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インフル脳症、新型は季節性の倍以上
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091122-OYT1T00719.htm
インフルエンザ脳症の患者数が7月以降、28都道府県で計132人に上ることが、国立感染症研究所の調査でわかった。
季節性インフルエンザによる脳症患者の報告は例年40〜50人で、新型インフルエンザが流行し始めてから4か月で、その2倍以上に達した。
脳症は、ウイルスによって免疫系が過剰反応し、脳が腫れた状態になる病気。132人の脳症患者の年齢は1〜67歳で、大多数は15歳未満が占めている。最も症例が多かったのは7歳(22人)で、1〜3歳に多い季節性インフルエンザの脳症に比べて年齢が高い。
132人のうち60人を詳しく調べたところ、全例で意識障害が出ていた。発熱から意識障害までの期間は同日中が12人、1日後が36人、2日後が8人で、早期に症状が出るケースが多いことが改めて示された。
また、その後の経過が確定した59人のうち3人(5%)が死亡。体のまひや精神神経障害などの後遺症が残ったのが7人(12%)、回復したのは49人(83%)だった。
感染研の岡部信彦・感染症情報センター長は「呼びかけへの反応が鈍い、普段と異なった意味不明のことを言うなどの症状がある場合は、脳症の恐れがある。早急に小児科医へ相談してほしい」と呼びかけている。
(2009年11月22日20時34分 読売新聞)