http://www.asyura2.com/09/china02/msg/463.html
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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu222.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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上海で店舗を手掛ける場合は、こうした役所や黒社会、公安などとの
パイプ役となる事業パートナーを抱え込まなければ事実上難しいとされる。
2010年8月19日 木曜日
◆ある日本料理店経営者の告白「次の更新で家賃は一気に3倍!」 8月18日 日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100816/215801/
ほかの業種と同様、中国で飲食店を経営するには、工商行政管理総局の「営業許可証」が必要です。しかし、出店を検討していた3年前は、今より外資系飲食業の会社設立のハードルが高く、営業許可証の取得も難しかった。そこで、現実的な判断として「営業許可証付きの店舗」を借りたんです。
貸主はA氏。A氏はもともと、私が借りた物件で、別人に中華料理店を経営させていましたが、これが閉店。新たな借り手を探していました。既に営業許可証を持っているA氏の店舗を活用すれば、新規に許可を取得する必要はありません。
出店費用や店の経費、利益は、私とA氏で折半することにしました。出資者に外国人がいると会社設立の条件が厳しくなるため、登記上は私の名前は出さず、友人である中国人の名義を借り、A氏とその友人が共同出資する中国資本の会社ということにしました。
こうした中国人の共同経営者の中には、1元も出資せずに、利益の半分を巻き上げるケースもあるようですから、A氏は相当良心的だと最初は思いました。
日本人のお客様には、日本人の私が店長を務める店として安心して来店いただき、A氏には公安や裏社会への対応などを任せることにして、店舗をオープンしたのが2008年のことです。
しかし、この共同経営という形に落とし穴がありました。
店の契約期間は1年ほど残っていますが、次の更新時には店が借りられなくなる可能性が出てきました。
店の貸主でもあり、共同経営者として店の売り上げ、利益を全部把握しているA氏が、極めて厳しい更新条件を突き付けてきたからです。先日、内々に更新後の家賃は今の3倍にすると伝えられました。ここを出ていこうにも、営業許可証がないので、ほかでは店を続けられません。その時は、日本に戻るしかない。
A氏の女性問題で、チャイニーズマフィアが30人以上押し寄せて大騒ぎになったこともあります。A氏が当時付き合っていた女性の別の交際相手が、当店の営業妨害をしようとマフィアに動員をかけたのがきっかけでした。
それだけならまだしも、それを察知したA氏が、別の組織のメンバーを用心棒として雇ったんです。入口の前で、2つのグループがにらみ合った時は身も凍る思いでした。
人件費の高騰も頭を抱える課題の1つです。私の店は、サービスの質の高さでも定評がありますが、それができるのは、従業員の確保に知恵を絞ってきたからです。開店当初は、運良く優秀な女性スタッフたちが集まり、今も、その人脈で、有能なメンバーが集まってきています。
ただし、彼女たちをつなぎ止めるのは大変です。彼女たちは空き時間があれば、携帯電話で仲間と連絡を取り合っています。どこの日本料理店の給料がいくらか、店主がどんな人かなどを情報交換し、より良い働き口を常に探しているんです。
皆、農村からの出稼ぎで、親戚中から集めたお金を使って、上海に出てきています。だから、仕送りのために、給料が少しでも高い店があればすぐに移籍してしまう。
ウチも、働きぶりに応じて、毎月数百元のボーナスを出したり、治安のいい一等地に3LDKのマンションを借りて2段ベッドを4台運び込んで“社宅”にしたりするなど、いろいろ工夫しています。しかし、もともと利益はそれほど多くありませんから、それら「人材流出を防ぐためのコスト」は大きな重荷になります。
