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口蹄疫復興基金、全額国の負担は異例!
http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/781.html
投稿者 taked4700 日時 2010 年 8 月 17 日 02:50:57: 9XFNe/BiX575U
 


口蹄疫復興基金、全額国の負担は異例!

 最近の大きな災害復興基金は2007年の中越沖地震復興基金だろう。これは1600億円規模の基金だが、全額新潟県からの借り入れだ。基本財産30億円は全額県の出資だし、運用財産1600億円は県からの借り入れだ。実際の事業は1600億円の運用益120億円をあてるとされている。この120億円の内60億円は国からの地方交付税で補充される。(この部分は、http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Simple/6_02,0.pdfの2ページを参照のこと)

 1995年の阪神大震災では阪神・淡路大震災復興基金が作られ、9000億円の運用財産から3600億円の運用益を復興に使うと言う形だった。運用益は実際には、その75%は国から、25%は県と市の自主財源の負担だった。

 この仕組みについての記述を「阪神・淡路大震災復興基金とわが国立法府の役割」http://www.hemri21.jp/kenkyusyo/seika/anzen/wp/ISS_wp20071j.pdfから引用する。

以下引用:

資金調達の仕組みは次のようだった。まず、@金融機関が兵庫県・神戸市に金銭消費貸借契約によって8,800億円を貸し付ける(金利は5,800億円分は4.5%、3,000億円分は3%)、A兵庫県・神戸市がこれを全額復興基金に無利子で貸し付ける。B金融機関は兵庫県・神戸市に対する債権を債券に変えてそれを復興基金に8,800億円で譲渡するというものである。この結果、兵庫県・神戸市が金融機関へ支払う利子(4.5%又は3%分)全額を、債券の譲渡を受けた復興基金が受け取り、助成事業として活用することとなる。
この兵庫県・神戸市の支払う利子のうち、地方交付税による助成率は交付税対象となる運用財産から生じる利子の95%とされた。但し交付税対象分が運用財産の全額でなく、例えば当初に増設された5,800億円の10年間分については交付税対象が5,000億円相当とされており、その後積み増し延長措置がなされた分については運用財産の1/2又は2/3部分が交付税措置の対象となっており、復興基金の運用益全体に対する交付税措置の割合は約75%となった。従って25%分は兵庫県と神戸市が負担することとなる。

以上引用終わり。

 なお、一般的に復興基金の運用基金は、単に運用されるだけで、基金の事業が終わった段階で県や市に返還される。だから、実質的に県や市の負担は県債や市債を発行した時の利子負担しかない。そして、その利子負担分は基本的に50%から75%を国が地方交付税で支払うことになっている。

 だから、今回の宮崎県口蹄疫被害復興基金について、次の記事は、内容がかなりあいまいだ。300億円の基金そのものを国が出すべきだと言っているのか、それとも、実際の事業費規模が300億円になり、その300億円を全額国が負担するべきだと言っているのか、よく分からない。基金が300億円なら、今は運用利率が2%から3%ほどだろうから、年に10億円行かないぐらいの事業規模になる。実際の事業規模が300億円なら、3年間事業をやるとして、1年で100億円の運用益を得る必要があるので基金規模は3000億円にもなる。
どちらにしても基金と言っているのだから、一定額を基金として積み上げ、それの運用益で事業を行うはずだ。しかし、記事では「3年間で300億円を取り崩し、畜産業の再生や家畜の埋却処分に伴う環境対策、市町村が行う地域振興支援事業などに充てる」としているので、300億円は事業規模のことのようだ。そうすると、年間100億の運用益を出す基金が必要で、その基金は3%運用ができるとしても3000億円を超える規模になる。これは2007年の中越沖地震復興基金の約2倍にもなる。

問題点は次のようなものだろう。

1. 国と地方自治体の負担割合をどう決めるのか?災害の種類別に変えるのか、それとも、被害についての責任の度合いに応じて決めるのか。
2. 私有財産についての補償・援助はどうするのか?特に、口蹄疫については処分した家畜についての補償は国がすることになっていて、そちらは別に財源措置がされている。
3. 復興基金の規模をどう決めるか。

   どちらにしても、今回の口蹄疫被害がここまで広がったその原因究明が必要で、たとえある程度でもその検証をして公表してからでないと、基金を作るのは無理だろう。
 
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/191290 よりコピー:
口蹄疫基金 300億円 全額国負担を 宮崎知事が首相に要望 月内に創設意向
2010年8月17日 00:32 カテゴリー:社会 九州 > 宮崎

菅直人首相(右)に復興への支援を求める宮崎県の東国原英夫知事=16日午後2時すぎ、首相官邸 家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で、宮崎県の東国原英夫知事は16日、首相官邸に菅直人首相を訪ね、県が創設を目指す300億円規模の基金について、全額国費で負担するよう要望した。首相は「できる限りの支援はさせていただく」と応じ、20日の閣議で政府の対応策を協議する考えを示したという。知事は、基金を今月中に創設する意向を明かした。

