http://www.asyura2.com/09/china02/msg/591.html
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宋 文洲氏のTwitterから〜尖閣問題が発生した9月7日以降の抜粋
http://twitter.com/sohbunshu
(宋 文洲: 1985年に留学で中国から来日し、ソフトブレーンを創業。2005年に東証1部上場を果たし、成人後に来日した外国人の初のケースとなる。2006年に取締役を退き、現在コンサルタントや評論家として北京と東京の間を行き来する)
Sep 18th
前防衛大臣の久間章生さんを北京空港で同じエレベーターに乗った(16日)。二人のSPに「防衛」されながら。特使かな。
Sep 21
ロシア、インド、ベトナム、フィリピン、北朝鮮・・・中国と国境問題を抱えていない周辺国はない。日本との問題はやっぱり昔ケ小平のいわゆる棚上げ方式がいいと思う。
油を注ぐのではなく水を差すことだ。RT:宋さんへ、尖閣諸島の解決について、客観的にコメント下さいませ。
Sep 22
日本では尖閣が凄いニュースになっているようだか、こちらは知っている程度。何だろう、この差は。こちらでは尖閣のことを知らない人が多い。ニュースに出たが、多くのニュースの一つに過ぎない。東京の友人と電話したとき、日本の過剰報道を知ってびっくり。抗議をみたことがない。私の家のすぐ隣は新日本大使館(来年から使用)。何の変化小も感じない。
Sep 23
外交問題に世論が口を出しすぎると解決する問題も解決しなくなる。戦前の日露戦争から最近の拉致問題まで、一部の過激世論に誰でもノーと言えないからどんどん蔓延する。外交がそれに足を引張られると戦略もくそもなくなる。
中国政府はあまり国民レベルで過剰反応してほしくない姿勢は何も日本向けだけではない。ロシアともインドともベトナムともほぼ同じ。日本はそのような比較軸を持っていないからこれあれ推測し、過剰反応する。
Sep24
日中は本当の対抗はあり得ない。双方が損するのみ。今の処理は最初から用意されたシナリオ。
Sep26
前原大臣が「地検の判断に従う」と。なら外務省が要らないのでは。「日本の常識は世界の非常識」。よく言われるが、改めて思う。 大きなトラブルになっても社長が出て来ず現場の管理職に「任せる」。曰く「現場の判断に従う」。そんな会社に経営が存在するだろうか。
以前、「新報道2001」で「民主党の経済政策よりも自民党の方がマシだ」と言った時、同じく出演の前原さんが切れて「ちゃんと民主党の政策を読んだか!」と。反小沢急先鋒の彼が小沢の経済政策をあんなに支持するとは、びっくりした。
経営もそうだが、トップが自らリスクをとらないと、現場も必ずリスクから逃げ回る。そして何よりもトップ自身が成長しない。 私は昨日、「朝まで生テレビ」でずっと主張したのは「失敗を恐れずリスクに寛容である」ことだった。トップが責任を取って懸命にやっても失敗もあるだろう。それなら皆がその失敗に寛容であるべきだ。責任を取らないのは本当の失敗。
逮捕は自ら指示しながら、釈放は「現場」に従う。こんな卑怯なやり方は外国にも知られている。雲隠れの社長とは、お付き合いも交渉もできないだろう。
そういえば永田メール事件を思い出した。私主催の若手上場社長のパーティーに前原さんが出席し挨拶した。「前田メールは絶対本物」と言ったが、翌日に偽物とばれた。甘いのに強気だと、あの時から分かった。
強気外交の国はよい国ではない←歴史の教え。
中国は途上国。名の通りすべては途上。今回の外交も途上。
今回は中国が大損しただろう。実際に何も得ていない。日中関係が損なわれることの重大さは計り知れない。
それにしても前原大臣の「罪」が深い。気持ちよく初動を間違えておきながら事態が深刻になると、逃げ足が早い。 有勇無謀の典型だな。日本はみた目ではなく深みのある政治家を選ばないと。
村木さんが無罪でよかった。しかし、今までの冤罪はどうしてくれるだろいうか。検察は恐ろしい。そのOBの多くが古い大手企業の雇われヤクザにもなっている。
RT:こんばんは、<雇われヤクザ>って、どんな事をする人達でしょうか? 監査役、取締役、顧問などの形で給料を取る。誰かを脅かす時に会社の実力者に使われる。
Sep27
「愛国者」の多くは何が国のためになるかを気にしない。
RT:宗さん自身は今回の事件どう思ってる?
