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自分で歩けなくなったらそれまでさ―― “たくましく老いる”上海の高齢者事情  日本以上の速度で高齢化
http://www.asyura2.com/09/china02/msg/866.html
投稿者 sci 日時 2011 年 10 月 21 日 02:05:20: 6WQSToHgoAVCQ
 

http://diamond.jp/articles/-/14510
日本以上の速度で高齢化が進む中国社会

 2050年には 60歳以上の高齢者が人口の3割を占めると言われ、日本をしのぐスピードで高齢化が進む中国。上海でも、2010年末には上海戸籍を持つ人口1412万人に対して、60歳以上の老人が前年比15万人増の331万人を占めるようになった。いよいよ本格的な高齢化社会に突入しようとしている。
筆者が訪ねた、上海で中級クラスの敬老院(老人ホーム)。中の造りは「病院」そのもの
Photo by Konatsu Himeda

 さて、その上海で市民はどのように「老い」を迎えているのか。筆者は、上海で証券会社に勤務する山西省出身の劉さん(仮名)とともに、高齢者をケアする「敬老院(老人ホームに相当)」を訪れた。

 劉さんは、重度の糖尿病を患っている60歳を過ぎたばかりの母親を、上海に引き取りたいと考えている。しかし、日中はそばにいることができないので、上海の老人ホームに入れることを検討しているのだ。

 劉さんと筆者は、上海市内にある中級クラスの老人ホームの門をくぐった。複数階の建物に直線的な廊下、向かい合わせに小部屋を作り、ベッドを置くという造りは、むしろ上海の病院そのものだ。見た目に異なるのは、着ている衣服がパジャマではないことだ。

「母親を入れたいと思っているんですが…」と打診する劉さんに、事務局の担当者は「上海に持ち家はあるんですか?」と間髪入れずに聞き返してきた。まずは持ち家があること、身寄りがあることが必須条件のようだ。

「職業は何?」とも聞かれた。「証券会社」という劉さんの答えには満足したかのようだったが、母親は60歳を過ぎたばかりであることを伝えると、「それならまだ早い、ここは80歳過ぎの老人が大多数だから。70歳後半でも入るのは早いほうですよ」との説明が。さらに、彼が外省の出身だとわかると、「上海戸籍でないとダメでして…」という答えで、話は打ち切られた。

 しかし、彼らの対応は決して悪いものではなく、「せっかくだから自由に見学してください」と声をかけられた。「自由に見学してください」とは、よほど自信がないと言えないセリフだ。
次のページ>> 老人ホームにも押し寄せる“格差”

ピンからキリまで……
中国の老人ホームの実態

 エレベーターで5階にたどり着くと、広めのエレベーターホールが多目的ホールを兼ねていた。多目的ホールといえば聞こえはいいが、テレビと椅子が置いてあるだけで、することといったらおしゃべりぐらいだ。

 上海市内でも、盧湾区などの“山の手エリア”ともなると、月8000元の高級老人ホームも存在し、卓球施設などもあるそうだ。私たちが訪れた中級クラスの老人ホームは、イベントや活動などはほとんどなく、せいぜい週2回のDVD鑑賞会程度。それ以外は起床から就寝までを、食事とテレビで埋めるしかない。

 エレベーターホールを通過して右に折れると、左右に個室が並ぶ。日当たりもよく、眼下に公園の緑が一望でき、共用部も個室も清潔に管理されている。日中は布団を畳んで、私服を着て過ごす。どの方も「まだまだお達者」という感じだ。

 入居者のひとりはここでの生活を「まあまあだね」と評価する。「もっとひどいところもある。屎尿の匂いすらするところがね。汚物のついた洗濯物をみんな一緒に洗濯するから、自分の衣類まで汚れて返ってくるんだ」と、顔をしかめる老人もいる。

 今年73歳の黄さん(仮名)は、たまに咳き込むものの足腰はしっかりし、話しぶりもはっきりしている。娘と二人暮らしだったが、娘の仕事が忙しく面倒を見きれないため、この敬老院に入ったそうだ。

