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1949年に建国された中華人民共和国の歴史の中で、一度だけ民衆が独裁者(主席)に反抗したことがある。それは1989年に勃発した第二次天安門事件だ。胡耀邦総書記の追悼式に集まった学生や市民が100万人規模に膨れ上がり、6月3日の未明、北京第38軍が、装甲車のキャタピラーで人間の盾を踏み潰し、3万人の犠牲者が出たといわれている事件だ。
政府はこの事件の再防止のために、1992年に、「公安警察などの増強」と「拝金主義思想」を導入した。そして自分たちの子女を高級幹部に抜擢し、「大子党(タイツダン)」と呼ばれ、自国の発展の中心となることを期待した。しかし10年経った現在、「大子党」たちが、中国にもたらしたのは、人々に極度の人心荒廃と道徳破壊を植え付けただけであった。
「大子党」たちは、就任直後から手段を選ばずに、自分の権利や地位を利用して、横領、賄賂、ゆすりなどによって不義の巨万の富を築いた。そして最悪なのは、自らの行いが不正であることを認識しており、数々の逃げ道を考え出したことである。そのひとつが国外逃亡である。まず不正に蓄えた資金を外国にある子供や妻に送金し、その後自分も偽名で海外へ逃亡、家族と暮らすというものだ。
北京大学が調査した結果、「大子党」たちにより違法に持ち出されたブラックマネーは、8000億元(9兆7000億円)を超えていると報告されている。
そして、「大子党」の腐敗は一般の公務員までに及んだ。2009年の1年間、全国で摘発された大規模汚職公務員の数は4万人。なんと役人の二人に一人が、何らかの汚職を働いている割合だ!そして彼らが隠匿した一人あたりの平均収賄額は、884万元(1億3260万円)だという。(中国法制晩報より)
日本でも、中国人による不動産購入や土地投機などが報告されているが、そこで使用されているお金は、このようなアングラーマネーかもしれない。
現代中国は見た目は繁栄し国民生活は向上したかに見える。しかし現実は、このように1パーセントの腐敗した高級官僚と腹黒い企業オーナーたちだけが巨万の富を得ているのである。残りの99パーセントの国民は、いままで以上に困窮を強いられた生活をしているのが実態だ。
そのことは、国民もあまり知らされないのが、これが中国の闇部分である。
一方、中国の外交は、「大子党」が交渉窓口となっている場合も多い。
彼らは常に実利(党益)で動いており、相手によってたくみに戦術を変え、アメとムチを臨機応変に使い分ける。そのために国際社会のルールを破ってでも悪役にやなることを厭わないと考えている。
このような変幻自在の動く中国に、通り一辺倒の外交しかできない日本が勝てないのは当然である。日本は、80年代の自信に満ちあふれていた頃を思い出し、硬軟織り交ぜた外交で日本の主張を押し通すことが重要だと思うが如何だろうか。
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