事故だ。船長が背景無し。もともと国交交渉時に日中が棚上げで同意した。逮捕はこれまでの暗黙ルールを破った。自民党ならうまく処理した。前原大臣が格好をつけて国益を損なった。
基本的に外交は高度な政治手腕、智慧と情報管理が必要。これは米国のやり方をみれば一目瞭然。感情論や世論に媚を売ったら真の外交が存在しない。今回は日本の負けではなく、双方の負け。しかし、日本現政権の外交未熟は確か。
日本のマスコミは怖い。いざとなるとどこも同じことをいう。言論自由があるのに妙に揃う。中国は政治に関して言論不自由。それが共産党も公認する事実。だから国民が宣伝だと思って聞いている。しかし、日本は自由。
そこでどこのマスコミも同じ事をいうと、信じてしまい、思考が止まる。マスコミを公然に統制する中国では、国民が独自に情報を求め、疑問をもって考える癖ができる。日本語以外のニュースが読めない人が、同一性の高い日本語マスコミに依存するとどうなるだろうか。
RT:今回の尖閣の件で日本のマスコミが伝えていない事実は、どのようなものがあるのでしょうか?
ヒントだけをいう。今回の発端は台湾。台湾問題の影響が大。日本のマスコミは伝えない。(無能で知らないかも)。
プライドの高い連中と愛国の連中だけが集まり、無人島にいって戦争でもしたらいい。他人を巻き込まないでほしい。
Sep28
個性が大事。しかし、自分が個性強いのに他人の個性を許さないおやじがいる。最悪の個性。
Sep29
中川昭一先生一周忌に出る。もう一年か。あの日。
中川さんが生きていたら政権交代があっただろうか。
中川昭一さんは強烈な愛国者。しかし、人間として魅力的で相手を尊重する。だから中国の政治家にも友人が多い。酒は彼の愛嬌であり本質ではない。
中川さんは腰痛を抑えるための鎮痛剤、風邪薬を飲んだ後、昼のランチで赤ワインを一杯だけ飲んだ。この3つの混成が劇薬になった。でも日本のマスコミはそれは酔っ払いと決め付け、薬にやられた表情ばかり流す。曰く「日本の恥」
単一民族のせいか、日本の世論は常に一の方向に集まってしまう。そして他が見えなくなる(許されなくなる)。中川さんもその犠牲者。
日本人の殆どは中国の圧力に日本が屈したと思うが、実は米国の指示に従っただけ。
中国政府が頑張っても反応無しの日本。米国が指示すればすぐ従った。顔潰れた中国要人が怒りが収まらない(釈放後も)。
前半の中国の態度はまっとく穏やかなものだった。ニュースにもなっていないほどだった。たぶんいつも通りに処理できると思っただろう。態度が途中から急変したのは、いつも解決法が通れないと思ったからだろう。
日米安保がある以上、日本は米国の指示に従うはず、従うべき。それが日米安保だ。安保理入り、イラク派兵、北朝鮮問題などを観察すれば一目瞭然。日米外交と米中外交があっても、日中外交がない。アジアの哀れ。
皆さんは覚えていないと思うが、小泉前総理は日本外交について聞かれた時、「日米関係さえよければ全てうまくいく」といった。やっぱり小泉さんは分かりやすかった。
小沢さんがただの媚中と考える日本の世論はそもそも誰によって作られただろうか。米国の許可なしに日中国交を成し遂げた田中角栄さんはどうなったか。結局、力も智慧もないボクチャン達が大臣になる仕組み。
小沢さんが総理だったら今回の問題は絶対ない。それは彼が媚中だからではなく、日本の将来を戦略的に考えているからだ。でも小沢さんは絶対総理になれない。日本の総理大臣は米国が決める。これは昔から言われてきたこと。若い方は知らないかもしれないが。
結果論ではあるが、今回、中国とやり取りするパイプは全部「心悸梗塞」に嵌った。一種の事故ではあるが、日本の構造問題が改めて炙り出された。
分からない方にこの以上解説する気力がない。日本の世論の形成を研究すれるとよい。テレビ局や新聞の仕組み、トップの決め方(監査役も研究すると面白いよ)。何でも民主主義だからと自慢しないでね。フィリピンも民主主義。
釈放後も中国要人が怒るのは自分の力で船長解放できなかったからだ。
アジアの哀れ 無知と単純は恐ろしい
