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全人代に「健全」な批判 莫邦富(モー・パンフ)【朝日新聞3/20日曜版】
http://www.asyura2.com/09/china02/msg/404.html
投稿者 こーるてん 日時 2010 年 3 月 25 日 12:16:04: hndh7vd2.ZV/2
 

莫邦富(モー・パンフ)mo@china【朝日新聞3/20日曜版】

(転写開始)
 3月に入り、ほどにわたって北京で「両会」と呼ばれる重要会議が開かれた。全国人民代表大会と全国政治協商会議だ。性質と重みは違うが、日本の国会に相当するものだ。
 しかし、今回の両会ほど中国国民から酷評を受けたことはない。国民の代表である両会代表も国民から激しい非難を浴びせられた。
 公平に言えば、今回の両会は今までより格別にひどいというわけではない。むしろ以前より進歩したと評価してもいいくらいである。なぜ、国民からひんしゅくと悪評を受けたのか。それはインターネット時代になって以前より透明性が増したからだ。
 例えば会期中、河北省の李鴻忠省長が、同省で発生した農民工の少女が地元官僚にレイプされそうになった事件について、女性記者から質問された。李省長は「いったいどこの媒体」と怒鳴り、人民日報傘下のメディアとわかると、社長に言ってやると脅し、しまいには女性記者の録音ピンを奪ってしまった。
 この信じられないような出来事を他メディアの記者は容赦なく報じた。するとネットでは「チンピラ同然だ」と李省長に対する批判が炎上した。録音ピンはその日の午後になって女性記者のもとに返されたが、謝罪の言葉は一切なかった。
 会議ではウエンチアパオ(温家宝)首相が政府活動報告の中で、「国民が政府を批判、監督できる環境を作る」と宣言したばかりだ。にもかかわらず、河北省のトップはそれを踏みにじった。
 しかし、みせかけの拍手や花束ではなく、こうした国民レベルからの批判こそが中国の政治と社会を進歩させる力なのだ。両会とその代表たちに対しても国民が批判する、このささやかな変化に、私は大きな拍手を送りたい。
(転写終了)
 

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コメント
 
01. こーるてん 2010年3月25日 14:08:57: hndh7vd2.ZV/2
朝日新聞3/20日曜版
   ↓
朝日新聞3/20土曜版

ウィキペディアより

莫邦富(モー・バンフ、ばく ほうふ)は中華人民共和国出身の経済ジャーナリスト・作家。上海外国語大学日本語学科卒業後、同大学講師を経て、1985年来日。現代中国の問題や日中関係について日本のメディアで積極的に発言している。「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させたことで知られる。外国人研修制度や技能実習制度のかかえる諸問題など、外国人労働者の人権問題にも積極的に関わる。外国人研修生権利ネットワーク共同代表。


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