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http://japanese.ruvr.ru/2011/07/29/53903455.html
中国の「海の竜」が突如出現し、日本を脅かしている。北澤 俊美防衛相は中国に対し、空母造船の目的について説明を求めた。29日行われた記者会見で北澤防衛相は、日本政府はこの問題について中国政府に透明性を求めると語っている。
前日、枝野官房長官は北澤氏よりもさらに具体的な発言を行っており、中国海軍力の拡大について日本政府としては「空母建造の具体的な目的や、今後の建造、配備計画等を含めた各種の情報をしっかりと開示して頂くことにより、軍事に関する透明性の向上を図ることが期待されている」と述べている。
中国がウクライナから購入した旧ソ連製の空母「ヴァリャーグ」。中国はこれを学術上の目的および乗員の訓練に限定して使用すると説明しているが、米国も日本もこれを信用していない。船体にはレーダー機器も搭載され、次世代のコンピューターシステムも設置されているからだ。これについてロシア科学アカデミー極東研究所、日本調査センターのヴィクトル・パヴリャテンコ専門員は、憂慮の原因はこれにとどまらないとして次のように語っている。
「米国がこの海域に戻ってきたことが中国に圧力となった。米国としては、しばらく前に失われたポジションを勝ち取らねばならない。この海域ではパワーバランスの再編が行われた。米国は依然として圧倒的な勢力を誇っているが、それでも唯一の存在ではない。米国の失った軍事政治的、軍事戦略的ポジションは中国へと移行している。このため、中国、日本、アメリカ他一連の国へ圧力がかかることで新たな力の均衡は成り立っているのだ。」
空母大国になろうとする中国の試みは東南アジア諸国に強い懸念を呼んでいる。豊かな海底資源の眠る西沙諸島(パラセル諸島)や南沙諸島(スプラトリー諸島)海域では、中国はより執拗に領土権を主張するようになっている。中国が2012年に空母造船を行う決定をとった目的は、南シナ海において自国に好都合な規則を掲げてプレーを行うためであることは明白だ。
ここ数年、この海域では中国、ヴェトナム、フィリピンの衝突が相次いでいる。バンコクのネシンル紙が伝えたところによると、東南アジア諸国連合(ASEAN)の海軍司令官らはホットラインを創設し、各国の境界線が隣接する懸案のこの海域で緊急事態が起きた際には、互いに通報しあうことを約束している。
他の見方をすると、中国に最初の空母ができることで、同海域の諸国は米国の参加する海上軍事演習をすることになり、これがかえって中国に独自の空母を保有する論拠を与えることにつながりかねない。中国海軍は2020年までに4−5の空母艦隊を形成する構えだ。これは南シナ海、東シナ海で展開し、艦隊の護衛やパラシュート部隊の作戦の際に使われる。中国はすでに上海の造船所で2つの空母を建造中であることから、近い将来にもアジアに空母大国が出現することは間違いない。
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