の原子力産業を内と外からよく観察・体験したことから必然的に産み出された。

 「この大事故は起こるべくして起こった」と言えば平凡で何の面白味もないが、その内実は深く重い。あえて短い言葉で要約すれば、「上から作られた原子力産業の歴史であり、明治以来(と思われる)国家体制」であった。根は深い。

 高木の最後のメッセージ
 「歴史を見通す透徹した知力と大胆に現実に立ち向かう活発な行動力をもって、一刻も早く原子力の時代にピリオドをつけ、その賢明な終局に英知を結集」することは容易ではない。
 どこかで「脱原発にイデオロギーはいらない」というようなタイトルを目にした覚えがあるが、小生はそうは思わない。

 原発推進のイデオロギーは国が上から作り国の隅々にまで浸透してきたのである。事故直後から数年ぐらいは、事故の衝撃と事故への激情がさめやらぬからイデオロギーなしの脱原発運動も可能だろう。
 だが、幸いよれよれでも事故収束の見通しが立ち、20年後ぐらいに原発解体可能の見通しなどが提起されてきたらどうであろうか。激情にかられた脱原発運動は長続きするであろうか。

 やはり国民の側からの強靭で長続きする反原発の思想を練り上げていく必要があると思う。これは党派性の強いイデオロギーとして全国民に深く浸透させていく必要のあるもの。
 脱原発を推進するのは、個々の政治家の個人的資質ではなく(政治家個人は内外の原発マフィアに屈し易い)、結局は国民世論であり、国力であると思う(ドイツが良い例)。


・今日の過酷事故への強い予感を抱いていた故・高木仁三郎
 http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/564.html

 

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コメント
 
01. 短足鰐 2011年9月18日 15:04:40: 1dEIvwQCPSw5M : zqw7Lv8Ckk

(ドイツの脱原発情報)

・〈私の視点〉ドイツの脱原発 熟議経た民意が支える決断 ギド・ベスターベレ(独外相) 朝日新聞 
 http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/666.html
 投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 7 月 23 日 14:46:43: igsppGRN/E9PQ

http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/492.html#c4

http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/492.html#c55

http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/492.html#c19
 19. 2011年6月09日 17:19:02: MLtoB3Rhl2
 >>10
 > ドイツが今回の脱原発に動いた一連の流れ

 mainauさんではありませんが、TBSラジオのDigという番組の火曜日に、元NHK記者のドイツ在住ジャーナリストが報告しており、次週に更新されるまで下記のサイトからポッドキャストで聴く事ができます。

 6月7日(火)「ドイツの原発対策」
 http://www.tbsradio.jp/dig/2011/06/post-998.html
 ポッドキャスト
 http://podcast.tbsradio.jp/dig/files/dig20110607.mp3

 20. 2011年6月09日 17:24:20: MLtoB3Rhl2
 >>19の補足
 放送後記 6月7日(火)「ドイツの原発政策」
 http://www.tbsradio.jp/dig/2011/06/post-999.html


02. 2011年9月19日 21:49:50: tTrD7tBRQs

1966年9月に日本物理学会が主催して開催した第8回半導体国際会議に,米国陸軍極東研究開発局から米軍資金8,000ドルが秘かに投入されていたことが翌年5月に明るみに出た。
1967年9月9日の日本物理学会臨時総会で山本義隆をはじめ小出昭一郎、水戸巌、槌田敦等若い物理学徒達は厳しい理事会批判を行った。
その結果、総会は「日本物理学会は今後内外を問わず、一切の軍隊からの援助、その他一切の協力関係をもたない」(賛成1927、反対777、棄権639、無効57)を決議した。
それは、日本科学界が歴史に刻んだ不滅の決意であった。
この決議は、その後1995年までの28年間にわたって日本物理学会総会のプログラム第1ページに掲げられた。
http://zenkyoto68.tripod.com/zenkyoto22.htm

◆がん患者は100万人単位で増えていく
あまり煽(あお)りたくありませんが、今後10年でがんを発症する人は100万人単位になるかもしれません。
最初の5年で甲状腺がんや甲状腺異常が顕著になります。
次に50キロ以内の地域で肺がんの発症率が今よりも20%上昇するでしょう。
この数字はノースカロライナ大学の免疫学者スティーブ・ウィング助教授が算出した数字です。
そして10年で骨腫瘍や白血病、肝臓がんも増えてくると思われます。
福島の現状というのはこれくらい深刻なのです。
まず日本の方に大変重要なことをお伝えしなければならない。
それは福島第1原発の4基すべてから、いまだに放射性物質が放出されているという事実です。
3月中旬の水素爆発で飛散が終わったと考えていたら間違いです。
確かに9割はあの時の爆発で放出されたかもしれない。
しかし、それで終わりではない。
ですから環境汚染は計り知れないのです。
放出を防ぐには、建屋を覆いかぶせるテントなどを使わない限り無理です。
(米国の原発専門家アーノルド・ガンダーセン氏)
http://esashib.web.infoseek.co.jp/genpatumura02.htm


03. 短足鰐 2011年9月19日 23:48:49: 1dEIvwQCPSw5M : zqw7Lv8Ckk
 02さん

 貴重な情報ありがとうございます。1967年の日本物理学会の決議というものは知りませんでした。日本物理学会の偉大な歴史のひとコマだと思います。ここに若き山本義隆や槌田敦があり活躍していたんですね〜。小出昭一郎、水戸巌という学者は全く知りませんでした。

 山本義隆氏は、長く塾講師として埋もれてきましたが(本人も表舞台に立ちたがらなかった)、「磁力と重力の発見」三部作で一時脚光を浴びました。氏が今表舞台に出ることを多くの人々は望んでいるのではないでしょうか。ご本人の学者魂や正義感をこのまま埋もれさせてはいけない。彼にはこれから存分に働いていただくくことを強く求めたいと思います。


http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/602.html#c8

・『福島の原発事故をめぐって』山本義隆著(Supersymmetry Brothers)原子力は人間に許された限界を超えている
 http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/524.html
 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2011 年 9 月 15 日 06:58:25: V/iHBd5bUIubc


04. 2011年10月11日 13:41:45: FUviF2HWlS
アメリカもソ連も共に、原発や核兵器・原子力艦船を開発した。

「アメリカの核は良くて、ソ連の核はダメ。」
「ソ連の核は人民のため、アメリカの核は搾取階級のため。」

これらの主張を正当化するのが、イデオロギーである。



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