 基金については6日に知事が山田正彦農相を訪ね、財政支援を要請したが、全額国費負担の要望は初めて。県の構想では、3年間で300億円を取り崩し、畜産業の再生や家畜の埋却処分に伴う環境対策、市町村が行う地域振興支援事業などに充てる方針。

 首相との会談後、知事は記者団に「原資について(首相から)言及はなかった」とした上で「できる限りの支援というありがたい、強い言葉をいただいた」と強調した。会談では、県東部の被害集中地域で、税制優遇措置や公共事業の前倒しなどを認める「復興特区」制度の創設も求めた。

=2010/08/17付 西日本新聞朝刊=
以上コピー終わり。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<108>>
 

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コメント
 
01. 2010年8月17日 07:13:53: hmIwruIS66
非常に陰湿なコメントですみません。
(怒りはこちらに向けないで・)

負担は国民がやるべきものです。
税金で足りなければ上げればよい。
こういう失態をした官僚が追求されないように、宮崎の当事者には不足を言われないようにしなければならないのです。
(なんたって生物学的、防疫的じゃなく、清浄国看板を守るためにわざわざ殺しまくったという蛮行を正当化するためには口止め料はふんだんに使わなくては)

今回は例の小委員会から始まった国策ですから。国策がいくらトンデモナイ政策であっても「これは失敗であった」などと、国民につゆほども知られてはいけない。

そのための直接税金徴収されるわけでもないから、まあイイッカ!
程度の国民だからショウガナイか?


02. taked4700 2010年8月17日 07:54:43: 9XFNe/BiX575U: wnxucRBU1A
問題は、今回の口蹄疫感染が故意に引き起こされた可能性が高いことです。感染初期から感染中期にかけての行政側の不作為とも言える状況はあまりに明白で、そのことへの反省というか、責任追及というか、そういったことをやらないで、公費ばかりが支出されることに違和感を感じます。

更に、上の投稿にも書きましたが、こういった伝染病の防疫責任は一義的に県にあります。これは、伝染病というもの自体の性質上、県が責任を持つことが最も合理的だからでしょう。ところが、そういった責任が問われないまま、単に国が費用負担をすることになると、防疫についてどんな手抜きをしようと構わないという事態を認めることになってしまいます。

将来、人間に対しての伝染病感染が起こったとき、だれでも、その防疫作業を担当するのは嫌でしょう。しかし、それをきちんとやらなかったら、伝染病は一般市民へどんどん感染してしまいます。次は、人間が数十万という規模で死亡していくという事態になりかねないのです。

地元の医師(獣医師)、保健所(家畜衛生所)などを管理するのは国ではなくて、自治体です。そういった管理を放棄するなら、自治体としての存在意義を自ら放棄することになります。


03. 2010年8月17日 19:08:47: p3d9eDFIGc
何だか宮崎知事&自民党の行為がオウム真理教の時とそっくりなのが気にかかる。
あの時もロシアとの関わりや武器、BC兵器でのテロと自作自演があったんだよね。
そのほとんどが有耶無耶になってしまったが、知事が責任を国に丸投げし自治権を放棄するなら地方分権等と言った事を否定する物になる。
他の県が出来て宮崎が出来ない原因はどこにあるのかを、しっかりと究明すべきだろう。

04. 2010年8月18日 03:19:08: nhuxCjtonQ
それなら口蹄疫の感染ルートを調べればいいことだろ。
なんで政権与党である民主党がそれをしないんだ?
自然にそっちのほうが不可解だろ。

05. taked4700 2010年8月18日 15:53:57: 9XFNe/BiX575U: rkz36ijLqn
04さん、

>それなら口蹄疫の感染ルートを調べればいいことだろ。
>なんで政権与党である民主党がそれをしないんだ?
>自然にそっちのほうが不可解だろ。

全く仰る通り。

なぜそれができないかと言ったら、日本が現実には植民地国家で、こういった事件、つまり、裏にアメリカなどの意思が働いている事件の場合、日本の政治家や官僚は自分の意志で動けないからでしょう。

ただ、多くの場合、そういった事件でも、単に大きな権力というようなものがあってそれに動きを止められるというわけではないと思っています。そもそも、大きな権力というような抽象的なものが現実に物理的存在としてあるわけではない。

大概の場合、日本国内に毒饅頭を食べさせられた人たちがいて、彼らが実質的に動いて、こういった事件を起こし、また、その事件処理をうまくやらせないのでしょう。

問題は、昭和の50年代ごろまでのように、日本社会が全体として成長するような時代ではないということです。日本の国際的な地位も、ソ連崩壊によって全く異なってしまい。以前のような共産圏への資本主義の防波堤という役割は意味を持たなくなってしまった。

