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裁判記録を読んで湧き上がってきた「オウム事件」疑問の数々 110214週刊現代
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/812.html
投稿者 たけしくん 日時 2011 年 2 月 19 日 09:56:27: IjE7a7tISZsr6
 

裁判記録を読んで湧き上がってきた「オウム事件」疑問の数々 110214週刊現代

週刊現代 2011年02月14日号
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/3544.pdf

 この十数年、書こうかどうか迷いつづけてきたテーマがある。オウム真理教が引き
起こした一連の事件の探層である。麻原彰晃元被告の死刑判決は確定したが、オウム
事件には訳の分からぬことが山ほど残っている。

 その一例を挙げよう。教団がリンを生成しているのを警察がつかんだのは、地下鉄
サリン事件(1995年3月) が起きる約半年も前だった。山梨県上九一色村(当時)
 で異臭騒ぎが起きたため調べたところ、第7サティアンの側溝からサリン分解物質
が見つかった。駒年6月の松本サリン事件への教団の関与を示す決定的証拠である。


 にもかかわらず警察は強制捜査に踏み切らず、地下鉄サリン事件を招いてしまった
1。なぜ警察はこんな奇妙な行動をとったのか。私の知る限り、まだ誰もその謎を解
明していない。


’89年11月の坂本弁護士一家殺害事件も、教団の犯行を疑わせるデータが多数あった。
翌年2月ごろには実行犯の1人が坂本弁護士の長男の遺体を埋めた場所の地図を神奈川
県警などに匿名で送った。同県警はいちおうその場所を捜索したが、なぜか遺体は見
つからなかった。


 それから5年後の切年9月に遺体が発見された時、遺体があった場所の地下約70cmか
ら、錆びたスプレー缶が出てきた。かって神奈川県警が捜索した際、地表面に碁盤の
目のように線を引いて区分けするために使ったラッカーだった。


 神奈川県警は「たまたま遺体近くまでしか掘り起こさなかったため発見できなかっ
た」と釈明したが、約402mの狭いエリアなのに、その一部しか掘らないのはあまりに
不自然だ。もしかしたら警察は事件を振りつぶしていたのではないか。


 オウム事件の裁判記録を読むと、そんな疑問が次々と湧いてくる。事件の首謀者と
された麻原元被告の人物像もそうだ。報道では彼は自らの罪を免れるため、元弟子た
ちに責任をなすりつけようとした男である。
 だが、実際に責任逃れをしようとしたのは元弟子たちのほうだろう。麻原元被告は
彼らの悪口を一度も言っていない。彼らから糾弾されても気にせず、彼らをかばう姿
勢を崩さなかった。

浅原弁護団は元弟子たちの暴走で事件が起きたことを立証しようとした。そのため元
弟子たちの証言の矛眉を追及した。すると彼らは言い逃れができなくなって窮地に陥
る。そんな場面になると、たいてい麻原元被告が「子供をいじめるな」と言いだし弁
護側の反対尋問を妨害した。「ここにいるI証人(地下鉄サリンの実行犯) はたぐ
いまれな成就者です。この成就者に非礼な態度だけではなく、本質的に彼の精神に悪
い影響をいっさい控えていただきたい」


 それが麻原元被告の一貫した主張だった。彼は自分の生死には無頓着で、元弟子た
ちの魂が汚されることをひたすら恐れていた。裁判記録からは、そうした彼の宗教家
としての姿勢がはっきりと浮かびあがる。


 としたら、なぜ彼の教団は凄惨極まりない事件を次々と引き起こしたのか。先ほど
触れた警察の不可解な動きや、元弟子たちの教団内での確執、それにオウムの教義の
変遷の歴史を丹念に調べていけば、謎は自ずから解けていく。私は最近になってそう
思うようになった。


 折から麻原元被告の親族が2度日の再審請求をした。松本サリンや地下鉄サリンの
実行犯・遠藤誠一被告の控訴審での新証一石をもとにしたものだ。遠藤被告は両事件
とも「(刺殺された教団ナンバー2の)村井秀夫が独断でやったと思う」と述べてい
る。別の元弟子は、麻原元被告から犯行を指示されたという自らの法廷証言を一部否
定する手紙を書いた。


 事件の真相が関係者の口からじわじわと漏れ、検察が組み立てた壮大な虚構が崩れ
る兆しが見えだした。遅ればせながら、私も本格的な取材に踏み切ることにした。近
いうちに本誌でその結果をお伝えできると思う。

この欄は、魚住昭氏、森功氏、岩瀬達哉氏、青木理氏のリレー連載です


うおずみ・あきら/151年熊本県生まれ。共同通信社に入社後、社会部などを経て’9
6年退社。『野中広務 差別と権力』(講談社)で講談社ノンフィクション賞受賞。
著書に『特捜検察の闇』(文垂春秋)など

