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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu206.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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『When China Rules the World』 英国のマーティン・ジャック氏によれば、
中国は西洋化することなく、逆に世界が中国化することになるという。
2009年12月30日 水曜日
When China Rules the World
http://www.amazon.co.jp/dp/1594201854?ie=UTF8&tag=jbpress.asyuracom-22
◆世界の新秩序は「中国は西洋化せず、世界が中国化することで形成される」―ロシア紙 10月18日 レコードチャイナ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091018-00000000-rcdc-cn
中国を筆頭に新たなリーダーが台頭する中、世界はどう変わるのか。今夏、英国のマーティン・ジャック氏が出版した「中国が世界を支配する時:西洋世界の終焉と新世界秩序の誕生」がその問いに答えを出した。
ジャック氏によれば、中国は西洋化することなく、逆に世界が中国化することになるという。上海が新たな世界秩序の中心地として、ロンドンとニューヨークに代わり国際金融センターに。また人民元が世界通貨として米ドルの地位を奪う。中国語は英語と並ぶ言語となり、儒教が世界中に広がると予測している。
また、発展途上国は中国モデルによる成長を目指すことになるという。中国モデルとは西洋思想から市場経済と法治社会を取り入れつつも、多党制や三権分立、普通選挙などの西洋的民主主義は導入しないというもの。かつては中国モデルは他国に適用することはできないと考えられてきたが、中国の専門家は今、その普遍性を説くようになった。
世界はこうした中国の挑戦を迎える準備が出来ているのだろうか。世界が中国と平等かつ互恵的な関係を築くことが出来るか。この問題の解答に人類の未来が大きく左右されることになる。
◆自虐史観で“精神的移民”した日本 12月30日 加瀬 英明
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2435
今月はアメリカの新聞の書評で『When China Rules the World(中国が世界を支配する時)』(マーティン・ジャック著、ペンギン社刊)が取り上げられていたのを求めて、読み始めた。大著である。
そのなかに、気にかかる一節があった。著者はどうして日本が第2次大戦後、アジア諸国の敬意をかうことがなかったのかと、問うている。そして、日本が19世紀末からアジアの規範であってきたのに、戦後、日本が自国の歴史に対する誇りを失ったために、アジアの人々にとって魅力が失われたと、断じている。
日本は明治維新後、アジアの諸民族にとって手本となって、アジアを西洋の圧制から解放したのに、第2次大戦に敗れてからは、自らを尊ぶことがなくなった。アメリカの従属国となって、物質的な生活を第一として享楽を貪るようになったからだ、というのだ。
だから、日本はアジアの大国になれないといわれると、私には返す言葉がない。
もっとも、著者は戦後の日本の経済興隆なしには、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシアなどの “アジアのタイガース” と呼ばれる新興諸国の発展も、中国の目覚ましい経済発展もなかったと、説いている。
物質文明と引き換えに貴い歴史を捨てる
日本はこの140年あまりのうちに、アジアの解放とアジアの経済発展という、2つの興亜の大業を成し遂げた。それなのに、アジアにおいて敬意を払われることがない。
