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http://mainichi.jp/select/world/news/20100928k0000m010093000c.html
沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で中国漁船が海上保安庁巡視船に衝突した事件で、27日も日中間の緊張が続いた。
仙谷由人官房長官は27日の記者会見で、尖閣諸島沖に24日に現れた中国の漁業監視船2隻が27日午前6時現在も日本領海との接続水域を航行していることを明らかにした。海上保安庁の巡視船が監視している。
仙谷長官は同日午前の記者会見で衝突事件で損傷を受けた海上保安庁の巡視船について「原状回復を(中国側に)請求することになる」と修復を求める考えを表明。「(中国人船長を)釈放したわけだから、中国との戦略的互恵関係を充実させる作業にこれから入っていく。現時点でボールは中国にある」と語った。
仙谷長官によると、中国監視船に対し、海上保安庁が巡視船6隻を配備し、領海への侵入を防ぐため警戒に当たっている。すでに外務省が4回にわたり中国側に現場海域から出るよう申し入れたという。
中国の漁業専門紙・中国漁業報によると、中国の漁業行政当局が、自国漁船保護として尖閣諸島近海でのパトロールを常態化する方針を表明。現在、漁業監視船2隻が中国漁船を護衛しているという。
一方、中国で日本人4人が拘束されている問題で前原誠司外相は27日、程永華駐日中国大使を外務省に呼び、安全確保や領事面会を求めた際の速やかな対応などを要求。程大使は「本国に正確に報告する」と答えた。
◇民主・松原議員ら釈放に抗議声明
船長釈放という日本側の「譲歩」に中国側が態度を軟化させる気配はなく、政府に対する批判は民主党内からも噴出した。松原仁衆院議員らが呼びかけた船長釈放を批判する緊急声明には、衆参の73議員が署名。代表選で小沢一郎元幹事長を支持した議員が多数含まれ、首相の政権運営への批判につながる可能性もある。
外務、防衛の政務官を務めた吉良州司、長島昭久両衆院議員も27日、仙谷長官に尖閣諸島の実効支配の確立など8項目の提言書を提出。43議員が賛同した。仙谷氏は「実現できるところから実現していきたい」と応じた。
こうした民主党内の反発を受け、27日の党政調会合では法務省が漁船衝突現場を撮影した映像について「公開を含めて検討したい」と回答。外務省は船長釈放決定前日の23日、首相官邸と協議した上で担当者を那覇地検に派遣したことを明らかにし、官邸・外務省の一定の関与を認めた。
野党も批判を強めており、自民党の逢沢一郎国対委員長は27日、民主党の鉢呂吉雄国対委員長との会談で「最終的に誰が意思決定したのか明らかにされていない」と衆院予算委員会の集中審議を要求。臨時国会召集前日の30日に菅直人首相が出席する予算委を開催することで合意した。【野口武則、野原大輔、大貫智子】
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