日本人スタッフを減らせばサービスの質が低下
似たような状況に陥っている日系の店では、給与の高い日本人スタッフを減らし、何とか店を維持しようとします。ところが、そうすると今度は途端に味やサービスのレベルが落ちます。ウチも、板前とフロア担当の私が隅々まで目配りしなければ今のレベルは保てません。
今の上海で、こうした一連の問題をクリアしている日本料理店は、実は少ないんです。確かに、日本企業にとって中国が今後、有望な市場であるのは間違いない、とは思います。上海で飲食店を出すための費用は高騰しているとはいえ、まだ日本の3分の1で済む。日本で1億円ぐらいかかる店が、上海なら3000万円で出せるんです。加えて、現地の消費意欲は旺盛で、運営次第では投資もたちまち回収できます。
ただし、中国ビジネスには、まだ予測不能な側面があるのも事実です。これから進出を検討する方には、中国の現状にもしっかり目を向けて、安全確実な進出を果たしてほしいと思います。
(私のコメント)
中国がGDPで日本を抜いて二位になった事は書きましたが、これからも中国は発展し続けていけるのだろうか? 改革開放経済で海外から資本と技術を導入して合弁企業として発展した企業が多いのですが、経営が軌道に乗ると合弁した外国企業を追い出しに来ている。中国各地では賃上げストライキが頻発していますが、中国企業では起きていない。
日経に記事では上海に進出した飲食店の事が記事になっていますが、やはり経営が軌道に乗ると家賃を三倍に引き上げられて立ち往生している。中国人の事業パートナーは経営のやり方をそっくり引き継いで自分ひとりでやっていけると見たからでしょう。しかし従業員管理などのレベルを維持する事は難しく、現在の繁盛を続けるのは難しいだろう。
それでも中国の市場目指してやってくる外資は次々とあるから中国人の特権階級は外資と組んで有利な商売が出来る。中国の富裕層と言うのは共産党の幹部や地方のボスたちであり、外資は彼らと組まないと商売が出来ないようになっている。党の幹部やボスともなれば賄賂は黙っていても様々なルートから入ってくる。
もはや毛沢東の中国ではなく、革命以前の腐敗した中華民国や清王朝と大して変わらない国に戻ってしまったかのようだ。戦前においても日本人は中国で一旗上げようと数万人単位で進出しましたが、結局は戦争などで無一文で追い出されてしまった。戦後もヤオハン初めとして中国人には何度も煮え湯を飲まされているのですが、それでも中国で一旗上げようという日本人や日本企業は後をたたない。
もちろん中国人の中にも信用できる人もいるのでしょうが、そのような人物を見つけるのは幸運でないと難しいだろう。だから日本人も騙されて元々ぐらいの気持ちでないととても中国では商売はやっていけないだろう。さらに中国語をマスターして従業員ともコミニケーションが取れないと商売にならない。
改革開放から長い時間が経っているのだから中国における経営コンサルタントもいるのでしょうが、そのような専門家を介さずに中国で一旗上げようとしても騙される可能性は非常に高い。「株式日記」でも中国で酷い目にあったケースなど何度か紹介しましたが、マスコミにはなかなか紹介されることはない。
ヤオハンにしても華々しい時は何度もテレビでも取り上げられていたのに、破綻が明らかになるとパッタリと報道される事は無くなってしまった。中国への投資セミナーなどもよく開催されますが本当の事を話してくれる人はどれだけいるのだろうか? 成功例は紹介されても失敗したケースを紹介されることは少ないだろう。
しかし実際に中国に行くと中国の雰囲気に呑まれてしまっておかしくなる日本人が後をたたない。大陸的な広々とした風土に呑まれてしまって、政治家から軍人に到るまで中国の雰囲気に呑まれてしまう。そして気も大きくなって夢想の世界に飛び込んで行ってしまう。そんな雰囲気が中国にはあるのだろう。
だから中国で一旗上げるには長くても5年くらいで投下資本は回収できるくらいのスタンスで投資しないと中国から逃げ出すに逃げ切れない事になりかねない。日経の記事の経営者も中国人の経営者と組んで失敗した例ですが、うまい話には罠がある。中国人同士でもよそ者はよく騙されるようですが、最初から3年で荒稼ぎをして逃げる計画なら良かったのではないかと思う。中韓を知りすぎた男のブログでは次のように書いています。
