★阿修羅♪ > 豚インフル02 > 381.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
10月10日の朝日の『私の視点』欄に母里氏は「ワクチン接種は慎重を期して」を寄稿している。その中で「インフルエンザウィルスはのどや鼻の粘膜に付き、そこで増殖する。一方、ワクチンは注射によって血液中にウィルスの抗体を作る。のどや鼻の粘膜表面に抗体ができるわけでないので、感染防止効果はない」、「重症化を防ぐかどうかについても、大規模な疫学調査はこれまで行われていない。グループ内で接種者と非接種者の重症度を比べた論文は複数有るが、結論はまちまちだ」と主張されている。
小生はバクスター社の鳥インフルエンザウィルス混入事件などを考えて、ワクチン接種には疑問を持っていた一人だったが、母里氏の『感染防止効果はない』との主張は、一つの説であって、主流は『感染防止効果がある』、『重症化を防止する』との前提でワクチン接種を推進しているのだろうとその時は思った。
ところがワクチン接種が始まったことのNHK報道のなかで、「ワクチン接種に感染防止効果はなく、重症化を防ぐ効果がある『とされています』」と繰り返し説明していた。これは母里氏の主張そのもので、これでは母里氏の主張どおりワクチン接種は国産のものであっても避けた方がよさそうである。
その後、工藤政信医師の「不安をあおらず冷静な選択を」と題した母里氏の主張に異議を唱えたいとする寄稿もあった。そのなかで「インフルエンザワクチンに社会的予防効果がないとする過去の研究は、小児への集団接種を対象としている。現在、接種の主軸は高齢者に代わっており、幼児への接種と同じように予防効果がないとは断定できない」と述べている。
これは、前橋レポートで学童への集団接種に効果がないことが明らかになり、集団接種が廃止された後にインフルエンザワクチンの接種を続ける論拠であるらしいが、こんな論理の通らない説も珍しい。これでは、米国で全く効果が無いと証明された医薬品を日本に持ってきて、「我々は日本人だ、米国人と同じように効果が無いとは断定できない」と言っているようなものである。