参考

オウム事件の背後に潜むもの/日本の闇を探るC/石井紘基氏の握っていた秘密とは?(日本人が知らない 恐るべき真実)
http://www.asyura2.com/0610/nihon21/msg/199.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 10 月 16 日 10:16:16: KbIx4LOvH6Ccw
 

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コメント
 
01. チベットよわー 2011年2月20日 07:53:28: Xy93FIMaJupUQ : fig5jWSrc6
後からはなんとでもいえるわな。

当時を覚えているジェネレーションのなかで、当時を回想できるだけの好奇心と情報をもっていた
人間はごく限られている。私を含めておそらく5000人くらいしかオウム問題を語れる
日本人は現在いないはずだ。

警察も予算使いほうだいで捜査しほうだいなわけではないのだから、匿名の封書一通だけの
ことでもって数千万かかる大捜査などできるわけがない。

佐伯が匿名で県警にあてた「チクリ」のために県警で一日かけて掘り出しが行われた。
おそらくこれにかかった費用が500万円ほどだろう。これを一ヶ月かけてある保障さえない
骨を探し出すことなどできない相談である。今だから何とでもいえることであり当時はこれが精一杯
だったのである。佐伯が現場に帰り、印でもつけてくればまた違う展開になったであろうが、
佐伯とて当時は教団から身を隠す状況であり、足のつくことはなるだけしたくなかったのだ。

警察、公安というものは、犯罪がなくならないという前提で存在する機関であり、
当然需要次第では、いくらでも人員が削減され規模を縮小されることが避けられない。
組織の繁栄、より多くの職員たちの幸福の存続をはかるには「ある程度の敵の存在」を常に
保つ必要があるので、巨悪をただちに叩き潰すという発想は彼らにはないのである。
悪者がいなくなってしまえば彼らの存在意義もなくなってしまうのだから。

今後オウムのような非日常な価値観をもって暴走する集団・カルトに対峙するには
公安や司法もさながら、自警活動というものが絶対的に必要となってくる。
自警、つまり我々の手で治安を守り、日本を侵略から救うということである。
それが日本になさすぎることがオウムにとって一番大きな強みであった。


02. 2011年2月20日 15:38:32: 7VRVCiCCIE
私は阿修羅掲示板の記事を勉強させていただいて、少しづつ政界、警察、公安というものは本当に信じるに値するか?と云う結論です。メデアも国民に入ってくるのは、でたらめで、だってこんな小さな国がつい最近まで世界GDP弟2位だったのですから。その割に一人ひとりの生活はよくありません。国民の税金でなりたっている公の機関が国民を愚弄しているといったコメントも見受けられます。
私の兄は警察官です、まじめです、このように大半の人は一生懸命働いています。
問題は上の方ではと思っています。

03. 2011年2月20日 23:42:11: pGbxZijuaw
自警?
治安組織裏認定の超法規的民間リンチ組織ですか?
それとも全国津々浦々に張り巡らす巨大密告組織かな?

よくわかんないけど、すばらしい「ユートピア社会」
が生まれそうですねw


04. チベットよわー 2011年2月21日 01:13:34: Xy93FIMaJupUQ : fig5jWSrc6
いや、そういうボケたコメントはやめよう。

大きな事がおきるまで何も行動にうつせず傍観しているのは
警察・公安だけじゃなく、日本人全体の問題だということだ。

異臭騒ぎにしろ、坂本一家のことにしろ、本当はもっと騒ぐところで
みんな知恵オクレみたいに黙りこくってしまった。

日本には自警という概念がとぼしく(鹿児島の専売特許だという説もある)
自分たちの誇りでもって国家や郷土を愛し守っていこうという人間が当然持つべき
気概が失われている。

オウム事件で何がかわったかといって、何もかわらなかったのが真実だ。
北にミサイルうちこまれようが、シナに経済侵略されようが、自殺者が増加しようが
みんなものわかりのいい顔で笑ってるわけだからな。



05. 2011年2月21日 18:49:16: LwK33hHyEk
人口の多い中国やインドが消費拡大している。
地球の資源には限りがある。
日本がなぜ原爆を投下されたか。原爆を投下されるような行動をとったからである。
日本が武力を強化すると周辺国も武力を強化する。
なぜテロに遭うか。テロ相応の行動をとったからである。

本来政治家がやるべき仕事が正しく行われていないために、政治のプロではない宗教家が政治に進出しようとする。

ほとんどの宗教は人類を救うのが目的ではじめている。
オウム真理教も例外ではないだろう。
犯罪を前提とする自警以前に、犯罪をなくして未来永劫平和を目的とするという崇高な理念をもってはじめるのが宗教である。

それを理解できない多種多様な価値観の人々がいるために、話がこんがらかって、気がついたら殺人事件に発展したりするのである。

チベットよわー殿のコメントより引用すると、
>ノストラダムスはエネルギー問題に関してこう予言したという説があるのだ。
>「既存のエネルギー資源をめぐる争いが一つの終焉を迎えたころ、
>日本の科学者が水を使った新たな発電技術を発明する」

