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次のような記事が共同通信より配信されています。
「米政府、80キロ避難は燃料全損想定 実測データに基づかず」
2011.4.9 01:20
米政府が3月16日に在日米国人に対して福島第1原発から80キロ圏外への避難を勧告した際、米原子力規制委員会(NRC)は実測データではなく2号機の核燃料が完全に損傷したとの想定に基づき判断していたことが8日までに分かった。
NRC幹部が外部の専門家でつくる委員会で説明したとAP通信が報じた。日本政府は同時期に20キロ圏からの避難と20〜30キロ圏の屋内退避を住民に指示、米側との違いが表面化していた。
NRCで安全基準を担当するランディ・サリバン氏は委員会に対し、80キロ圏からの避難勧告は2号機の核燃料が100%損傷し、16時間にわたって放射性物質が漏れ続けることを想定したと解説。委員会メンバーは「仮定に基づく判断」を批判したが、別のNRC幹部は「限られた情報の中で米国民を守るためだ」と反論した。(共同)
(以上引用終わり)
このNRCの対応のどこが間違いであるのか、私には全く理解できません。
在日米国人を保護するために想定される最大限のリスクを織り込むのは当然で、3月16日時点においては、状況把握が進まず不完全な情報開示しかできない日本政府の正式発表を待ってから避難勧告を出したのでは手遅れになる可能性が十分にあった訳です。
そもそも、NRCが勧告の対象としたのは在日米国人であって、生活の基盤を地元に置く地元住民(日本人)と比べると、福島県に固執しなければならない理由も薄弱ですので、安全面を優先するのはむしろ自然です。
また日本政府の立場から見た場合、避難指示を出した場合に対象となる大人数も実務的には考慮に入れざるを得ず、規模に抑える方向でバイアスがかかりやすいのです。
実際に、当初20〜30キロ圏の屋内退避を指示した日本政府の判断も、現時点では避難指示に切り替える方向で最終調整に入っており、NRCの判断に近づきつつあります。
その後の経過を見ても、本日4月9日時点では、16時間どころか何日間も放射性物質が漏れ続けている状態であり、さらにいうと昨日来1号機の格納容器内の放射線量が急上昇して100シーベルトとなっており、燃料棒の100%損傷すら疑われる事態に至っております。
NRCの判断は間違ってない!!
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