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NATROMの日記様ブログより
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20100617#p1
ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー
2010-06-17 口蹄疫ウイルスが清浄国にも遍在しているとしたら
■木村盛世医師と口蹄疫で触れたが、ツイッターやブログでの木村盛世氏の口蹄疫関連の発言について議論が起こっている。殺処分で封じ込めを狙う国の方針を批判する木村盛世氏の認識が、どこら辺に由来しているのかわかりつつある。木村盛世氏は、そもそも、清浄国という概念自体がおかしいと主張している。
■木村盛世のメディカル・ジオポリティクス カフェ: 口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.4―
carrierが感染源となることは前にも書きましたが、
牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在すると
報告されています。
http://www.oie.int/eng/maladies/Technical%20disease%20cards/FOOT%20AND%20MOUTH%20DISEASE_FINAL.pdf
となればFMDは何時、どんな所で起こっても
不思議ではないのです。
それ故、清浄国(FMDfree)という概念自体がおかしいのです。
清浄国であるメリットは、私が理解するところでは、口蹄疫による生産性の低下を免れることのほか、清浄国への畜産物の輸出ができること、及び、非清浄国からの畜産物の輸入を制限できることが挙げられる。清浄国かどうかは、一定期間口蹄疫の発生がないことなどをもって、OIE(国際獣疫事務局)という組織が公式に認定する。日本では、2000年3月に口蹄疫が発生し一時的に清浄国でなくなったが、2000年9月26日に「ワクチン非接種清浄国」に復帰した*1。現在(2010年6月17日)は、もちろん、非清浄国扱いである。宮崎県で、殺処分を含む対策を必死で行っているのは、再び清浄国の認定を得るためでもある。
清浄国認定については国際的な合意事項であり、清浄国という概念を否定するからにはかなり強い根拠が必要である。「牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在する」というのが、木村盛世氏が挙げた根拠である。どうやら、木村氏は、「清浄国の牛にも最低でも15%もの口蹄疫ウイルスを持っている個体(キャリア)がいる」と解釈したようである。キャリアはウイルスを排出するので、確かに、キャリアが存在しているのなら非清浄国からの持ち込みを制限する意味はない。口蹄疫に感染した牛の肉をデパ地下で70% off販売するのもOK*2。なお、「牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在する」とするソースは、清浄国を公式に認定する組織でもあるOIE(国際獣疫事務局)である*3。
別の解釈もあって、たとえば横浜市衛生研究所によれば、「口蹄疫ウイルス感染後に牛が口蹄疫ウイルスのキャリアとなる確率は15-50%とされます」とある*4。この解釈では、清浄国ではそもそも口蹄疫ウイルス感染は起こらないので、清浄国にはキャリアは存在しないことになる。私はこちらの解釈が正しく、木村盛世氏は誤読したと考える。ツイッター上で、この解釈の違いについての議論(?)がまとめられている(■Togetter - まとめ「口蹄疫について木村盛世氏との議論」)。
さて、仮の話として、木村盛世氏の解釈が正しく、清浄国にも少なからずキャリアが存在すると仮定しよう。そうすると、大きな疑問が生じる。キャリアが存在してるのにも関わらず、口蹄疫の発生がないのはなぜだろう?3つほど、説明を考えてみた。
1.清浄国に存在している口蹄疫ウイルスは毒性がきわめて弱い
清浄国に存在している口蹄疫ウイルスは毒性が弱く、ほとんど不顕性感染しか引き起こさないとでもいうのだろうか。ならば、清浄国に口蹄疫の発生がないことは説明できる。そうだとしても、毒性の強いウイルスの持ち込みを防ぐという意味で、非清浄国からの輸入制限は妥当だ。口蹄疫を発生させるほど毒性の強いウイルスに感染した牛の肉をデパ地下で売るのもダメである。木村氏の当初の主張と整合性がとれない。そもそも、不顕性感染しか引き起こさない口蹄疫ウイルスが存在するという証拠がない。