Sep30
朝鮮を占領した時、朝鮮人まで改名させ無理矢理民族特性と言語を抹殺しようとした。異なるものに寛容しない。企業の内部をみても分かるだろう。
「夫婦別姓」だって未だに許さない。あれはそもそも「姓名自由」と名付けるべき。旦那の姓に改めてもいいし、改めなくてもいいようにすればいい。でも許さない頭硬い爺さんがいっぱいいる。
日本は単一民族ではなく、単一にされた民族なのだ。明治のアイヌ虐殺を知る人が少ないだろう。戦後だって人種や言葉を保護していない。琉球人だって言葉すら存在しないだろう。
どれだけの少数民族を内包できるかは長い目でみればその民族の底力。内部の異とうまく付き合えない人が外とうまく付き合えるはずもない。
多くの方が「単一民族じゃない」と教えてくれるから私が日本の民族問題に触れた。日本人の先祖は世界中からこの島にきたはず。最も朝鮮人や中国人を蔑視する人に限ってその先祖が大陸から来たかもしれない。
ようは民族や国をもって固定概念をもつ人は頭の固い人、視野の狭い人、自分という存在に意義を見いだせない人だ。
私のつぶやきをみてつらい方もいるだろう。しかしそれは私の本意ではない。いい気持ちでいたいなら日本は変わらない。むしろ悪く成るのみ。
私のつぶやきは不快とか思うならみないでくださいよ。あなたを愉快にさせる義務がないが不快にさせるつもりもない。
Oct1
日本はもともとアジアの端、それでも勝手に「脱亜入欧」という人が居る。欧州の許可を得ているだろうか。
自分が列島にいながら、大陸を変えたいという方々のロジックはどうなっているだろうか。「愛国」とは、まず生まれたところを愛することでは。
皆さんも感じるだろうが、日本人が欧米人にコンプレックスを感じながらもアジア人に優越感を持つ。日本は早く欧米化をはかり、力をつけたから、理解できる。しかし、ほかのアジア同胞も同じことができるので、その時に優越感の調整をしないと。
中国人の良さ?難しいな。「中国人」はいないよな。合衆国の感じ。「漢民族」は10億人超えるというが、もともと数十の国(民族)が融合し、少数民族として残れるのは周辺だけだよ。
北京の法人に満州族の社員がいる。お爺さんが清朝(満州族の朝廷)皇室の直系だった。しかし、彼のお婆さんもお母さんも、そして彼の婚約者も違う民族。混血がどんどん進み、純粋な満州族がどんどんいなくなる。
かつでの統治者もやがて民族融合してしまう。これが大陸。しかし、地域が違うと、同じ漢民族でもぜんぜん違う癖と文化背景が生まれる。
数百年前、満州人が中国の政権をとった時、モンゴルをも統治した。そのもっともっと前、モンゴル人が政権をとった時、満州も統治しただろう。今の政権は久しぶりの漢民族統治。
人間だから不快なこともあるだろう。怒る時もあるだろう。早く冷静になって相手の立場も理解するといい(自分のために)。しかし、多くの場合、情報が足りないため、相手の立場に立てない。そのつもりでいても。
私がオススメするのは「現場主義」。現場に行き、そこに溶け込んでみる。そうでない限り、過激な発言ほど、無知にみえる。
「現場が大切」という意味で、外にでなくなる今の日本の「空気」を危惧する。未だに「世界ではサムソンがソニーより上だ」を知らない、「日本に外車が少ないのは外車が悪いから」と思う人が多い。(多分ここを見る人にはそんな方は少ない)
「清朝=中国」と思う日本人も多い。「清朝に勝ったから」という自慢が近代の日本人の心理にある。しかし、清朝倒したいのは当時の大多数中国人の願いだった。中国の民が改革しないのではなく、草原志向の少数支配者満州族の限界でした。
殆どの日本人は中国が日本を大きくした国だと勘違いしている。だから単純比較する。長い間に日本に居たが、つくづくそう思う。
アジアの国々が9条を知らない人が多いし、日本人の自由だ。トラブルがあるとすぐ9条どうのこうのいうのは戦前の「なら戦争だ」と一緒。
個人的には9条もなくし、憲法を改訂し、基地も無くして普通の国になってほしい。幼稚な左翼と右翼に言い訳を残さない。
