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12月4日の産経新聞朝刊5面の記事に
── 中国“模倣新幹線”日本抜き世界最速 ──
新華社電は、「高速鉄道の奇跡」と評して「世界のリーダーになった」と興奮気味に伝えているが、中国が国産と銘打つ車両はデザインも技術も日本の新幹線の“模倣”ばかり。そこには触れず・・・
とある。
しかし、産経新聞は中国の“模倣”をイチイチ指摘して何をしようとしているのだろうか?
この“模倣”が特許に抵触していないのであれば、今や世界の製造製品は各国の互いの模倣の積み重ねなのであるから、中国の高速鉄道に日本の新幹線が出し抜かれたからといって、それを非難がましい口調であげつらうものでもないだろう。
もし、中国の高速鉄道のデザイン・技術が日本の新幹線の特許に引っかかるものがあれば、そこをチャンと指摘して訴えれば済むことである。
そうでないのなら、この中国の高速鉄道の快挙に、これまで多くの技術指導をしてきた日本人として称賛と激励の言葉を送るのが、大人の国としてあるべきことではないか。
たとえ、彼らが一言も“日本のデザインと技術”に言及しなくても、それはそれ。彼らの喜びに水を差すべきことではないだろう。
また、その中国の高速鉄道が、海外市場において日本の強力なライバルになるとしても、
その競争関係は、互いに堂々と渡り合っていけばいいことである。
決して、相手の“模倣”をナジッて優位に立つべきことではないだろう。
(逆に、“模倣”を声高に叫ぶと、日本の新幹線技術は簡単に模倣が出来、性能もスグにそれを上回わることが出来る程度のものかと世界の市場から見なされてしまうだろう)
産経のこの記事は、一見、中国をナジッているように見えて実は日本人の狭量・品性の無さを露骨に表示したものと見なされても仕方ないだろう。
(それだけでなく、日本の国益の足を引っ張ってることになる)
いやしくも産経新聞は、日本の全国紙の一端を担っているのであるからには、それにふさわしい言説を心掛けるべきであろう。
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