 支払いは月2000元(約2万4000円、1元=約12円として)。年金が1500元しかないので、娘が500元を足して支払いに充てているという。これには身の回りの世話をしてくれる「保母(バオムー)」と呼ばれるお手伝いさんの費用(450元)も含まれる。敬老院に支払う費用は、このお手伝いさんに支払う金額(200元、300元、450元)で1〜3級に類別される。一番良いとされる1級のサービスには「大小便の手伝い」が含まれている。
次のページ>> 医療介護先進国・日本も市場を狙う

日本企業も商品と
ノウハウを紹介

 上海市は、60歳以上の老人が市の人口の23.4%(331万人)を占める。平均寿命は82.3歳と、全国一の老齢都市とも言われている。中国では、市民の老後を国が支えるという枠組みが出来上がっており、町内、区や市、また居住区などを単位に老人ホームを設置し、高齢者の生活を支えている。

 また、第12次5ヵ年計画(2011年〜2015年)では、養老社会制度を農村までカバーさせることや、60歳以上の高齢者人口の30%分まで養老のためのベッド数を増やすなどの計画が織り込まれている。

 上海で10月、第1回上海国際老齢産業交流会が(株)ゲストハウス(本社:兵庫県)、JTBの主催で開催された。医療介護先進国である日本から、この高齢化市場に向けた技術や商品、ノウハウなどのアプローチも始まっているのだ。「日本式の介護システムが求められているのではないか」「一人っ子政策で親の面倒を見きれない世代に、優れた日本の高齢者サービスは市場性を見いだすはず」といった期待が聞かれる。

 上海の高齢化社会に詳しい上海体育学院教授の李建国氏は、「中国では認知症が増えている。高齢者の健康支援の軸足は、これまでの『治療』という在り方から、『予防』にシフトするだろう」とも指摘している。
日本と中国、
それぞれに異なる「老い方」

 今後の老齢化を見据え、日本企業も関心を高める昨今だが、同じ高齢化社会とは言え、「似て非なる部分」にも注目すべきだろう。

 例えば、老人ホームといっても日本人のイメージとはだいぶ異なるが、それは単に中国が遅れているからではない。同じアジアの高齢者でも、国が違えば「老い方も違う」ものなのだ。
次のページ>> 自ら体を鍛え“自衛”する高齢者たち

 そもそも中国の、あるいは少なくとも上海の高齢者たちは、日本に見る高齢者の姿とはかなり異なる。大きな違いは、背筋がピンと伸びていることである。老人ホームの高齢者たちは、多少歩みが遅く、また話し方がゆっくりしていても、頭の回転は素早く社会問題にも敏感で、対等な議論さえもできる。老いてもなお自立している、そんな気配さえ感じさせるのだ。
公園や家の近所で誘い合って運動に勤しむ老人の姿がよく見られる
Photo by Konatsu Himeda

 日本では朝に夕に病院で順番待ちする高齢者の姿を多く見かけるが、上海では朝に夕に運動で自ら体を鍛える高齢者たちが多い。これが日本と中国の高齢者の決定的な違いであり、「自分の健康は自分で責任を持つ」「信じられるのは自分だけ」という意識が垣間見られる。

 彼らが頼るのは医療ではなく、自分の脚。まずはお金を掛けずに自分の体を鍛えることに相当の時間を注いでいるのだ。公園では太極拳をし、家の近所では友人と誘い合って競歩をする。また、マンションの敷地内には必ずと言っていいほど、子どもの遊具よりも優先して、高齢者向けの健康器具が設置されている。

 中国には「9073服務」という計画がある。「90%の高齢者は在宅でケアし、7%は地域の老人ホームで、また3%は市や区の老人ホームでケアする」というものだが、「基本は在宅で」という観念もまた、中国ならではのものだ。

 老人ホームという言葉には、まだまだネガティブなイメージがつきまとう。前出の劉さんも「仮に自分の親を老人ホームに入れたとしても、このことは他人には言えない」と打ち明ける。老人ホームに入れるのは、自分が親孝行な息子ではないことの証になってしまうからだ。

 老人ホームとは独居老人、貧困老人、もしくは重病を抱えた老人、もしくは家庭不和で面倒を見てもらえない高齢者が行くところ、というイメージがまだまだ強い。

 他方、昨今は金持ちが増えたとは言え、上海市の圧倒的多くの家庭では夫婦共働き、ましてや教育費に相当の出費が課される生活の中で、高齢者のケアには十分な資金が投入できないのが実情だ。

 別の大学で年金問題を研究する専門家は、「上海の富裕層の中に外省出身者が占める割合は高い。だが、流動性の高い外省出身者が、ここ上海で高齢化を迎えられるかどうか。また、上海戸籍の一般家庭が、高齢者介護にどれだけ家計を振り向けられるかも課題」と指摘している。
次のページ>> たくましく老いる社会で必要なケアとは?