◆中国撤退「蟻地獄」 6月16日 中韓を知りすぎた男
http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-629.html
前回当社の中国撤退模様を少し書いてみました。当社は最初から中国撤退を
想定して中国投資をしました。だから何の痛みもなしに中国を逃げ出すことが
出来たのです。
ところが他社の中小企業は中国工場と合弁し会社を作ってしまいました。
法人格をもてば当然のごとく中国の法律に拘束されてしまいます。
つまり撤退が簡単に出来なくなるということです。機械設備の没収はもちろんのこと、
資産も合弁相手に全てとられてしまいます。中国には会社解散の法律が完備されて
いません。
解散するには合弁を認可した役所と合弁相手の中国董事(重役)の了解が
いります。そして双方の了解をもらうために莫大な違約金を要求されます。
違約金が払えないと法律的には永久に中国従業員の給料をはらい続けなけれ
ばいけません。まさに蟻地獄です。これを避けるには日本本社を倒産さすか、
解散さす以外方法がありません。
大手企業や外国の会社はこの危険を避けるために香港にダミー会社を作って
そこから中国本土に投資します。香港ではダミー会社の事をシェルカンパニー
といって誰でも簡単に会社を買ったり、作ったりすることができます。
日本の中小企業は中国人の怖さも知らず、安易に直接中国へ進出してしまい
結果地獄を見ることになってしまうのです。
話を前回の契約式合弁会社である威海工場との抗争に戻します。威海工場の
計算は この日本の会社はいまさら他社に振れば新たに設備投資をしなければ
いけない。だから50%の値上げでも飲まざるを得ないと強気に出たのです。
ところが当社はこのようなことを当初から想定して準備していました。
威海工場が突然豹変した時点で徐々に発注を減らし 3ヶ月後には半分にして、
4ヶ月後には突然発注をゼロにしました。
その時にはすでに青島と煙台の工場が威海の生産を全て引き受けていました。
特に青島の工場は総勢約1000人の大工場です。我々のために一角を開けて
待っていてくれていました。
当社も3年かけて特殊な機械を投入して徐々に発注を増やしていました。
威海工場との抗争をダラダラ書いていると又長くなります。私が言いたいことは、
中国人は常に相手の弱みを握ることが行動原理の第一だということを
肝に銘じる必要があります。
弱みを握られると態度が一変に豹変します。日本の政治家もハニートラップや
金という弱みを握られて自由に操られています。
中国の弱みは外国投資がなくなることが最大の弱みです。だからニュースに
なりやすい大企業に対しては慎重にならざるをえません。しかし末端の中小企業
に対しては露骨に脅迫、嫌がらせをして金をふんだくります。
中国は労働コストが上がったと言ってもまだ日本の10分の一です。
ストで.給料が倍になっても大企業はまだ撤退はしないと思います。
大企業は工賃の安さだけでなく、少々労働コスト上がっても中国市場で
売るために現地で作るというシステムにこだわっています。 まだ何回も何回も
痛い目にあわないと分からないと思います。
今日の結論です。中国人と付き合うには弱腰は非常に危険な対応です。常に
強硬な態度をとらないと、逆に身に危険が及びます
他人につけ込まれる前に、他人の弱みに付け込めというのが中国人の
行動原理の第一だということをよく覚えておいてください。
(私のコメント)
このように中国人が吹っかけてくる事を事前に予想して逃げる準備までしてビジネスをしないと中国では成功しないでしょう。中国が一番恐れる事はカモになる外資が来てくれなくなる事ですが、これは日本のマスコミなどを取り込んでしまえば言いなりになる。日本のマスコミは官房機密費でも平気で受け取る人ばかりだから中国に行けば、ハニートラップや賄賂攻勢でズブズブになって帰って来る。
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