かつて日本はアジアの民によって、尊敬された。アジアの光であった。ところが、私たちは物質の繁栄と引き換えに、亜流のアメリカ人となって、「アジアの盟主」としての責任を負った貴い歴史と、アジア解放の夢のために生命を捧げた同胞の記憶を捨ててしまった。
私はインドや、インドネシアに、多くの親しい友人を持っている。先の大戦を体験した世代は、日本が立ち上がったことによって、西洋による植民地支配から解き放たれたことを知っていて、日本に感謝しているが、若い世代となると、村山談話や、河野官房長官談話をはじめとして、日本が侵略戦争を戦ったとか、非道な行為を働いたとして自国を辱めてきたために、日本に対して暗いイメージをいだくようになっている。
戦勝国のせいにしてはなるまい。独立を回復した後に日本人自身がつくりだした自虐史観が、日本観を歪めてしまった。
先人を敬うことなく、歴史を忘れた民は軽んじられる。
60代以上がアメリカ製の国へ“移民”
先月、雑誌に頼まれて、俳優の津川雅彦氏と対談した。津川氏は歴史と文化への洞察力に富む優れた論客だ。そのなかで私はこう述べた。
「アメリカは移民の国ですよね。ヨーロッパから新天地にわたってきて、アメリカという国をつくったわけだから、その歴史はまだ浅いものでしょう。一方、日本はこれだけ長い歴史を持ちながら、昭和20年8月の敗戦によって、国民が国を捨てたり移民したりすることはなかった。でも、精神的にはアメリカ製の新しい国へ “移民” してしまった。」
「その結果、それ以前の歴史にはまったく関心を持たなくなった。だからアメリカと同じようにまったく歴史の浅い国になってしまいましたね。日本でいちばん具合の悪い世代というのは、たしかに団塊の世代、60から上じゃないですかね。その点、いまの20代、30代というのはかなり健全ですよ。昭和20年8月前の歴史を知ろうとしていますからね。」
どうして、日本はこのような腑抜けの国家になってしまったのだろうか
(私のコメント)
「株式日記」では、自民党は村山談話や河野談話を継承する事で保守政党ではなくなったと書いてきましたが、輝かしい日本の歴史を否定する事は保守政党のすることではない。日本の戦後には保守政党を名乗る政党はないのであり、日本の歴史の正当性を主張すれば右翼として歴史学界からも排除されてしまう。
60年以上も続くアメリカの占領統治によって日本の歴史は書き換えられてしまったのであり、7000冊以上もの歴史書がアメリカ占領軍によって焼かれてしまった。それに協力したのが日本のマスコミであり、東京裁判史観は日本の現代史の基準になっている。教科書の検定シーズンになれば韓国や中国を始めとして日本のマスコミも騒ぎ立てる。
「坂之上の雲」と言うテレビドラマでさえ東京裁判史観が反映されていますが、大東亜戦争は日本の侵略戦争という見方でいいのだろうか? 大東亜戦争がなければ現在のアジアはどうなっていたかを考える人はいないのだろうか? 英国のマーティン・ジャック氏の「中国が世界を支配する時」と言う本によれば、日本はアジアの近代化のモデルであったのに中国の台頭にお株を奪われつつある。
しかしジャック氏によれば中国は西洋化することなく、逆に世界が中国化することになるという。中国は香港などの一部を除いて民主主義を体験した事がない。文化的にも民主主義を受け入れれば中国は空中分解してしまうだろう。そして開発独裁体制で市場経済を取りつつも多党制や三権分立、普通選挙などの西洋的民主主義は導入しないだろう。
それで西洋的な近代化が出来るかと言う事ですが、追いつく事は出来ても追い越すことは難しいのではないかと思う。情報の公開と透明化が無ければ技術開発競争に勝つことが不可能だからだ。西洋的民主主義が受け入れられなければ情報は統制されて見えない鎖国体制となるのは明らかだ。
中国がこのまま超大国となった時は、近代的な民主主義国家ではなく、中国的な帝政政治が実現されているだろう。世界はこのような中国を受け入れる用意があるのだろうか? 欧米から見れば日本人と中国人は同じに見えるから中国も経済発展すれば民主化が進むと見る人が多い。しかしそれは実際に中国で生活したことが無い人の見方だ。
見かけは日本人と中国人は見分けがつかないほどよく似ています。漢字も使うから文化的にも同じように見えるのでしょうが、歴史も文化も民族性もまるで違う。ハリウッド映画では中国人も日本人も韓国人も台湾人もごちゃ混ぜですがアメリカ人はアジアの事を知らない。だからウォール街の投資家たちは中国に投資すれば日本のように近代的民主主義国家となると考えても不思議ではない。
