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Re: 貴殿の論考は論証不十分かつ現時点では検証も不可。ゆえに「仮説」扱いにすべきということ。
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/419.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 4 月 27 日 05:06:33: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: Re: 貴殿の論考は論証不十分かつ現時点では検証も不可。ゆえに「仮説」扱いにすべきということ。 投稿者 短足鰐 日時 2011 年 4 月 26 日 20:32:54)

なんでいまさらそんなことをと、あっけにとられてしまうような提示をしている冒頭部分に答えて、今回の議論を終わりにさせていただきます。


>@2号機は「原子炉隔離時冷却系(RCIC)」がどれくらい長く作動したのか。
>それに対して1・3号機(RCIC)はどれくらいで機能停止してしまったのか。
>その根拠・データ。

この文章のちょっと下に、(反論があるなら、自分で調べて反論しろ、などと言うのは横着で乱暴なことである)と書いておられますが、そう言っても別に横着でも乱暴でもないよなと思いながらも、そんなことは言いません。

ただ、すぐ上の、まさに、あなたがレスしている私の書き込みを読めば書いてあることだよとだけは言っておきます。

もっと言えば、大元の私の書き込み「事故を「レベル7」まで深刻化させた政府・東電の大罪:2号機圧力抑制室損壊は事故対策チームの極めて深刻な失態」の「その2」以降の書き込みで、参照資料を示しつつ、すでに時系列的にすべて示した内容です。


下記の[引用]は、すぐ上の「Re: 「あっしら」という男の詐術の手口を改めて暴露しておく」(http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/416.html)からの引用であることを意味しています。


2号機の注水問題

[引用]:「2号機は、隔離時冷却系が3月14日の午前中まで動いていたので原子炉水位もプラス4m近くを維持していました。」

≪根拠≫

●東京電力プレスリリース「福島第一原子力発電所のプラント状況等のお知らせ(3月14日 午後11時30分現在)」(http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1342-j.pdf


「2号機(停止中)
 ・原子炉は停止しており、原子炉隔離時冷却系による給水を行っていましたが、原子炉隔離時冷却系の停止により、原子炉水位が低下」


●官邸:原子力災害対策本部「平成23 年(2011 年)福島第一・第二原子力発電所事故について 平成23年4月8日(19:00)現在」(http://www.kantei.go.jp.cache.yimg.jp/saigai/pdf/201104081900genpatsu.pdf


2号機原子炉の水位など、水位に関するデータは、このレポートのP.58以降のパラメータ表参照。


(2)1号機の注水問題


[引用]「1号機(バッテリーで7時間ほど動く非常用復水器による原子炉の冷却)」


≪根拠≫


● .東京電力プレスリリース0311「福島第一原子力発電所のプラント状況について(午後9時現在)」(http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1312-j.pdf

「1号機(停止中)
・原子炉は停止し、非常用復水器で原子炉蒸気を冷やしております。」


● 東京電力プレスリリース「福島第一原子力発電所のプラント状況等のお知らせ(3月12日 午前4時現在)」(http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1315-j.pdf


「1号機(停止中)
・原子炉は停止し、非常用復水器で原子炉蒸気を冷やしておりましたが、現在は停止しています」


(2)3号機の注水問題


[引用]:「隔離時冷却系から高圧注水系(電源要)に切り替わっていた(公表がないのでいつの時点か不明)3号機は、3月13日明け方、高圧注水系が自動停止し(原因不明:公表なし)、事故後あるときまで駆動していた隔離時冷却系も再起動しなかったためアラート状態」


※ なお、「3号機(RCIC)」と書かれていますが、すでに説明したように、3号機は「隔離時冷却系→高圧注水系」という推移があるので、RCICでのみ原子炉の冷却を行っていたわけではありません。隔離時冷却系がいつまで使われていたかは不明ですが、再起動をしようとしているのですから、高圧注水系に切り替えた理由は、隔離時冷却系の自動停止ではないと思います。

≪根拠≫

● .東京電力プレスリリース0311「福島第一原子力発電所のプラント状況について(午後9時現在)」(http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1312-j.pdf


「3号機(停止中)
・原子炉は停止し、原子炉隔離時冷却系で原子炉に注水しております」


※ 東京電力プレスリリース「福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(3月12日 午前11時現在)」時点までは隔離時冷却系で注水。
次のレポートである3月12日午後1時現在からは高圧注水系に変わっている。


● 東京電力プレスリリース「福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ
(3月12日 午後1時現在)」(http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1319-j.pdf


「3号機(停止中)
・原子炉は停止し、高圧注水系で原子炉に注水しております」


※ そして、高圧注水系による注水は、3月13日午前2時現在までは続く。
東京電力プレスリリース「福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ
(3月13日 午前2時現在)」(http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1326-j.pdf


● 東京電力プレスリリース「福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ
(3月13日 午前5時30分現在)」


「3号機(停止中)
・原子炉は停止し、高圧注水系が自動停止し、原子炉への注水ができなくなっており、注水手段を検討しております」

A2号機への海水注入は、1・3号機のそれに比べて何日ぐらい遅れたのか。

[引用]「13日午前11時55分の時点で2号機の格納容器にも注水を始めていれば、1・3号機と同じような水素爆発が起こった可能性は高いと思いますが、圧力抑制室の損壊をきたして放射性物質と汚染水がダダ漏れという今のような事態にはならなかったと考えています。」


