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http://blog.goo.ne.jp/dongyingwenren【大陸浪人のススメ】より、一部抜粋
「中国は反日を国民の団結の材料にしているのである…云々」という主張は
日本国内のブログなんかでよく見る。
しかし、いまやこの見方は5年古い。
現在の中国当局は日本への意地悪はやりたくてたまらないが、
人民に本気で反日させることは(体制維持的な意味で)望んでいないのだ。
そもそも、憤青によるファナティックな反日というのは実のところ、
「あんなに極悪で反省しない(空想上の)日本は許せない」から始まって、
自分の脳内で日本へのヘイトと愛国主義をオナニー的にこじらせていき、
「日本を問答無用で粉砕せよ。連中は消滅すべき存在」
↓
「そんなエンガチョ国家と『交渉』などと対等に言葉を交わす政府は弱腰」
↓
「愛国は無罪なので俺は正しいことを言っている。間違いない。
それに反する行動を取る、政府の連中は売国奴ではないか」
↓
「俺たちの正しい意見が聞き入れられない政治体制とはけしからん。
正義のために世を正すべきである」
…と、アホがぐるっと一周して民主主義体制を求めかねないという、
共産党にとっては極めて危険な性質を孕むものである。
(それが明確に判明したのが2005年の反日デモ)
そして、ネットの掲示板という空間は、一般的に言って
この種のヘイトをエスカレートさせたり極端な結論を導き出したりする際には
なかなかうってつけの触媒になることが多い。
今回のスレでの反応を見ても、
尖閣にまつわる反日感情がお上への批判に簡単に結びつきそうな雰囲気が
よく見て取れることと思う。
彼らが実際行動を起こすと、さてどうなるやら。
反日とはいまや中国当局にとって、
取扱い注意のシールを貼っておきたい諸刃の剣なのだ。
* *
…しかし、過去十数年。
ウソも100回言えば本当になる、というゲッベルスの言葉そのままに
ノリノリでプロパガンダしまくられた「尖閣は中国の領土」というヨタ話。
国民の中に誰も尖閣諸島に関する利害関係者がいないだけに、
現実に関係者が存在する戦後賠償問題以上に、
情報の受け手を騙すことが一層容易であった。
(誰も知らないことについては、どれだけ荒唐無稽なウソをついても、
それに納得して「真実」だと思う人がたくさん出る)
そして現在。
ウソを信じ込んだ国民が、
散々宣伝したスローガンを忠実に実行しようとしない政府を非難しはじめている。
中国の当局はさぞかしご心労のこととは思うが、
自業自得なので「ざまぁww中共ワロスwww」といったところである。
当局による必死の火消しで、今回の反日ブームはこれ以上は盛り上がるまい。
だが、万が一にこれ以上に盛り上がったり、
民間でアホな人がアホな行為を続けたりすると、
胡錦濤の白髪染めの消費量がグンと増えることが予想される。
在留邦人の安全を祈りつつも、
中国ウォッチの観点からは、俺たちは当面のところ興味深く静観といこうか。
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