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自衛隊は、その名の通り、国防軍的な側面と、その出自から、米軍の下部組織=米衛隊的な側面が有ります。
冷戦期までは渾然となっていたものが、最近の陸海空の自衛隊幹部の言動によりハッキリと現れてる通り、米衛隊の側面が極めて強く、大きくなっております。 その枝分かれしたのが、やはり、この辺りに在ったのではないか?と考えると、オウムについての残された謎も見えて来るようです、、、
CIAリポートで指摘する「100人に上る現役自衛隊員」や「米国防総省を凌駕する、多数の科学者・科学技術者の存在」、また村井が記者会見で豪語した「1000億の資産」、ついでに「金丸氏宅と同じ<金の延べ棒>がオウムに在ったこと」。
これらを、相互に矛盾無く、説明出来る<仮説>とは、オウムが、防衛族のドン金丸信氏の地元である山梨県、富士山麓の自衛隊駐屯地や演習場に近い場所にサティアン群を置いた事からして、軍事関連の背景があり、しかもそれが冷戦後の思惑も重なっていたと考えると、そこには、ABC兵器も含めた高度の軍事兵器の研究・開発を行うべく、自衛隊の国防軍的な部分からの影響が及んでいた、と考えるのが自然です。 多数の科学者・科学技術者が集まっていたことや高度の軍事技術や兵器に異常な関心を示してアプローチしていたこともこれで説明出来るし、多数の現役自衛官(元も入れれば更に増えるはず)は技術的なアドバイザーとかコーチ、或いは外部からのスパイを防ぐ防諜関係の役回りもあったのかも知れません。 また、潤沢な資金の出処は、その辺の決して表には出て来ない類のものだったのでしょう、<金の延べ棒>が在ったということからして。
そういった、本来「国防軍」的な部分からの研究・開発であったものが、細川政権登場以来の政治潮流の変化によって、米衛隊部分の色が濃くなり、また、それに乗じて、外部からの介入も在ったということでしょう。
オウム事件には様々な「怪文書」が沢山出ましたが、恐らくはその最初、松本サリン事件の直後に出たモノに興味深いコトが書かれております。 文章の内容から、国防関係或いはその周辺の人物によって書かれたもの、と推測出来ますがー
情報の出所は欧州の軍事筋とし(やけに詳しいことから、英国の駐在武官辺りか?)、事件はCIA所属の5名の米国籍(日系2世、日本語も堪能、外見からは日本人と識別不能)の専門工作員によるもので、欧州・アジアの主要国から180人を超す諜報担当者が松本に集まり、その5人の動静を監視しているーとしている。
この怪文書自身が別の意図を持ったものと解釈することも勿論可能ですが、単なるガセと考えたくないのはー妙に生々しく具体的であることもありますがーここに出て来る国防総省直属の組織と同じ名前が、地下鉄テロのまさに一ヵ月後、95年4月19日(日本時間4月20日)に起きたオクラホマ連邦ビル爆破事件、「9.11」の前哨とも言われるこのテロ事件の際にも浮上し、またその「9.11」の時にも、例の「炭素菌」騒動の折にその組織が取沙汰されたりして、単なる偶然では片付けられない要素が重なってるからです。
もし彼らと、「地下鉄ー用のサリンを作った」とされるジーヴァカ=遠藤誠一を始め、他のオウム幹部=使徒達が米衛隊を媒介に何処かで結び付いていたのであればーそれが解明出来れば!−この謎に満ちた事件の構造も見えて来るのでしょうが、、、、
また、従来の「国防軍」的な要素と「対米自立」を追及する小沢氏を中心とする政治勢力とは何処かで共鳴するものではなかったのか?ーと考えると、この時期の政権交代という政治の<力関係>の変化がオウム内部での「米衛隊」部分の暴走にも繋がって行ったのでは?ーということも考えられます。
松本サリン事件の謎に、事件後数日で概要を掴んでいたはずなのに、警察は何故、事件とは明らかに無関係の河野さんを犯人に仕立てようとしたのか?というのがあります。 多分そこに「帝銀事件」に似たものを感じ取ったからでしょうが、穿った見方をすれば、犯行の目的又は犯人の意図を絞ることが出来なかったからではないか?そしてそこには、オウムをどうするのかを巡っての、体制内の暗闘が在ったのではないか? −とすると、小沢氏の勢力が政権復帰の目が無くなった94年秋以降、オウムの運命は決まったのでしょう。 捜査方針が9月になって劇的に変わったことは多くのマスコミが証言するところですが、何故か一旦本格化した捜査がズルズルと伸び、年を越して仕舞います。 恐らくは公安捜査でいう”泳がせ”だったと思われますが、ひょっとしたら、そこにオウムを利用して破壊・謀略工作をやろうとしている勢力からの撹乱も混じっていたのかも知れません。
オウム事件の「怪文書」として、一躍有名になった例の「松本サリン事件に関する一考察」もそんなモノの一つでしょう。
その年の9月に書かれた事を記していながら、マスコミ各方面に出されたのは年を明けてから。
もしこれが警察側の意図によるものであったら、オウムの内部及びその周辺に居る監視対象が、この情報でどのように動くのか反応を観るということでしょうが、私はこの説は採りません。 何故なら、元旦の読売新聞のトップ記事が正にそれに当たるからです。 ポイントは二つ、一つは、本文は9月に一旦書いてそのままにし、年が明けて、元旦の読売新聞のトップ記事を見て追伸を入れたという形を採ってるということと、もう一つは「帝銀事件」への言及です。 前者からは、<捜査方針>の変更の節目を知ってる(それに合わせた反応である)ということ。 後者は、何故、河野さんじゃないと判っていながら「犯人役」に仕立てようとしたのか?内情をズバリ言い当ててる、その上「帝銀事件」の類似を引きながら、さりげなく「犯人像」に触れてる(示唆してる!)ということ。 「軍事技術を応用し、熟練した手際の殺人」、即ち軍人かその種のプロ! こちらの方も捜査当局の本音をズバリと言い当ててるのです。
捜査当局がこれを読んだら、自分達の手の内をスッカリ見透かされてる!と感じたことでしょう。
そして、これがもし「真犯人」によるものであったとしたら、「追伸」の中で示された危惧も別の意味が感じられたに違いない。
「ガイアナの人民寺院事件」や「ブランチ・ダビディアン」の様な集団自殺(を装った殺戮ーによる証拠隠滅)に加え、地下鉄や東京ドームでの「テロ」。 −即ちこれは、<予測>や<危惧>を装った、<予告>ではないのか?
ーその意味で、「今捜査に入ると、このような事が起こるぞ」と、捜査当局に向けられた恫喝だったのではないか?
1月に入るはずの捜査が伸びて仕舞ったのは、この「怪文書」を受けてと考えると、逆に納得がいきます。
ただでさえ、今関西の「阪神大震災」で大変な事になっているのに、この上関東で、「地下鉄テロ」に加え「ガイアナの人民寺院事件」や「ブランチ・ダビディアン」の様な武装抵抗、挙句の果ては「集団自殺」などやられたら、日本の治安はメチャクチャなことになる!と。
こうして、3月に入り、多少落ち着いたところで、春休みに入る前、プロ野球公式戦が始まる前ということで3月20日になったのではないか?
なお、私見によれば、この「怪文書」を装った捜査当局への恫喝という手法は、それから2年後、「神戸少年連続殺傷事件」の際にも使われております。
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