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マカオ返還10年 胡錦濤中国主席「一国二制度の成功」を強調【産経】
http://sankei.jp.msn.com/world/china/091220/chn0912201952002-n1.htm
2009.12.20 19:51
【上海=河崎真澄】
マカオで20日、胡錦濤国家主席らが出席して、ポルトガルから中国への返還10年を記念する式典が行われた。
また、前社会文化官の崔世安氏(52)が返還後2代目の行政長官に就任した。
胡主席は演説で、返還後のマカオの「一国二制度」の成功を称(たた)え、「マカオ人によるマカオ統治」の堅持を強調した。
一方でマカオ当局は、式典を控え、香港民主派の立法会(議会)議員や関係者、民主派に近い香港紙記者の入境を相次ぎ拒否するなど、あからさまな親中姿勢を示している。
演説で胡主席は、マカオ議会が2月、“国家分裂”などの反体制行為を厳格に取り締まる「国家保安法」を成立させたことを高く評価した。
さらに、「一国二制度」の下で「中央政府の法的権利を尊重し、マカオの問題に対するいかなる外部勢力の干渉にも断固反対せよ」と強調し、海外からの民主化要求を拒絶するよう求めた。
中国は、パンダのつがいをマカオに贈ることも発表している。
同じ「一国二制度」下の香港では、民主派の反発で国家保安法が議会で廃案となるなど、政治的な“差”が生じている。
このため胡主席はマカオを“優等生”と持ち上げることで香港には圧力をかけ、欧米からの民主化要求も牽制(けんせい)した格好だ。
記者がマカオ当局から入境を拒否された香港紙、明報は19日、「正常な取材の妨害であり、でたらめな対応だ」と抗議する声明を出した。
同紙記者は事前に取材許可を得ていたが、船でマカオに着いたところで「公共安全や秩序を損ねる恐れ」を理由に追い返されたという。
一方、崔新長官は就任演説で「適度に多元的なマカオの経済発展を積極的に推進する」と述べ、カジノや観光に偏重している経済構造の改革を強調した。
前任で2期10年を務めた何厚カ長官時代に、何氏の側近だった閣僚が汚職で有罪になる事件が起きたこともあり、崔長官は「清廉な政治」を強く訴えた。
崔長官はマカオ政財界に影響力を持つ有力一族の出身で、7月の間接選挙で行政長官に選ばれた。
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