過酷な現実と、
たくましく生きる老人たち

 中国人の老後をこう括った言葉がある。

「自分で歩けなくなったらそれまで。後は死を待つだけ」――。
中国といえば「公園で太極拳」のイメージが強いが、老人にとっては切実な“自衛策”でもある
Photo by Konatsu Himeda

 これが中国の高齢化の過酷なまでの現実である。だからこそ、中国の高齢者たちは他人の助けを待たずして、自ら自分の体を鍛えるのだ。その傾向は最近さらに強くなっている。夫と二人暮らしの初老の李さん(62歳)はこう話す。

「いまどき最低でも月2000元を支払わなければ『保母(バオムー)』は来てくれない。もともと上海では『保母』に面倒見てもらうのは一般的ではないけれど、このインフレでますます人には頼っていられなくなった」

 さて、そのような中国社会が、高齢者介護先進国と言われる日本のノウハウの、どの部分を歓迎するのだろうか。前出の李さんは「日本の過剰なほどの面倒見の良さは知っている。けれども、かえって我々の独立した生活能力を阻むのではないか」との懸念も表す。日本は進んでいるから、日本のものは品質がいいから――そんな理由だけではなかなか受け入れてもらえないようだ。

 共に歩む高齢化社会、日本と中国に共通する課題は何なのか。たくましく老いるこの社会で必要なケアとは何なのか。文化や社会背景の差を抑えた上での、日本企業の展開が期待される。
世論調査

質問1 老後に備えて、体を鍛えていますか?
鍛えている
とくに何もしていない
その他  

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コメント
 
01. 2011年10月25日 06:05:25: ZJrdqRMEkc
歩けなくなったら死ぬだけ、か。いいね。
おいらも老後を考える齢だが、同感。
世間様のご厄介になってまで、老残の身を晒したくないやね。

02. 2011年11月01日 18:22:20: cqRnZH2CUM

 >>02 すでに日本の上を行く中国の年金システム 年寄りほど厚く、若者は働けど働けどもらえない・・・

2011.10.31(月)
山谷 剛史 
9月6日「外国人就業者も中国の社会保険に強制加入」しなければならないという、「中国国内就業外国人の社会保険加入に関する暫定弁法」が発表され、10月15日に施行された。

 7月に施行された「社会保険法」がベースで、実際どれだけ払うかは各省市の細則によるが、だいたい給料の4割前後となる(これは中国人にも当てはまる)。
毎月の年金の負担額が平均月収を上回る
社会保険費用が高すぎることを示唆した絵

 日本人が多く駐在する上海の場合、1人当たりの会社と個人の合計負担額は上海人の平均月収以上となる月5610元(約6万7500円)となるという(平均月収が上海の平均月収の3倍以上である場合)。

 日中間の社会保障協定の締結はまだのため、社会保険料を日本と中国で二重に支払う必要があり、かつ保険期間は通算されるわけではないことなどが問題視されている。

 上海など日本企業が多い地域では、早速ジェトロなどによるセミナーが行われるなどしている。が、日系企業が少ない地域では関心はあるものの手探り状態だ。

 中国に骨を埋める気のない日本人にとって中国の社会保険は、払ったところで中国の社会保障制度から受けられる恩恵は少ない。

 しかし当の中国人にとっても社会保険は、特に多くの若い世代にとって、正体が見えない無用の長物だ。

 中国社会保険が注目を浴びているようなので、日系企業向けの対策はその道のプロに任せるとして、中国庶民の目線で中国人にも不透明な中国の社会保険の話を書いていこう。

 社会保険は「基本養老保険、基本医療保険、失業保険、生育保険、労災保険」からなる。養老保険は年金、医療保険は健康保険である。

中国人にとって最も身近な社会保険はこの養老保険と医療保険だろう。社会保険を払っている中国人は、病院や薬局で使える電子マネーが入った「社会保障カード」を持っている。

