投稿者 仁王像 日時 2010 年 5 月 20 日 19:58:02: jdZgmZ21Prm8E
「この国を動かす者へ」佐藤優/徳間‘10年から抜粋
・現在、日本には単一の政府は存在しない。「鬼の特捜」に代表される官僚の政府と、先の総選挙で圧勝した民主党連立政権による政治家の政府が存在する。もっとも民主的な選挙で選ばれても、当選した後は自分の利権と名誉しか考えないというのが、国会議員の文化なので、民主党が国民の利益を代表しているとは言えない。この二つの勢力、つまり「鬼の特捜」と民主党の小沢一郎幹事長が、「誰が日本国家を支配するか」をめぐって熾烈な権力闘争を展開している。一言でいって、これは普通の国民とは関係のない「あの人たちの喧嘩」だ。こういうつまらない争いのために日本の国力が落ちている。まさに非常事態(有事)だ。p14
<小沢秘書逮捕は国策ではない 若手検察官僚の世直し暴走だ>
・筆者は、本件を国策捜査とは考えていない。その理由は二つある。
第一に、国策捜査は、象徴的な事件を摘発する(あるいは作り上げる)ことで「時代のけじめ」をつけるこもとを目的とする。…この事件に象徴的意義を見出すことは難しい。
第二に、実際に逮捕をする前に、検察は、新聞・テレビ・週刊誌に「こんな悪い奴がいる」という情報を散々リークし世論を沸騰させてから標的とした者を逮捕する。今回そのような事前準備はなされていない。
むしろ、自民、民主双方の政治家を腹の底ではバカにしている現場の検察官たちが「いまの世の中は腐敗しきっている。政治もマスコミも、この状況を改善できない。われわれ検察のみがきれいな社会を作ることができる」と信じ込み、それによって世論の拍手喝采を受けたいと思って行った事案と筆者は本件を解釈している。p22−3
〔臭うぞう〜〕
本件に関しての事態が落ち着き核心部分が見えてきたのではないか。
当初は小沢の「第七艦隊だけでよい」論がアメリカの逆鱗に触れたや、副島隆彦の「ヒラリーナイ」謀略論(外因論)などが盛んであった。外因論であれば、こんな中途半端な結末は見ないだろう。強大なソフトパワーでとうに小沢一郎を葬り去っていたはずだ。
端的に言って副島隆彦の言う「日本のお奉行さま階級」の暴走と言い換えることができるが、佐藤優の言う通りこれだけに限定して言い切ってしまってよいのかには疑問がある※。が、内因論ということでは大きくひとくくりできるのではないだろうか。
〔※ 森・元法相が暗躍したらしいことが財界人から漏れてきたということは、逆に財界の一部反小沢勢力らとの阿吽の呼吸とも見られる連携があったことが想像されてもおかしくはない。資本一般(財界)もまた国家権力の枢要な構成要素である。国家権力の一部が関与してきたのは明白だが、佐藤の念頭にある「国策捜査」の概念には合致しないと言っているのだろう。〕
・西松献金問題は、森田説が有力ではないか。対する副島説の言論犯罪的臭さ
http://www.asyura2.com/09/dispute29/msg/221.html
・副島隆彦は、日本の「お奉行階級(=捜査権力)」によるホリエモンや村上の逮捕は容認する。だが、小沢一郎では豹変する。
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/170.html
・〔西松建設事件〕森英介法相(当時)が指揮権を発動した疑惑(低気温のエクスタシー)
http://www.asyura2.com/10/senkyo86/msg/611.html
投稿者 セーラー服ときかんぼう 日時 2010 年 5 月 18 日 23:15:43: q5/COp9BAVzoM
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