2.清浄国の獣医師は示し合わせて世間を騙している
あるいは、清浄国にも、本当は口蹄疫は常に発生しているのだろうか。そうだとすると、きわめて巨大な陰謀が存在すると考えざるを得ない。口蹄疫が実際に発生しているのに清浄国を認定する動機は、生産性の低下の回避ではありえず、有利な貿易上の条件(非清浄国からの輸入の制限)ということになろう。清浄国は、自国の畜産業を守るため、口裏を合わせて表向きは口蹄疫が発生していないことにしていることになる。動機は説明できるとして、実際に発生している口蹄疫を隠しおおせることが果たして可能なのか。少なくとも日本においては、表向きは、口蹄疫もしくは疑い例を発見した獣医師は、都道府県知事に届け出る義務を課せられている。となると、口蹄疫を診る可能性のある獣医師のすべてが口裏を合わせ、「見なかった」ことにして、口蹄疫の発生を隠していることになる。畜産農家も共犯者ということになろう。
3.清浄国の獣医師は間抜け
そのような巨大な陰謀があったとしてもなお、説明し難いことがある。現在の宮崎県では、口蹄疫対策に莫大なコストをかけている。2001年のイギリスでは、1兆6千億円の経費がかかったという。有利な貿易上の条件を得るために「口裏を合わせて口蹄疫の発生を隠している」のであれば、これほど巨額な費用をかけて口蹄疫対策する動機がない。非清浄国に対するポーズなら、小規模な発生を演出すればいいだけだ。もしかしたら、清浄国の獣医師たちはみな、底なしの間抜けなのかもしれない。口蹄疫は日常的に発生しているが(なにしろ、牛の15〜50%がキャリアであり、隔離も移動制限もしていないのだ)、獣医師たちは間抜けなので発生を見逃している。たまに、たまたま鋭い獣医師が発生を見つけ、大騒ぎして殺処分やらの対策を行っているというわけだ。間抜け説の有力な傍証は、OIE(国際獣疫事務局)の文書にもある。なにしろ、清浄国を公式に認定する組織が、同時に、「牛の集団でも15〜50%の carrierが存在する」という「清浄国という概念自体がおかしい」という主張の根拠を提示しているからだ。
以上、3通りの可能性を考えたが、他に見込みのありそうな説があれば教えていただきたい。念のためにもう一度言うが、上記は、清浄国にも少なからず口蹄疫キャリアが存在するという仮定における話である。
ーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーーーーー
私のコメント
つまりくだけた言い方なら、獣医学者や官僚がわざと知っていながらであるか、またはまったくそんな事も知らないお馬鹿さんかということなのかと解釈した。
専門家がありもしない事を捏造してというよりも、いつの間にかまやかし理論が先走りしてしまって法律やら規制などを作ってしまっていたという、そこに、マジメに対応してしまったらトンデモナイ事になってしまった。
だが、それは絶対に知られてはならない。
大感染したんだからという事にして、とにかく、もう細かく検査などしていたらきりがないのだから、最後は目視などで規制をゆるめてなし崩しにして収束させてしまえ。
まあ、こんな意図が心の隅に誰もがあるだろう。
厳格な検査などしていたらきりがないからだ。ウイルス発見イコール殺処分じゃ、家畜も経済もめちゃくちゃになってしまう。
もう清浄国かどうかなどではなく、こんな事をしていたら国がエライことになってしまう。
だんだんと矛盾が露出してきて、小委員会も責任をとらなくてはならなくなる、もうあっても無いものにするしかない。最初のきっかけは無いものをあるものにしたんだから、逆にするだけだ。
国民一般大衆は鵜呑み集合だから、なんとでも言いくるめられる。
奥の方を突かれる内に終わりとしよう。
なんていう妄想はほとんど病的なので嗤っていただいて・・・・
その点、以前から辛口批評で的確に奥を突いているつれづれすくらっぷブログを紹介して終わりとする。
つれづれすくらっぷ様ぶろぐより一部転載
ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー
■口蹄疫(FMD)「清浄国」行政施策(政策)現場
〜FMDウイルス「清浄化」施策によって、FMDVは「ない」ことが前提
