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元阪大教授である荒田吉明氏が、常温固体核融合の実験に余生を捧げる姿は
感動的である。現在齢85歳の荒田氏は大学退官後の20年を日々研究に没頭して
きた現役バリバリの学者であり、ようやく昨年より国内外で本格的な研究発表を
開始。そこで常温固体核融合に関する実験の一部が成功している可能性について述べた。
それはそれで、本当に素晴らしいことである。掃いて捨てるほどいる日本の老人の殆どが60代にもなれば、しおれた花のような実の無い人生を送るのに比べて、85歳で国際的な舞台で活躍するなんて結構なことだ。さすがは元帝国軍人だ、と褒めてさしあげたい。
世の中には、そんな荒田氏の献身的な独自の研究をみて、何を勘違いしてか、とんでもない嘘とデマをばらまき、氏の名誉を貶めようとする輩がいる。
自称ジャーナリストのリチャード・コシミズこと輿水正と独立党である。
輿水は、ブログや動画で何度も何度も繰り返してこう発言した。荒田氏の「常温固体核融合装置」がエネルギー問題を解決した、あとは技術導入のための施設の建設を待つばかりだ、と。石油や天然ガスの時代は終わり、日本の荒田技術が世界のエネルギーを制覇するのだ、と。
輿水はただ自分が目立ちたいがばかりに、こんな荒田氏を含めて世界中の物理学者が誰一人言っていないトンデモないことを主張し、さらには5000万円集めれば最小限のパワー・プラントの設備運営が可能だなどとデッチあげを行った上、不特定多数の一般市民に呼びかけ個人口座への募金を受付開始しだしたのである。(荒田氏は5000万くらいで、もっと実験が本格的な形をとれる、と言っただけであり全くの事実婉曲である)
無論、常識ある普通の市民はこんな馬鹿猪豚の戯言を聞き入れることはないだろう、と思いきや、数ヶ月のうちに数百万単位の善意の寄付が独立党に送金された。純真な人々を騙していることなど、荒田氏は思いもよらなかったことだろう。おそらく輿水の大法螺など知らされていない荒田氏は自身の研究にささやかな支援をしてくれたとしか考えなかったはずだ。さすがに事の重大さに気付いた輿水は荒田氏の家族の口座に振込先を指定しなおして、詐欺罪適用をまぬがれた。
それでは、荒田氏の常温固体核融合は、本当に世界のエネルギー支配を変革するような力を持つのか?それについては希望的観測を持つことはできても、現段階では誰もなんともいえないだろう。可能性は近年の実験によって示されたかもしれないが、実証はされていないことだし、ましてや、発電設備だとか国家事業だとかいう話には現在のところ直接につながりは持たない。荒田氏もそんなことは一言もいってないのだ。全て、輿水の頭の中からでてきた空想の計画であり、荒田氏は輿水の顕示欲を満たすために利用されることで、経費援助をかわりに得たのである。
輿水はさらに新たなデマ、嘘をばら撒きつづける。いわく、中国やアメリカといった大国が、荒田技術獲得のために国家予算を使って動き出したのだ、と。無論、そんな証拠はどこにもないし、全部捏造である。将来的にはそういう事があるかもしれないが、現在の段階でそんな話は一切ない。荒田氏でさえそんなことは一言もいってないのである。
荒田氏の研究はいくら優れていて国際的認知をうけていても、いまだに商業で実用できるレベルではない。応用技術がなんらかの工業分野の生産段階で効力を持つことはあっても、世界エネルギーには達しない。輿水はロシアに共同開発させることで、原料であるパラディウムを調達できると単純に思いこんでいるが、そのロシアとは石油や天然ガスを山ほどかかえてさっさと切り売りしたくて仕方ない国の代表であることを知らないようだ。パラティウムが絶対に必要だとしている時点で、商業的な実用を否定しているのと同然である。
この件で、私が本当に考慮していることといえば、輿水のことではなく、荒田氏の名誉、および社会生命についてだ。輿水がいい加減な認識で荒田氏の研究を過大宣伝し、嘘で固めた広告によってドナーの人たちを騙したことは刑事犯罪である。どれだけ荒田氏のやっていることに真理があろうと、どれだけドナーの側に荒田氏への協力姿勢があろうと、嘘をもって基金を募っては詐欺になってしまう。輿水はただちに今まで常温固体融合について書きなぐった記事を全削除し、荒田氏のかかわった動画を白紙に戻し、きちんと謝罪をして、再度、荒田氏本人による技術解説をかわりに掲載すべきである。それができないのなら、一切荒田氏に関わるべきではない。