日本の影響が強く残る台湾や韓国などではそのような投資戦略は成功した。しかし中国本土は西洋から見れば魔界の世界だ。観光旅行で北京や上海を見ても中国は分からないだろう。しかし数年間彼らと仕事をしてみれば分かる事です。最近では中国で何年も仕事をしている日本人が増えましたが彼らに聞いて見れば分かるでしょう。
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を書いたエズラ・ヴォーゲル氏は中国に長期滞在していますが、中国は日本に追いつけないと語っています。しかし現代の日本の若者の能力の低下は何が原因なのだろうか? ヴォーゲル氏は「特に若者が社会への帰属意識や責任感を持てなくなっているのは心配です」「最近の日本を見ると、社会への真の責任意識を持った傑物がいなくなったなあと感じます」と指摘しているが、その通りだ。
◆「今こそ日本人は松下幸之助、土光敏夫を思い起こせ」 「週刊ダイヤモンド」 2006年11月11日
http://diamond.jp/series/dw_archives/10002/
じつをいうと、私は今、中国に長期滞在しています。“次はチャイナ”と言い出すのかと思うかもしれませんが、それは見当違いです。ここに住んでみて、私はある確信を得ました。それは、20〜30年後にも、中国は多くの面で日本に追いつけないということです。
まず中国には、能力の高い人材にイノベーションを促すようなきちんとした知的財産保護の法的基盤がありません。現状を考えると、整備にはまだ時間がかかるので、世界のリサーチセンターになるのはそうとう先のことでしょう。中国企業の国際進出も当面はさほど進まないと思います。そして、なにより中国人は米国人から見ても、会社に対する忠誠心が低過ぎる。転職は日常茶飯事で、これでは堅固な組織は望むべくもない。
確かに、GDPの潜在規模でいえば、日本はかなわないし、ローテク分野も中国にほとんど持っていかれるでしょう。しかし、日本がその強みであるハイテク分野の競争力、堅固な組織、そしてなにより個々人が仕事への熱意を失わなければ、30年先にも非常に重要な“専門的役割”を世界経済において果たしていると私は確信しています。(中略)
ただ、日本についてなにも心配ないのかといえば、それは違います。特に若者が社会への帰属意識や責任感を持てなくなっているのは心配です。これは万国共通の悩みであり、日本はまだマシなほうですが、この問題を放置すれば、当然、日本繁栄の前提が崩れます。
やや厳しいことをいえば、若者の意欲低下は、中高年層の意識の鏡映しではないのでしょうか。最近の日本を見ると、社会への真の責任意識を持った傑物がいなくなったなあと感じます。27年前にはたくさんいました。土光さんも、松下さんもそうだった。党派やせせこましい利害関係を超越したすごい人たちでした。(後略)
(私のコメント)
マーティン・ジャック氏が出版した「中国が世界を支配する時:西洋世界の終焉と新世界秩序の誕生」では、「中国は西洋化することなく、逆に世界が中国化することになる」と予想していますが、欧米や日本はそれを受け入れられるだろうか? 18世紀までは中国は世界の超大国だった。トルコ帝国も18世紀までは中東から東ヨーロッパ北アフリカまでの世界帝国だったのですが西洋に遅れをとるようになった。
中国もトルコ帝国も専制的な政治で民主主義的な政治体制がとれなかったのが原因の一つであり、近代文明は民主的な政治体制でないと機能しない。しかし無理に民主国家になっても政治が不安定になっては国が発展する事は無い。だから専制的な独裁体制でないと国家が維持できず、情報の公開も行なわれない。
中国が一番恐れるのが自由な情報が海外から入ってくることであり、新聞やテレビやインターネットなどの規制が続いている。これでは最新の情報すら国民は共有できずに世界から遅れてしまう。中国や韓国が日本の歴史に口出ししてくるのも閉鎖的な教育がそうさせるのだ。その影響が日本にも及んできて日本の中国化がNHKなどのテレビドラマにも反映してきている。