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2010年宮崎口蹄疫感染は、こんなに不自然な点がある。 http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/630.html
http://www.asahi.com/special/kouteieki/TKY201005180565.html 2. 3月から4月初旬にかけての口蹄疫の感染症状は、2000年の宮崎・北海道での口蹄疫と同じく標準的なものではなかったため、経過観察しても感染が急激に広まらないと言う予断を誘導した可能性がある。つまり、2000年の口蹄疫は、http://ss.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/taiou.htmlによれば、「発熱、食欲不振、発咳、鼻や口腔内にビランなど、口蹄疫を疑う症状を示す牛が発見され、同様な症状が同居牛に拡がっている」であり、水疱や多量のよだれはやはり観察されていない。そして、2000年の事例は、非常に感染力が弱く、経過観察が3月8日から同22日までされていたが同居牛への感染が認められただけで近隣での感染は認められず、宮崎での感染は結局3か所であり、殺処分した牛の数も40頭に行かなかった。また、豚への感染も起こっていない。宮崎と疫学的に関連があるとされて調査された北海道でも一か所で感染例が見つかり牛約700頭が処分されているのみだ。なお、和牛については、口蹄疫ウィルスに対して典型的な症状(激しいよだれや水疱)を示さないと言うことは2000年の宮崎での感染例によってわかっていたはずで、同じ宮崎県での発生であるのに、2010年の感染確認が遅れたことは残念なことだ。 3. 2010年の口蹄疫ウィルスの感染経路、ウィルスキャリアが何か見当がつかない。感染報告の一例目になった繁殖牛については4月6日には症状が観察されていて、同一畜舎のほかの牛への感染が確認されたのが同16日だ。そして、2例目への感染は4月20日報告されていて、その農家は一例目の地点から3800m離れていたし、最初の感染例と推定できる水牛農場からは4kmは離れているはずだ。ただ、水牛に最初の症状が見られたのが3月26日であり、そこから感染確認第一例目の農家までは600mほどしか離れていないし、時間的にも10日間しかたっていない。だから水牛から感染確認一例目の繁殖牛への感染は比較的説明しやすいものかも知れない。ただ、そもそも、感染地点と感染時期を図示した感染マップが作られているはずだが、それが公開されていない様子だ。感染地点マップが公開されていれば、どのような経路をたどって感染が広まったか、その検討ができやすい。 4. 感染事例の情報提供において、感染が観察されたのが乳牛か黒毛和牛かが示されていない。農研機構のサイトで「日本で分離された口蹄疫ウイルスO/JPN/2000株の動物に対する病原性」http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2002/niah/do025.htmlは、和牛と乳牛では同じ口蹄疫ウィルスが異なる病状を示すことが書かれている。また、黒毛和牛は口蹄疫の典型症状である激しいよだれや水疱を示さないと言うことはいくつかのサイトで書かれている。 5. 宮崎県や農林省での感染情報で、感染確認ができてから防疫措置終了までにかかった期間が示されていない。つまり、「現在の状況」という欄に「防疫措置終了」とのみ書かれていて、いつ終了したのかが示されていない。感染確認から防疫措置終了までの期間が長くなればそれだけ周囲への感染拡大の可能性が高くなるので、この期間がどの程度かは結構重要な情報だ。なぜ、この情報が開示されていないのか?更に、意図的に防疫措置を取らず、感染を起こさせたように見える事例もある。http://www.47news.jp/47topics/e/159683.phpには「5/1に経済連原種豚センター川南市場で、口蹄疫が発生しました。これは豚感染2例目ではなかったでしょうか?殺処分は5/1から処分開始されて、当日もしくは5/2には完了して、埋設されているはずでしたが、しかし実態は5/8に、はじめて埋め戻しをしていました、殺処分されてから5/8まで、埋設場所に穴を掘り、そこに殺処分された豚などを放置し腐敗がした状態で埋設したのです。そして、そこの場長が言った言葉が『早く埋めてくれ、ウィルスがいるから』と、、、、なぜ、すぐに埋設せずに5〜6日間も放置したのでしょうか?その間、GWでも堪能していたのでしょうか?最後にもう一度、この状況ではまるで、県もしくは国単位で、川南の畜産を意図的に潰してるとしか思えません。」と書かれている。 6. 発症前の潜伏期での感染例を見つけ出す努力がされていない。