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放射能汚染水の放出が始まった。冷却系が回復するまでの数ヶ月(数年?)間、放水による炉心冷却を続けざるを得ず、継続的な大量の汚染水の発生が避けられない以上、やむを得ない判断ではある。
しかし、これは応急的な措置に過ぎない。もしこれを恒久的に続ければ北半球の太平洋で獲れた魚は食べられなくなってしまう。
中長期的に見れば、今回の事故の収拾の鍵は「冷却系の回復」この一点に尽きる。
ただ、これだけ設備が破壊され、高い放射線量のため人が近づけない状況では、既存の設備を修理したり、新たに同様の設備を増設することは、ロボットの能力など高が知れていることからも、事実上不可能に近い。
ここは高松城の水攻めではないが、原子炉4機の建屋の周囲に高さ20メートル程度の堤防を廻らし、地面におおまかな漏水防止工事を施した上で、建屋ごと水に漬けてしまうのが、現実的なように思える。
これなら特殊な技術は不要であるので、すぐにでもゼネコンの協力を得て、設計・施工に取り掛かることは可能である。予算に糸目を付けなければ、半年程度で一応の完成は見えるのではないか(これを長いと考えてはいけない。戦いは数年〜数十年単位の長丁場になるのだから)。
その間に、この貯水池と外部の水源の間での熱交換設備を建設したり、漏水箇所を個々に樹脂で塞いでいくことで、放射性物質の拡散はほぼ収拾できるはずである。
ものごとがここまで複雑化した場合は、これくらいの解決策を採用しなければ前進できない。
天井がないので放射性物質の飛散を完全に防ぐことはできないし、地中への浸透も相当覚悟しなければならないが、ここまでくればいきなり100%を目指すことは現実的でない。
天井も追々付けていけばよいし、地中への浸透もコンクリートや樹脂を地中に注入するなどして徐々に完璧に近いものに仕上げていけばよい。
もちろん1〜3号機の何れかの炉心が溶融・崩落し既に臨界に達しているような場合には、水蒸気爆発を起こさないようにコントロールしながら注水していくことは相当難しいかもしれない。
しかしこの困難は、どのような手法を取ろうとも付きまとってくるものである。
問題が無限ループ状態に陥った場合、解決策は、技巧に走らずシンプルに!!
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