 この「社会保障カード」は、毎月自動的に給料から天引きチャージされ、病院や薬局で利用できる電子マネー「医療保険カード」機能を内包する。そんな「社会保障カード」は近い将来「身分証明書」と一体化され一枚になる。

 養老保険は中国の国情において中高年に優しい年金保険だ。公務員、ないし「単位」という職場に属する準公務員の場合、社会保険料を払わなくても地域によるが年所得の70〜90%を毎年年金として貰うことができる。
公務員に比べ圧倒的に不利な民間企業
現代中国で存在感を出しつつある保険会社

 一方、民間企業で働いた場合、年所得の4割程度しか毎年の年金が貰えない(「日本の国民年金はもっと酷いだろう」という意見もあるだろうが、本題とは外れるので省く)。

 中国の中高年が働き盛りの頃は、国民の多くが民間企業に属さず、公務員、ないし「単位」という職場に属する準公務員ばかりだった。

 職場を見ているうえで言えば、中国の公務員は想像以上に働かない。日本でも働かない公務員の話も聞くが、中国の公務員はその上を行く。

 公務員の門戸は狭く、民間企業への就職活動では極めて激しい競争を強いられ、民間企業で働いたところで4〜5割社会保険料を取られる若者世代とは処遇があまりに異なるのだ。

 現在、上海や北京では核家族化が進んでいるという話も聞くが、それ以外の地域において、老夫婦2人+夫婦2人+子供1人の3世代5人の大家族が同じ屋根の下で生活するのが一般的だ。

 親となった1980年代生まれの「80後」と呼ばれる世代は、同時に甘やかされ欲しいモノを何でも買い与えられたことから「小皇帝」と呼ばれているが、そうなった背景としては、彼らの親世代が定年退職前も退職後も楽して高収入を得ているからという理由もある。

80後の世代が民間企業の会社員になってからも、高額な年金を貰う親世代が何もせずして大黒柱となっているケースはよくある。

 日本で言う団塊世代前後の中国人は多くが公務員で、マイホームも非常に安価で入手でき、それを地価上昇の中で売ることで資金にし、新居を購入することができた。

 しかし数十年後、今の現役世代が退職する頃にはその多くが民間企業退職後の慎ましい年金で暮らすことになる。その間に不動産バブルが中国全土的に崩壊し、不動産の価値も随分と下がるかもしれない。
居住している町以外では使えない健康保険
社会保障カード

 現在消費の中心となっているのは親の財布をもバックにした80後の世代だが、将来的に彼らやその下の世代が安泰な老後が得られるか疑問だ。

 中国では一見、社会保険制度が整っているように見えるが、人々は社会保険を信頼し切っておらず、頼りなくも思っているため、詳しい内容を知らないし、知ろうともしない。

 それは、社会保険の担当部署で公金を私利私欲で使ってしまう汚職事件がきりがないほどある、また資金の運用に不安を持っていることもあるが、それだけではない。

 中国の社会保険の最もおかしな点の1つは、社会保険は支払いカードが発行された省市でしか利用できないという点だ。つまり中国の居住都市以外で病気や怪我をしたら社会保険カードが現地の病院で利用できない。

 また転職をする際に行政同士の引き継ぎがうまくいかず、それまで支払っていた社会保険が継続されずゼロになるケースが多々発生している。

 最近発生した浙江省湖州市などで発生した抗議デモの原因のひとつに社会保障に対する不満が関係していると、現地中国人の複数のブログなどで指摘されている。

 後者については、特に省や市など地域をまたいだ転職でトラブルが頻繁に発生し不信感を抱かれていることから、全国統一のシステムを構築することで解決しようとしている。

 ただ外地に転職する際などにそれまで積み立てていた支払いの経歴が無になってしまう可能性を秘める社会保険制度では、それに信頼を置けと言う方が変というもの。

 中央政府は信用していても地方政府は信頼していないため、市民は社会保険改革に期待を寄せていない。

 この摩訶不思議な点を解決すべく、民間の保険会社から全国の病院で利用できる医療保険付投資型年金保険の商品が多数登場している。

 一般的に保険会社ではなく、各銀行に保険会社の担当者がいて相談・契約をする。保険会社の歴史が浅いので「本当に20年後、30年後に回収できるのか」という不安が抱かれつつも、節税でき銀行に預けるよりも利率は高いので、買える人々の間でそれなりに人気のようだ。
社会保障の厚い国へ向かう中国人
保険会社から出ている様々な保険商品のパンフレット