2000年の宮崎での口蹄疫の事例では、最初の口蹄疫発症確認後、疫学担当チームが疫学関連調査に伴い血清学的サーベイランスを行い、宮崎県内で2例、北海道で1例の合計3例の感染例を発見している。このことについては、家畜衛生試験場口蹄疫対策本部「日本における92年ぶりの口蹄疫の発生と家畜衛生試験場の防疫対応」http://niah.naro.affrc.go.jp/publication/kenpo/2001/108-6.pdfにある「血清学的サーベイランス」の項や家畜衛試ニュース(2000年) No.103「口蹄疫の発生と家畜衛生試験場の対応」http://ss.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/taiou.htmlにある「発生と診断の経過」を参照のこと。疫学調査により2000年の事例では3月21日の県から国の機関への連絡からほぼ2週間で宮崎県内の他の感染例が発症前に発見され、5月11日は他の感染可能性がないことが確認されて宮崎県内の移動制限が解かれている。それに対し、2010年の感染発見は、全て、発症したものを農場主や往診した獣医が症状を見つけて届けているものだ。発症前に感染が確認できていれば、早期に殺処分から埋却までができ、ウィルスの環境への吐き出しが少なく済んだはずだ。また、そもそも、今年は農林省の疫学調査チームの最初の調査は最初の感染確認から約10日後の4月29日であり、それも、単に農場を見て回っただけである様子だ。血清学的サーベイランスは行われているのだろうか?なお、24日のニュースでえびの市で感染拡大が止まっているので血清学的サーベイランスを行い、清浄化の確認を始めると言う。自分がこの記事を書き始めたのが23日の午後10時過ぎだ。 7. 口蹄疫ウィルスの分離同定はされているはずだが、そのウィルスを使った感染力の確認実験がされているのか不明だ。2000年の口蹄疫の事例では、http://niah.naro.affrc.go.jp/publication/kenpo/2001/108-6.pdfの動物接種実験のところで述べられているように、ウィルスの分離同定後速やかに感染実験が行われ、乳牛については口蹄疫の症状が出ないこと、黒毛和牛については軽度な症状が見られること、乳牛・黒毛和牛とも同居感染を起こすこと、黒毛和牛から豚への同居感染が起こらないことが確認されている。 8. 宮崎大学の獣医衛生学研究所のサイトhttp://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~vet/hygine/HP/index.htmによれば、ウインドウレス養豚場でも口蹄疫の感染が起こっているとのこと。普通、ウィンドウレスの養豚場は外部からの動物や昆虫の侵入は全て不可能であり、可能性のある感染ルートは非常に限られてくる。ウィンドウレス養豚場で疫学調査をすればかなりの確率で感染ルートが突き止められるはずだが、どうなっているか? 9. スーパー種雄牛である忠富士への感染時期・経路がおかしい。宮崎県の県家畜改良事業団(高鍋町)からスーパー種雄牛6頭が西都市へ避難したのが5月13日から14日にかけてだ。そして、同14日には101例目として県家畜改良事業団での肥育牛259頭の中に感染例が少なくとも5頭見つかっている。更に、171例目として忠富士の感染が確認されたのが5月19日だ。しかし、忠富士以外の5頭のスーパー種雄牛や県家畜改良事業団に残してある普通の種雄牛49頭は5月23日現在でも発症していないと言う。13日から14日にかけてスーパー種雄牛を高鍋町の県家畜改良事業団から西都市へ2台のトラックで運んだと言うことだから、この間、少なくとも一晩は忠富士と他のスーパー種雄牛は狭い同一空間に居たはずだ。牛の口蹄疫潜伏期間は短くて3日、長くても10日ほどとされるのだから、忠富士が口蹄疫に感染したのはほぼ移動前の5月13日よりも前であるはずだ。すると、県家畜改良事業団という同一農場内にいてほぼ同一の管理者により世話を受けていた牛たち300頭ほどの中で、肥育牛は259頭から5頭以上が感染したのに、種牛については55頭の中から忠富士1頭のみが感染したことになる。仮に潜伏期間が短くて、西都市へ移動後に感染したとしても、5月19日に症状が観察されているから16日には感染していたはずだ。西都市での最初の感染例発見が20日であり忠富士の発症が観察されたのが19日だからほぼ同時だが、その農場は忠富士などのスーパー種雄牛の仮畜舎からは10km以上離れていたとされている。西都市内で10km以上離れた2地点でほぼ同時期に感染すると言うのは奇妙ではないだろうか?西都市内での発生は24日の時点で他には確認されていない様子だ。更に、宮崎県は、県家畜改良事業団に残してあった種雄牛49頭については14日の肥育牛感染確認から10日を経た25日時点でまだ殺処分していないと言う。
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