★阿修羅♪ > 議論29 > 401.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 原発以外の方法をもっと研究・投資すべき段階だと思っています。 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2009 年 7 月 12 日 12:31:53)
わたしは「原発は危険」というドグマを持っていません。昔は持っていましたがそれがドグマであることに気がついて捨てました。
ここ阿修羅♪において一度でも「反原発」の主張や投稿は行なったことがありません。原発建設の投稿は何回か行ないましたが。
二酸化炭素の排出を削減するためには、風力、太陽光、太陽熱、燃料電池、地熱、水力、原子力など、化石燃料エネルギー源に
代わる代替エネルギー源を総動員する必要があります。その中には油を産出する藻類も含まれます。
その意味では大きな意見の違いはないと思います。
問題は原子力発電をどう評価するかです。現状では代替エネルギー源の中で大量のエネルギーを供給できるのは
原子力発電に限られています。風力、太陽光、太陽熱などはエネルギー源としては不安定であり、代替エネルギー源としては
補助的な存在にとどまらざるを得ないと思います。それらをメインのエネルギー源とすることはできない訳です。
原子力発電だけが安定して膨大なエネルギーを供給できるエネルギー源です。原子力発電をメインに、風力、太陽光、太陽熱など
を最大限利用する。その中には藻類による油の利用も含まれるでしょう。
原子力発電にはエネルギー源として危険な放射性物質を使用するため、その安全性が常に問題とされてきました。
その意味では原子力発電なしで済ませられればそれが一番よいのですが、化石燃料による地球温暖化の問題が
原子力発電に再び脚光を浴びせることになりました。
現実の問題として、化石燃料抜きに必要なエネルギー需要をまかなおうとするなら、原子力エネルギーの活用は避けることが
できないのです。これに対して、原発は危険だから原発抜きでエネルギーをまかなうべきだとすれば、風力、太陽光などを
利用したとしてもエネルギー源としては不足で、既存の化石燃料を消費する火力発電に大半のエネルギーを依存しなければ
なりません。その結果、二酸化炭素の増加が続けば、将来的には人類の生存すら危うくなるほどの地球温暖化を招くことに
なるでしょう。ことは急を要するのです。化石燃料からの代替が遅れれば遅れるほど、地球温暖化は深刻な結果を招くことに
なります。人類の生存が危うくなる地球温暖化という事態は科学的根拠のないことではありません。
現在が化石燃料に代わるあらゆるエネルギー源を利用しなければならない状況にあるのです。その中で、現実的には
原子力発電が多くの割合を占めることにならざるを得ない、ということです。
地球温暖化がたいした問題ではない、あるいは地球温暖化は陰謀だと考える人は、原子力発電の活用に反対するでしょう。
その意味では、地球温暖化をどう評価するかが問題になってきます。