〜報告を受けて検査して「ある」と判明したら、とにもかくにも清浄化復帰のために殺滅淘汰排除根絶撲滅制圧(ジェノサイド政策)が所定の手続き
■ ウイルス性疾患疾病「産業」家畜飼養(対策)現場
〜目の前の病気は日常茶飯事、治るものは極力直して、ウイルス性疾患ならなおさらのこと、一回罹って治ったほうが安心できることを前提にした対応
〜手がつけられないだけ大量死がおこりもしないものを、いちいち報告なんかして検査するわけないし、もし発覚することを考えたら、自分だけの問題じゃなくて、周りに迷惑をかけてしまうことから、おのずと不用意な行動には出ることができない
現実感覚と、机上の空論もしくは画餅、現実から遊離乖離した形骸化した制度をやっているという実相実態に役人は気づいてないとしたら、よほどの愚者たちだな。
今回の宮崎県の家畜飼養現場の場合は、初期の発覚が、移動制限ならびに市場の一時開催中止、食肉処理場の操業停止などを招き、まず「収入の道」が閉ざされてしまった。
それによって、現金収入としての家畜伝染病被災補償をあてにせざるをえなくなり、それで資金をつなぐしか選択肢をなくされてしまったということが、報告・検査・発覚に拍車をかけたようなもの。
不条理の悪循環だよね。
「ある」のに「ない」つもりでやらなきゃいけない「清浄国」制度の内側ってさ。
制度上の指定伝染病にされてしまうと、それは「治してはいけない病気」にされてしまうことが、目の前の現実との矛盾を抱えてしまうことになっているのさ。
現実現場感覚では、とにかく目の前の病気は「治す」努力をするものだ。それが現実に生きている動物と目の前で付き合っているだれもが普通にやっていることだ。病気で死なすやつは、プロアマ問わず、腕が悪いということなんだよ。それだけのことさ。
農水省のやってる疾病「清浄化」制度は、けっして「科学」政策ではない。農水省はあまりにも現実実態無視の制度を施行しちゃってる。
ウイルス病の「清浄化」も「清浄国」も、ウイルス感染の自然現象に関する科学的根拠に基づいたものでは全くない。こういう馬鹿馬鹿しいことを正していくのが、「テクノクラート」くんたちの役割じゃなかったのかね?
公金で禄を食むものとしては、欠陥人間ばかりなのだな。どこに知恵をつけたのかね? あきれるしかないな。ウソも方便のインチキ科学をやってんじゃないよ。
《みなさんは,「バイ菌,カビ,ウイルス」などと聞いて,どのようなイメージを抱くでしょうか。多くの方々が,不潔,怖い,臭い,不気味など,嫌なイメージをもつことでしょう。そして,こんなものがいなかったなら,病気もなくて,安全で,住みよい世界になるのに,と想像するに違いありません。確かに,微生物のなかには食物の腐敗や,健康と生命をおびやかす感染症を引きおこすものがいます。このような感染症をなくすことは人類の悲願ではあります。
しかし,微生物が地球上のこの世界からいなくなったらどうなるかを,想像できますか。この世界はたちまち動物の死骸や排泄物,枯れた植物などで埋めつくされ,青々とした台地も,幽玄な山々や渓谷も,清らかな川も海もなくなってしまうことでしょう。なぜなら,微生物は有機物を分解して地球の環境を美しく保ってくれているからです。これは,地球規模の元素循環を微生物が担ってくれているからであり,この働きは「生物浄化」ともよばれています。みなさんが生物学で学んだ「食物連鎖」も,バクテリアとアメーバの関係から出発するということに気づいていましたか。そして,生物浄化は食物連鎖に先立つ,もっと大切な営みだということを。》
ーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーーーーー
私のコメント
微生物満杯の世界に浸っていながら「微生物無し」の虚構「清浄国」宣言なんてのはまやかし、インチキの類なんだけど。
それがさも科学的とか社会的正義の様に仕組まれてしまっている。
土台は無知蒙昧な大衆にあるんだから、愚か者はオマエタチだ!とでも言って嗤っている輩が居るのだろうか?
だます役とだまされる役は渾然一体となって、誰それがという人物象を想像しても無駄なことだろう。
それよりも、ただしく情報を吟味できる自分の感覚を研ぎ澄ますしかないのだろう。
それは知識ばかりではない、選別する「カン」の様なものだ。
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