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路上者を殺害、臓器摘出 中国で移植ビジネス横行(東京新聞)
2009年9月2日 17時49分
【北京共同】臓器移植の悪徳ビジネスが横行しているといわれる中国で、今年6月に臓器入手が狙いとみられる路上生活者の殺害事件が発生。関係者に衝撃が広がり、無償のドナー(提供者)ネットワークづくりを急ぐよう求める声が強まっている。
中国誌「財経」最新号などによると、事件が起きたのは少数民族が住む貴州省興義市威舎。35〜40歳の男性が7、8年前から威舎駅周辺に住み着き、近所の飲食店から残り物をもらって生活していた。しかし6月15日、貯水池で漁民がこの男性の死体を発見、肝臓、腎臓、脾臓など臓器の大半や眼球がなくなっていた。
男性は殺害される直前、清潔な衣服を着てボサボサの頭髪もきれいにそっていたため顔見知りの飲食店員が「なんで格好良くなったの」と驚いて声を掛けたという。事件との詳しい関連は明らかではない。
警察はその後、臓器移植が盛んなことで知られる広東省広州市の中山大付属第3病院を摘発。肝移植科の副主任医師らが興義市の診療所医師と結託、死体で見つかった男性から臓器を摘出した疑いをもたれている。
財経が取材した臓器ブローカーによると、移植関係者の間では腎臓一つが6万(約82万円)〜15万元で取引されている。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009090290174922.html