http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/353.html
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身体知は、飛躍するようだが地政学とも関わっているように思える。周辺部分の関わりというよりむしろ拠って立つ地盤ではないか。日本の地政学により国家戦略を立てたとする。その戦略が身体知に立脚していないと、外圧のワンブローで簡単に吹き飛んでしまいはしないか。つまり前頭葉で理屈をこねあげて作り上げた戦略というものの危なっかしさである。
戦略家集団が身体知にも立脚した日本の戦略を練り上げ、その練りあがったものを集団的身体知の見地から再度点検し批判ししごきあげていく。そのような過程を経て出来上がったものであれば、外圧の一つや二つに十分に耐えられ、さらにはその強風の中で一層強靭なものに鍛え直され進化していく。
ユングの言う日本民族の集合的無意識という身体知の宝庫につながることの大切さを指摘したい。
仁王像はプロの戦略家では有り得ない。考え方を開陳している。前にも言ったように戦略家をコーデネイトするようなスタンスである。
「身体知」内田樹・三砂ちづる/バジリコ‘06年から抜粋
<第1話 女は出産、男は武道>
内田 身体知の抑圧は…決定的な断絶が二回あります。一回目は明治維新。それまで武士階級が伝統的に担ってきたある種の身体文化が…失われてゆく。武道的な身体技法が矮小化させられて…ただの格闘術になってしまう。
1945年、GHQが武道を全面禁止してしまう。これが二回目の断絶。そのときに武道関係者は生き延びるために、…武道も野球やサッカーと同じ「プレイ」だと定義変更によって生き延びを策した。
この二度にわたる断絶によって、身体の深いレベルにある感応力、ある種の集中的な訓練を通じてはじめて発現されるようなポテンシャルを開発する伝統的な身体知がどんどん失われ、潰されていってしまった。
武道の場合、本当に大切なのは、筋力とか骨の強さではなくて、むしろ感覚なんです。皮膚の感度じゃなくて、身体の内側におこっている出来事に対する感度。あるいは、接触した瞬間に相手の身体の内側で起きている出来事に対する感度。ぼくはそれを「身体感受性」と言っている…。
三砂 なにをきっかけに取り戻していくか、ですね。男性が武道でできるようになることが、女性は出産でいっぺんにできるのではありませんか。
内臓の筋肉も衰えているので、いま若い女性でも尿漏れが増えているのだそうです。…昔の女性は着物だから、そういうこと(月経血コントロール)が自然にできたのですね。着物を着て歩いている姿勢、正座している姿勢、草履をはく時は自然に内臓の筋肉も使っていたのでしょう。
ですからそれぐらいの年齢の人は骨盤底筋をしめなさいと言われなくても、みんなできていたと思う。
内田 いいですね。…自分で身体をコントロールしようとしなくても、着物が正しい姿勢を教えてくれる。
・「こいつバカだ、ぴっ」と私の「身体」は信号を発する。私の「頭」が、「この人は立派な人だ」といくら主張しても/内田樹
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/367.html
投稿者 藪素人 日時 2010 年 10 月 19 日 20:11:09: BhHpEHNtX5sU2
・国家戦略の重要性を特に認識すべき時代ではないだろうか
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/782.html
・小沢一郎に依存する方法論は「(国家)戦略」足り得ない!
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/797.html
・”国家戦略”は国家に保存され常に研究されつつ執行中であるか出番を待つべきもの
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/276.html
・小沢一郎に依存する方法論のパースベクティブ
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/277.html
・Re: 日本には層の厚い「軍師」(=国家戦略家)の集団が必要
http://www.asyura2.com/07/dispute26/msg/657.html
投稿者 仁王像 日時 2007 年 10 月 29 日 21:20:09: jdZgmZ21Prm8E
・日本の「地政学」の復興も必要!
http://www.asyura2.com/07/dispute26/msg/672.html
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