>それを聞いた日本の物理学者たちが、水だ、水だ、と騒ぎ出した
>暇をもてあました日本の科学者がそのノストラダムスのいう発明家は自分のことに違いないと名乗りをあげたのです。

科学者を宗教家と置き換えることができる。
多くの宗教家が、ノストラダムスの言う救い主は自分のことに違いないと名乗りをあげたのである。

ハーバード白熱教室〜正義(マイケル・サンデル教授の講義)では、命の大切さを問うているのだが、
同時に、「1人が死ぬことで多数の人間を救うことができるのならば、その1人を殺すことは『正義』であるという功利主義的考え方もできる。」という説も紹介している。オウム真理教の「ポア」は、詳しいことは知らないが、このような考えから来ているものと思われる。


06. 2011年2月23日 13:02:45: BBeMKLicKE
チベットよわー殿のコメント
>警察、公安というものは、犯罪がなくならないという前提で存在する機関であり、
>当然需要次第では、いくらでも人員が削減され規模を縮小されることが避けられない。
>組織の繁栄、より多くの職員たちの幸福の存続をはかるには「ある程度の敵の存在」を常に
>保つ必要があるので、巨悪をただちに叩き潰すという発想は彼らにはないのである。
>悪者がいなくなってしまえば彼らの存在意義もなくなってしまうのだから。

衝撃的事実の指摘。軍事産業と同じだ。資本主義の限界を示している。

富を一極集中させることで全体としては過度な消費を抑えられるという長所もあるが、テロに遭うのは必至。

犯罪をなくして未来永劫平和を目的とするという崇高な理念をもつ宗教への絶対的信仰心が、経済システムの完全撤廃を可能にする。
経済システムが無くなって、すべての人が法と規律を守って動くようになると、
・政治とカネの問題がなくなる。
・振込詐欺もなくなる。
・製造業の開発資料など総ての情報をインターネットで公開するようになるのでスパイも必要なくなる。


おっと、まだ早かった。現在の人間の心では、まだまだムリのようだ。

幸福の科学と創価学会が協力すると理想に近づけると思うのだが。


07. 2011年2月25日 08:43:23: 3UWyUeUgH2
魚住氏ではないが、当方もオウム事件とは一体なんだったのか、ということを時折考えることがある。その答えは概ね阿修羅掲載の『告発の書』であり、リチャード・コシミズ氏の言説であり、オウム真理教という教団を脅威に考えた諜報機関がスパイを潜入させ組織内組織を作り、サリン事件以下オウム事件を捏造していったのだなと、朧気ながらに見えたものはある。

http://www.youtube.com/watch?v=Ai6TMKCUxS4&feature=mfu_in_order&list=UL

この動画はサリン事件直後(強制捜査直後)の朝生で全15本と少々長めだが、オウム事件を検証する観点からいえば必見すべし資料だ。上祐、弁護士、元警察高山等が、田原、鳥越俊太郎、飯干晃一、大島渚、専門家等としごく真面目に議論しているのだが、「米軍毒ガス噴霧」、「松本剛スパイ説」、「公安の潜入捜査」、「第七サティアンでサリンは生成可能か」、「オウムが集めた化学原料でサリンは製造可能か」等、内容が極めて濃い。

当時、麻原が提唱していた最終解脱というのは、2012年終末説で頻繁に取り上げられているアセンションの疑似体験なのだなと考えている。つまり、麻原はヨガと瞑想でアセンション(次元上昇)のような体験を得られることに気が付いたのではないか。そして、麻原及びオウム教団は、いわゆるヤマギシみたいなことをやろうとしていた。全資産を教団に寄付させて自給自足のコミュニティみたいなものを構想していた。それを突き詰めていけば映画「ヴィレッジ」の主題、ユダヤ教アーミッシュの生活そのものとも言えるのではないか。

オウムは反ユダヤ、反フリーメーソンの団体だった。かつてイシヤ(石屋)の暗躍に警鐘を鳴らした、オウム同様、反フリーメーソンだった大本教は、二度も壊滅的な弾圧を受けた。謀略機関がスパイを潜入させ徹底的に壊滅を図るほどに、世界支配の黒幕連中にとって驚異的な存在だったのではないだろうか。

かつてオウム信者の洗脳を解いていったとされている苫米地某は事あるごとにディヴッドロッキンフェラとの交流秘話を楽しそうに話していた。ある時など「フェラに運転手させたこともあるんだぞ」と自慢するほどだった。

ブサイクで盲の麻原彰晃は卑屈であった。ただ卑屈であったことが致命的であった。卑屈であったからこそ教祖として持ち上げられ、石川というCIA傀儡の潜入を許し、オウムを悪魔教団に仕立て上げられていったのだ。ヨガサークルのままでいれば、オウム事件は発生しなかった。

日本は実験台である。かつて二種類の原爆の実験台になってから、ずっと実験台になっていた。実験そのものが事件になったとき、日本人が人身御供として捧げられた。冤罪という悲劇は、日本が実験台である以上、けしてなくならない。


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