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中国
記事発表:2010年9月24日金曜日
最終更新:2010年9月24日金曜日
中国政府は、中国人船長の釈放を勝ちとるために、あらゆる圧力の手段を使った
ステファン・ラガルド
かくして、中国は日本によって15日と数日間拘留されていた、中国トロール船船長の釈放を勝ちとり、終わった。日中両国が領有権を主張する島々の近くで、漁船が日本の巡視船2隻と衝突し、立入検査を受けたことにより、日中両国政府の間に重大な外交危機が発生した。しかし、今回の釈放は、特に日本経済に中国が圧力をかけた結果だ。
RFIペキン駐在記者の報告
中国は、今回の危機では、温家宝首相がニューヨークの国連の演説台を前に、自ら要求するところまで、あらゆる圧力の手段に訴えるだろう。
2週間以上続いた対決の間、中国政府は決して談話を変えなかった。「船長の逮捕は不法かつナンセンスだ。」新しい言葉が使われたのは、2010年9月24日、中国人外交官が船長の釈放を発表した時だ。
中国外務省では、この事件が始まってから休みなく、少なくとも3名の報道官が会見を続けた。それが、毎日、一日何度も、夜でも見られた。外交的圧力、経済的圧力も同様に休みない。後でわかったことだが、観光当局は9月21日月曜日の夜、主要な代理店と会合を持ち、日本への旅行は今後奨めないよう促していた。
日本は、中国から来た個人観光客へのビザ発給手続きの緩和による、今年の初夏のからの、観光客の急増によって利益を得るという賭けに出ていた。7月だけで16万5千人以上の中国人が日本を訪問した。去年同期より約2.5倍高い数字である。
強く促れさたのか違うのか、自発的なのかそうでないのか、その反応は聞かれないが、いくつかの企業はためらいなく愛国心を表明した。 ペキンの宝健(Baojian)グループは、1万人の従業員のために、1年以上かけて準備し、10月に予定していた東京旅行を中止した。「国家の尊厳を尊重する」ため旅行を中止すると、同社のウェブサイトで読むことができる。
当然のことだが、逆に、休暇でペキンに来た日本人もまた、旗を掲げて通りを歩く者はいなかった。「天安門広場に行ってみたいが危険はないだろうかと、客の何人かは尋ねてきた」日本人観光客の相手を専門にする、あるガイドは打ち明ける。わずかなリスクとして、多くの制服・私服警官は、確かに問題の広場にいることが見える。
ネット上の批判
指導者たちを批判するという問題ではない。中国ではよくあることだが、メディアはニュース番組の終わりにその報道を伝えるという程度の反応しかしない。CCTV-1の人気女性キャスターは、番組の最後を待って、午後に外務省サイトで発表された3行の短い文章を、一語一語言葉を継ぐように、船長の釈放に言及した。
この週末(9月25・26日:投稿者)は、政治の責任者が考えを述べるたびに、別の反応が届くことだろう。しかし、この時点でも、満足を表す多くのメッセージで、ネット上はにぎやかだ。
明らかに、船長の妻によって感情の共有はなされた。福建省晋江(Jinjiang)のその人とは、電話をつなぐことができた。「今日の午後、私は知らせを聞いた。とてもうれしい。でも、夫がいつ家に戻るか、まだわからない。」とChen Tingtingは話していた。
しかし、いまのところ、勝ち誇る様子は全くない。多数のネット利用者は、政府は断固たる姿勢に欠けていると批判する。「・其雄(Zhan Qixiong)(船長)は賠償金を要求すべきだ」というコメントが書かれていた。「経済的報復措置を日本に発動する」ことを求める書き込みもあった。民間保釣連合会のある活動家はさらに踏み込み、今後他の漁船の出港準備ができているとコメントしている。「日本が我々に我々の島を返すまでは、東シナ海(の日中両国が係争中の水域)でのデモを続けるだろう」と、Li Nanは言い切る。
実際的な問題がまだ残っており、これから答えを出さなければいけない。今度は、中国の側だ。9月22日水曜日、4名の日本人が河北省で逮捕された。中国当局は、彼らに軍事施設を撮影した容疑をかけた。「4名を即時釈放するか、中国政府は戸惑っている」と、フェニックス・テレビは伝える。「しかし、釈放しなければ、日本政府の怒りを招くかもしれない。」
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(投稿者より)
尖閣の問題で、中国人船長が釈放されたことについて、中国側の動きを伝えた、フランスの国際ラジオ放送・RFIのサイトに掲載された記事です。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。
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