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「座るな」「コーヒー飲むな」中国、デモ封じ込め躍起
2011年2月21日0時17分 :朝日新聞
写真 http://www.asahi.com/international/update/0220/TKY201102200222.html
民衆デモが政権崩壊につながったチュニジアの「ジャスミン革命」にならった反体制デモの呼びかけが20日、共産党一党支配の中国にも飛び火した。「民主化の連鎖」に神経をとがらせる中国当局は各地に厳戒態勢を敷き、封じ込め姿勢を強めた。
「『茉莉花(ジャスミン)』で来たんだ。ネットで知った。何でもいいから叫びたかった。でも、だめだよ。警察が多すぎる。君もか?」
中国西部の中心都市、成都市。デモの呼びかけのあった繁華街の天府広場の毛沢東像前で、男子学生2人は落胆していた。携帯電話を手に小声で話していると警官が近寄り、「ベンチに長く座るな」と追い払われた。
迷彩服に盾、ヘルメット、警棒を身につけた多数の治安部隊員らが警察犬を連れ、広場の内外を巡回。毛沢東像の下に警察官が集合する紺のテントが張られた。「今日は訓練だ。立ち去れ」。「流れを止めてはだめだ」。同じ場所に立っていても注意された。
南部の広東省広州市の市政府前の公園周辺は、約30台の警察車両と警官を乗せた7台の大型バスが取り巻いた。
呼びかけにあった集合場所前にあるコーヒー店は、一般客に交じり、私服の治安当局者とみられる人たちで満席状態となった。店外の席に座っていた記者に対して、当局者らは言った。
「たったいま政府から通知があり、2、3日この場所でコーヒーを飲むことは禁止された。テーブルを撤去するので店内に移動しろ」
中国メディアはこの日の動きについて報じていないが、国営新華社通信は英語版で北京についてのみ、「群衆が集まったが、警察が来て、解散した」と短く伝えた。デモの呼びかけや連行などについては触れていない。ネット上での関連の書き込みは削除されている。
中国当局は、中東での反体制デモが、ネットを通じて広がったことを懸念しているようだ。胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は19日、幹部を集めた研究会を開き、社会秩序の維持のために「ネット管理をさらに強め、ネット世論を誘導するシステムを完備する」などと情報統制強化の方針を訴えていた。
一方、関係者によると、北京の人権派元弁護士2人が19日に拘束され、当局者によって自宅からコンピューターが押収された。拘束者は少なくとも8人に上っているとの情報もある。香港メディアは、当局から外出しないように要求されるなどした活動家らは100人以上だと伝えている。(成都=吉岡桂子、広州=小林哲、北京=古谷浩一)
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