2号機は圧力抑制室が損壊するまで、原子炉圧力容器には注水がされても、格納容器への注水はされていません。
何日遅れたというわけではなく、格納容器に注水するという試みはなかったのです。


≪根拠≫

1号機、3号機の格納容器に対する注水。2号機と3号機は、燃料の違い(3号機はMOXも使用)はともかく基本的に同じシステムですから、3号機に消火系で注水ができたのなら2号機にも注水ができたはずです。
2号機の格納容器の圧力は、3月14日のお昼で5気圧程度なので消防ポンプ(10気圧ほど)で注水は可能ですし、3号機が注水を開始した時点の格納容器の圧力とほぼ同じです。(これは、上述の官邸レポートで確認できるデータ)

2号機格納容器に注水しようとしてできなかったのなら、その由説明があるのが今回のレポートでも通例です。

●原子力安全・保安院「地震被害情報(第24報)(3月15日11時00分現在)」(http://www.meti.go.jp/press/20110315009/20110315009-1.pdf

P.3の「(5)その他の異常に関する報告」の4つ目の項目「1号機の格納容器内に消火系ラインを用いて海水注入開始(13日11:55)」と次ページ(P.4)の6つ目の項目「3号機の格納容器内に消火系ラインにて真水注入開始(13日11:55)」


※ この回答は、次の内容にも適用できるものです。

>ひっくるめて現時点で「判断ミス」と言い切れるには、正しく判断すれば直ちに水
>の注入が物理的に可能な条件にあったということをも論証する義務があるという
>ことです。


近い条件であるはずの3号機に注水ができて2号機にできなかったのなら、その理由を示すのは私ではなく事故対策チームの義務だと思います。


※ 最後に

>念のため念を押しますが、現時点で疑義のある読者に今反証を求めるのは筋違
>いですよ。反証しようにもデータがないので不可能なのです。読者は疑義を唱え
>るしかないのです。

あなたは2号機の圧力抑制室の損壊について水素爆発説をとられているのに、このようなことを書くのはご都合主義だろうと言っておきます。データがないままの水素爆発説ですか。
ただ私の推論に納得がいかないと言っているだけの人ならそう言ってもなんら問題ありませんが、あなたは違うのですよ。


> 物理的に水の注入が行えたのに判断が遅れたために2号機の事故が起こった
>のであれば「判断ミス」になる。この場合1・3号機でも水の注入が遅れて建屋の
>水素爆発が起きたのだが、これは「判断ミス」とは言わないのかということになる。


1号機については「判断ミス」かなと思っていますが、原子炉圧力容器の圧力が8から9気圧くらいだったようなので消防ポンプで注水はなんとか可能だと思います。しかし、その圧力に抗して消火系でどれだけの給水ができ燃料棒の冠水状態をどれだけ保てたのかなあいう疑問は残ります。

(ベントを急がせた理由である格納容器の圧力状態や原子炉水位の低下傾向を考えると、11日深夜からベントまでのあいだの1号機の原子炉の圧力はもっと高かったように思えます)

燃料棒が露出する前に少量でも注水を始めていれば、少しは水素爆発の時期を遅らせることができたと思います。


3号機については「判断ミス」だとは思っていません。

3号機は、高圧注水系が自動停止した時点でも圧力容器の圧力が70気圧以上あったようなので、高圧系にとって代わって消火系で注水するのは難しかったと思います。だから、東電レポートも、「原子炉への注水ができなくなっており、注水手段を検討しております」と書いたのでしょう。

そして、逃がし安全弁の操作で原子炉の圧力を下げ、まずホウ酸水を注入し、上述したように、「3号機の格納容器内に消火系ラインにて真水注入開始(13日11:55)」という流れになりました。


1号機・2号機・3号機とも、原子炉水位はいったんマイナス(燃料棒露出)になってから、注水され続けている(流量調整はある)にも関わらず、水位がプラス(燃料棒冠水)になったことは現在までないので、圧力抑制室の損壊は別として、建屋内での水素爆発は避けられなかったのだろうと思っています。


> 2号機への水の注入は1・3号機よりもっと遅れたのに建屋の爆発でなく容器
>内爆発がおきた、(RCIC)を持ち出してもその違いの合理的説明がなされている
>とは思わない(これもすでに述べている)。


何度も書いていますが、2号機は14日午前中まで注水が続き原子炉水位ももっとも余裕があったのです。
暦ベースで遅かったという比較は意味がありません。

RCICは、復水貯蔵プールの水を使い切ると、最後に圧力抑制室の水を冷却水として使ってしまいます。
だから、冷やしてくれる水があることを前提に、逃がし安全弁操作や格納容器内の高温高圧の気体が圧力抑制室に流れ込むと、“ひどい事態”が発生することになるのです。


 

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コメント
 
01. 2011年4月29日 16:39:38: gf7OQcxcqA
制御不可であれば必然的にレベル7ですね
水素爆発が必然であれば怖いです
認識がチェル野を越えましょう(収束日の確約)

02. 2011年4月29日 17:54:15: gf7OQcxcqA
貴方は飛行機事故を容認しても
原発の長期の事故を容認しないだろう
失うものが観えない巨大な喪失感

03. ミスター第二分類 2011年5月03日 15:43:25: syFUAx3Wc1pTw : bTwp1YEqdo
わたしは断固、あしっら氏を支持し賛同する。

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