中国では誰も9条なんか気にしてないよ。どうせいいざとなるとすぐ変わるから。あれは左翼の自己満足よ。
9条は日本自分の都合。せいぜいアメリカの都合。アジアが安心すると勘違いする日本人が多いが、それこそ傲慢。
日本が軍備してもしなくても日本の利益。アジアに配慮というなら自画像を知らない証拠。戦争を起こしたのはせいぜい数十年前。
Oct4
富豪TOP10の資産合計/GDP:12%(インド)、9%(ロシア)、5%(ブラジル)、1%(中国)
澁谷の2000以上のデモを報道しない、日本マスコミ。中国の百人単位のデモをすぐ報道したのに。はああ、日本の言論自由。
中国人は自国のマスコミに言論自由がないと考える。日本人は自国のマスコミに言論自由があると考える。
小さな火事でも丁寧に報道する日本のマスコミ。各地のデモを報道しない。曰く「報道しない自由」。
私の北京の自宅では日本のテレビ、香港のテレビ、CNNなど、自由に見れる。ツイッターもこの通り。よほど日本にいる時より情報が総合的で早い。
中国ネットユーザーの大半は「翻壁」ツールを使っている。規制をくぐり抜ける。CNNや香港TVは契約自由。新しいマンションに最初からセットされるケースが多い。
25年も日本暮らした私だが、なぜ北京にいるだろう。自由だから。信じない日本人が多いと思うが、それこそ今の日本の問題の核心。
今日は休日。北京の朝陽公園にいる。日本人の子供と中国人の子供が芝生でサッカーに夢中。想像もつかないだろうね、「愛国者」達は。
マスコミを信じる国民のパーセンテージについて日本は最も高く50%越える。イギリスは20%以下。中国も高いが、日本と韓国より低い。
「世論の制御は簡単だ」。数年前、著名政治家の友人にいわれた。官尊民卑、権威主義はなかなか治らない。
Oct5
人間は理屈ではなく、自分の身に何か降りかかった時に真剣に学ぶ。過去の戦争をみてもわかるが、戦場に行ったことのない、行く必要のない、行っても死なない連中が強気。
私は現場を強調するのは体感の重要性からだ。現場に行かないと気持ちのよい屁理屈によってしまう。体で矛盾を感じて苦しみを感じてこそ、人間は成長する。
親はよく喧嘩してはならないというが、喧嘩してこそ苦しみと損失を実感する。それから喧嘩の空しさをわかる。
私は日本のマスコミが澁谷などのデモを報道してほしい理由もここにある。喧嘩するとこうなる。日本人もシナ人などを呼びながら進行する。誰が良いか悪いかではなく、嫌な体感を覚えて欲しいからだ。
火のこの降りかからないところで油を注ぐ人はどこの組織にもいる。「俺がいいけど、ほかのメンバーが納得しない」と。現場に居て当事者になって責任を受け取る人が増えないと組織は縮む。
Oct6
やっぱり、菅さんと温さんが「偶然」に会った。何らかの「後遺症」を残しながらも、結局もとのところに戻る。
円がまた82円。たまらない。しかし、200円の時代はそう遠くない。その時は案外円安が喜べない。これは昔からの私の持論。200円かどうかは分からないが、時期も予測できない。
長い間、日本はゼロ金利を通じて景気対策をやりすぎた。その結果史上に類を見ない国債にも動じない。世界はいずれ普通の金利に戻る。日本の国債もいずれ売れなくなる。それが円安のタイミング。
短期的にもっと円高になる可能性は否定しない。それはアメリカの景気対策のため。しかし、ブラザー合意後、円は本当に遊ばれているね。悪口ではなく。
プラザ合意。当時ドイツも同じ立場だったが、なぜこんなにも違うだろう。これだけは政治家のリーダーシップの問題といわざるを得ない。
3、4年前から、北京大学MBA副院長の徐教授が「亜円」を提唱していた。中、日、韓が中心に。もう無理か。(注:中国語ではユーロ=欧円)。
中国では最も権威のあるMBAは北京大学のEMBA。そのNo.2の徐教授は東京、ソール、北京で日中韓の生徒をそれぞれ1/3募集し、それぞれの街で1/3の授業を行なう計画。ああ、日本からの生徒が減りそう。
孤立が狂気を招き、狂気が孤立を深める。
無知が貧困を招き、貧困が無知を深める。
