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http://sankei.jp.msn.com/world/china/091117/chn0911170956002-n1.htm
産経ニュース
2009.11.17 09:53
【北京=有元隆志】中国国営新華社通信が16日に上海で開かれた対話集会でのオバマ米大統領の発言の中国語訳を掲載した際、検閲のない自由なインターネット接続への支持を強調した部分を削除していたことが17日分かった。オバマ大統領の発言は中国政府によるインターネット規制を念頭に置いたものだが、その発言自体が中国の“検閲”に引っかかったようだ。
米国の大統領が中国国内で対話形式の集会を行ったのは今回が初めてだった。質疑の中でハンツマン駐中国米大使は、大使館に寄せられたメッセージの中から、「ツイッター」と呼ばれるインターネットの投稿サイトに関し、「自由に使えるべきではないか」との質問を読み上げた。
大統領は自らは「ツイッター」は使ったことがないとしたうえで、「自由にインターネットを利用できることを強く支持してきた。自分は“検閲なし”の強い支持者である。それぞれの国には異なる伝統があるが、米国では自由に制限なくインターネットに接続できる。このことは強さの源だ」と強調した。
しかし、新華社の翻訳ではこの部分が削除されたほか、ホワイトハウスが作成した対話集会の全文記録も本紙記者の電子メールで受信できなかった。
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は「ほとんどの中国人が(自由なインターネット接続に関する)大統領の発言を聞いたり、読んだりする機会はなかった」と中国側の対応を批判した。