 ただ商品は安い商品でも都市部の平均月収の半分程度もする。「月1000元(約1万2000円)から」で、5000元、10000元単位の商品も多数ある。

 民間の保険商品は日本と比べて庶民に根付いていない。中国の金持ち向けは細かい財テクは気にしない。市民向けフィナンシャルプランナーがいることもなければ、ネットで保険比較解説記事が出ているわけでもない。

 中国国外へ居を構える移民は相変わらず多いが、その大きな理由の1つがその国での社会保険への信頼と充実だ。

 メディアでは「信頼できる社会保険制度を構築すれば海外に逃げた中国人はある程度戻ってくる」と現状の社会保険制度を暗に問題視している。

 「上に政策あれば下に対策あり」の伝統の下、商店や食堂や小さな会社など自営業を営むことで社会保険料を払わず、社会保険を受けようとしない市民もゴマンといる。

 収入ピラミッドの下の方で社会保険料を納めている若いサラリーマン層が一番報われていないのが現実だ。本当に信頼できる社会保険制度を構築できるのはいつの日か。とばっちりを受けている若者が報われる日がやって来ればいいのだが。

 最後に。以前「中国にうっ積する「世代間格差」というマグマ 巨大噴火に政府の準備はできているか」という記事を書いている。興味があれば読んでほしい。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2462


昨年は例年以上にJBPressをはじめとした各メディアで世代間経済格差の問題を読んだ感がある。団塊ジュニアでロストジェネレーションに当たる筆者も他人事とは思えず、深く考えさせられた。
高度成長の社会を静かに蝕む世代間格差
フリーマーケットでお仕事探し、中国

中国では若い人たちの失業が新たな問題として浮上している。写真はフリーマーケットで仕事を探している女性〔AFPBB News〕

 と同時に、「中国でも世代間格差があるのだろうか」との疑問が頭に浮かんだ。そこで、中国の若者たちとその点について話し合い、かつネットで調べるなどしてみたところ、中国でも自分たちよりも上の世代を羨む世代間格差が存在していることが分かった。

 ご存じのとおり中国は改革開放以降飛躍的に成長した。毎年人々の給料は上がった。物価も比例して上がってはいるものの、今の若者の方が20年前の若者よりも、モノがあふれ欲しいものを何でも手に入れることができる。

 また、一人っ子の恩恵により親族から溺愛され幸せなはずである。何が不満なのだろうか。

 不満の数々を短い文章でまとめた「当我們読大学的時候,読小学不要銭」という文章がネット上の多数のブログに転載されている。

 原文に興味があれば、この文章を検索ワードに検索してほしい。転載された文章の中には、多少加筆されているものもあるが、ここでは加筆されていない基本の文章をある程度意訳して紹介する。

僕たちが小学生の時、大学は学費が不要だった
僕たちが大学生の時、小学校は学費が不要だった

僕たちが社会人でない時、仕事は分配された
僕たちが社会人になった時、一生懸命探してようやっと安月給の仕事をした

僕たちが社会人でない時、家は分配された
僕たちが社会人になった時、家は買えないほど高いものとなった

僕たちが株を買えないほど幼い時、誰でも株で儲かった
僕たちが株を買える歳になった時、株をやるのは愚か者だけだった

僕たちが幼い時、自転車に乗れるだけでも嫁が見つかった
僕たちが適齢期の時、マイホームや車がなければ嫁は見つからなくなった

僕たちが幼い時、女性は男性の心を重視した
僕たちが適齢期の時、女性は男性の経済状況を重視した

僕たちが幼い時、小学校卒でも社長になれた
僕たちが仕事を探す時、大学生でもトイレ掃除の仕事しか見つからない

僕たちがいない時、たくさんの子供を持てた
僕たちが大人になった時、子供を何人も産むことが許されなかった

質問:僕たちの世代は何かやらかしたのか


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