日本の貿易総額に占めるシェア:20.5%(中国)、13.5%(米国)。上海の日本人学校は世界最大。
枝野さんが中国進出の企業を「お人好し」と批判した。無知か、狂気か。稼ぎの苦労を知らない、甘い政治家が多いから困る。
「中国進出企業は自己責任でやれ」とも言った。日本企業はよほど日本の政治家より自己責任をとってきたと思わないか、皆さん。
実は枝野さんのこの発言を知らなかった。昨日、会食した日系企業の友人(現地責任者)から聞いた。「酷いね。現場に迷惑だ」と友人。
日系企業はどこの国よりもリスクに注意を払っていると思う。例:ずっと前から進出していたのに不動産をいっさい取得しないなど、欧米や韓国から見れば不可解なほど、長期投資に慎重。トヨタが中国市場に出遅れた理由もこの慎重さからだった。
フィリピン、タイ、インドネシア、ベトナムなどに分散すべき。しかし、企業は政治家なんかに言われるずっと前からよく勉強している。水は低い所に流れる、商人は儲かる所にゆく。
「奥さんは天国、子供は中国、あんたは地獄」。セブン・イレブン・チャイナの牛島社長が中国勤務希望の社員にいつもいう。しかし、何年経っても帰りたい人が居ないという。
Oct7
その通り。私もよく聞く。RT:中国共産党エリートがちょっと前、私に漏らした言葉「日本はすごい。15年間名目GDPでほぼゼロ成長なのにデモもなく、社会は安定している。中国だったら・・・成長よりも安定の方が難しい。日本みたいな国が一番すごい。」
起きたこと、起きていることがこれからもずっと起きると思うのは人間。
最近、息子と娘が庭や公園で現地の中国人の子供達に声をかけるようになった。中国語に自信を持ったからだと思う。やっぱり言葉が重要だと思う。
華僑は6000万人も居て世界各地に定着している。彼らはもともと国の迫害を受けたりして難民として出て行った人が多い。定住先で辛酸を舐めてきた人が多いが、皆強く生きている。
まあ、客観的にいうと、日本人は一人一人として本当にいい人が多い。しかし、なぜか集団になると「不信感」を残す何らかのものをもっている。私はその「不信感」がたぶん個人として責任を取らない性格に由来するのでは、と考える。
長い間日本で企業を経営し、コンサルタントを通じて多くの企業とも付き合ってきたが、稟議の判子の数からも分かるように、やっぱり個人として責任を取らない傾向が強い。
悪いことが起きた時、犯人探しが始まる。犯人にならないために、ボールを投げあう。そうするとますます責任から逃げ回る。だから企業として組織として外から分かりにくい。
打合せを見てもわかる。日本企業はやたら人数が多い。会議も多いし、意味不明な出席者も多い。表向きはコミュニケーションというが、多くの場合は責任を分散するためだ。
なぜ日本のアニメが世界に通用するのに、日本のソフトウェアがダメか。それはアニメが才覚のある個人が設計するのに対してソフトウェア、とくにビジネスソフトウェアは大勢で決めるからだ。個人が目立たないようにしようとするから、皆の意見を集めてソフトをゴミ箱にする。
組織にノウハウを残すとよくいうが、システムや仕組みは可能だが、勝敗を左右する凄いノウハウは組織には残れない。人間は自分の身に火の粉が降りかからないと真剣に勉強しないからだ。
リーダーが重大なことを決めるときも決して自信があるとは限らない。本当は心配しながら決めているのだ。その心配が実行途中のリスク管理の原動力になる。それでも決定の多くは失敗に繋がる。社会と世界は複雑で不確定だからだ。
文句ばかり言う人は「自分で決めて自分でやって自分でその結果をかみ締める」経験の少ない人だ。
自己責任を取らない人は優しくなれても、寛容になれない。
何かの匂い、何かの音楽、何かの風景・・・突然に甘い記憶が蘇る時が多くないか。たぶん、人間は良いことだけをよく覚え、勇気を持つようになっているだろう。
Oct8
中国。年初来増やしてきた日本国債を一気に売り出した(約9割)。円高がピークに達したと考えているかね。
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