以前は、政治家や官僚が、日米関係の本質を知って、それの上で国家としてのかじ取りをやって、何とかうまく行ったのでしょうが、今は、もうそういったシステムがうまく行かなくなりつつある。

つまり、政治家・官僚の多くは、対米交渉における切り札のようなものを失ってしまい、アメリカの力の前にただ単にひざまずくしかできなくなってきているのす。そして、一般庶民の富をアメリカに差出、何とか自分たちの存在価値を保っている。その典型が、法人税の引き下げ。法人税は純利益にかかるので、設備投資や従業員給与の増加には結び付かない。役員報酬や株の配当金が純利益から出されるわけで、法人税の引き下げは、単に役員報酬や株の配当を増やす効果しかない。却って、法人税が高いほうが、税金として取られてしまう純利益として残すよりも、従業員給与に充てようととか設備投資をして純利益を少なくしようという行動に結びつきやすい。

ともかく、ソ連崩壊以来、日本の政治的枠組みは根本から変わってしまったのです。そして、そのため、行政がかかわる、少なくとも黙認する形でテロがどんどんと起こされるようになってしまった。その典型が今回の宮崎県での口蹄疫でしょう。

つまり、政治がきちんと処理をするだろうという態度では、既に物事がたちゆかなくなっているのです。そのため、一般人が事態をきちんと理解し、声を上げていく必要があるのです。

今回の口蹄疫問題は、宮崎県だけの問題でも国だけの問題でもありません。しいて言えば、国と県が共同で行った官制テロとでもいえるものです。そして、だからこそ、国も県もいったい何をどういう場面でやり、本来なら、どういった行動が必要だったのかをまずきちんと検証して、それを公開する必要があると述べているのです。そして、そうった反省の上に、責任分担がされる必要があります。繰り返しますが、単に国の負担でなんでも復興すればいいということが行われてしまうと、同様なテロがもっと大規模に起されるようになってしまいます。より、一種の無責任体制が広まることになってしまうのです。そして、もう、そういったことができるほど日本には財政的な余裕はないはずです。


06. 2010年8月18日 22:32:08: kfr414O7J2
感染ルートは解明されたんでしょうか?

あまり、公には発表されていないですね、そこにお金を掛けるのもおかしいと思います。

2月に韓国で発生しているので、ルートはそちらからかと、防疫の取引業者、洗ってみると利権構造が解りやすい気がします。


07. taked4700 2010年8月19日 03:50:25: 9XFNe/BiX575U: rkz36ijLqn
感染源は韓国かも知れませんが、では、その韓国はどこから感染したか?

自分は、ウィルスに数種類あるような気がするのです。感染初期は、口蹄疫の典型症状が現れないものでした。そして、流行中期から後期になって初めて、水疱などの典型症状がみられるようになってきたのです。また、多分、感染初期は感染力が弱かったのではないでしょうか?

つまり、全体がコントロールされた感染であるような気がするのです。もしそうであれば、ウィルス自体は管理されていて、誰かがそれを自在に何種類もあやっていることになります。豚インフルエンザも、そう考えたほうが全体の説明が筋が通りやすいと思います。


08. 2010年8月19日 15:09:22: 35BQMN0zfQ
現代医学では感染源とういのは無いのです。
だからいくら感染ルートを探っても根源には行き着かない。
円形になって伝言ゲームやっている様に、既に発信元が分からなくなって延々と伝言と伝え合っている。
どこからと後ろに聞けば、回りまわって自分がそう聞かれる(笑い)
そんな事が現代医学の基礎となっているのですよ。

そこに気がつかない限り、また延々と感染源だの感染ルートだのと言って不思議がっているのだから、未来人が見たら腹抱えて笑われるでしょう。

そもそもどこから感染とかではなく、その感染されたもの(動物でも人でも)の免疫力、つまり健康状態がどうなているかを調査しなければならない。

それが食べ物であり、運動や生活環境であり、薬など異物の有無である。

血液の汚濁に微生物が繁殖する。つまり、汚物排除の為の分解掃除役である。
ただ腐敗型分解だから病気症状となる。

後は菌やウイルスがどこから来ようと(自然伝播、人為的テロでもどっちでも)、また宿主のどれかに自然に発生してそれが他に伝播しようと、後は宿主の健康状態(血液汚濁度)によって発症するかどうかである。
現実に感染イコール発症でない事は誰でも分かっている。
それを、感染イコール抗体反応イコール発症という等式にしてしまった医学理論が専門家の頭を洗脳、プラス利権が結びついて、無益な大量殺処分を引き起こした。
これは自然災害ではなく、れっきとした人為災害であるだろう。

現代医学の根本理論が既に間違っているから、この基本がサッパリ分からない。
素人は理解できるが、学者は小難しい理論で洗脳されているのでサッパリ分からん。


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