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米軍の主力戦車「M1A2エイブラムズ」のナビゲーションシステムには「サマリウムコバルト」という希少金属が使われている。さまざまな兵器、自動車、携帯電話、太陽電池など先端製品には、セラミック、磁石類、合金、発光物質などさまざまな希少金属が必須だ。
学界ではこうした希少金属を希土類元素(レアアース)と呼ぶ。スカンジウム、イットリウムのほか、原子番号57から71までのランタノイドから成る。大半は銀白色か灰色を帯びた金属だ。
23日付香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国がレアアース供給市場の97%を掌握しており、米国や欧州が対応に苦慮しているとの記事を掲載した。
同紙によると、米連邦会計検査院(GAO)はこのほど、「兵器供給チェーンにおける希土類元素」と題した報告書で、「米国はレアアース確保が困難に直面し、兵器生産に支障が出ている。国際レアアース市場の97%を掌握する中国に過度に依存する現状は、戦略的にも非常に危険だ」と警告した。
同報告書はまた、「1980年代半ばまでは、米国がレアアース市場を主導していたが、その後は中国が低価格でレアアース供給市場を掌握し、最近は輸出量を減らしているため、物量確保が難しい状況だ」と分析した。欧州連合(EU)も先週発表したリポートで、「41種類の希少鉱物のうち、産業用に必要な鉱物14種類の調達に支障が出ている。これら鉱物の供給を中国、ロシア、コンゴ共和国の3カ国が支配しているためだ」と指摘した。
米国とEUは昨年、世界貿易機関(WTO)に対し、中国によるレアアース市場の独占状況を調査するように要求した。
香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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