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以下の書籍、第2回目の紹介です。
■ 2007年 双葉社 母里啓子(もりひろこ)
「インフルエンザ・ワクチン(予防接種)は打たないで!」
○文意概要ー2 <インフルエンザの予防>
(01)ウイルスによる感染は、鼻や喉の粘膜に取り付いた瞬間からすぐに始まり、極めて短時間のうちに細胞内に侵入してしまうため、「うがい」によってウイルス感染を予防する事はできません。
・・・空気中から無数のインフルエンザ・ウイルスを吸い込み、ある一定量のウイルスが上気道粘膜に付着して細胞内に入り込むまで約10分前後(別説、数分〜30分)です。
外出中10分(別説、3分)おきに「うがい」ができるはずもなく、「うがい」で増殖中のウイルスを洗い流す事もできませんから、日常生活における予防手段としての効果はほとんどありません。
もちろん適度な「うがい」や「鼻腔洗浄」は繊毛運動を活性化させ感染への抵抗力を高めます。
しかしうがい薬を使ったりして過度にやりすぎれば表皮細胞を痛めてしまい、常在細菌による感染防御を弱めたりと逆効果になるでしょう。
(02)「手洗い」で手についていたウイルスを洗い流しても、インフルエンザは基本的に呼吸器からの感染であり、これを防げない以上、全体として見た場合ほとんど効果はない。
・・・空気中に飛散しているウイルスは当然頭の天辺から足の爪先まで、露出しているすべての皮膚と衣服、そして持ち物やさまざまな外環境に付着している訳ですから、手を洗っても次の瞬間から新しい接触と感染の機会が始まります。
大腸菌との接触機会は通常トイレだけですから、その場合は手洗いが励行されるのは当たり前でしょう。
しかしインフルエンザ感染は食中毒のようには予防できません。
接触感染可能なほどの量のウイルスが手に付着するような身辺環境で生活していたとすれば、それはすでに空気感染か飛沫感染の恐れが高い環境に身をさらしていた事を意味し、実質すでに呼吸器経由で感染している状況にあると言えるからです。
生活環境全体がウイルスの汚染状態にある場合には、手をある瞬間だけ奇麗にしても、基本的に呼吸器からの感染リスクを低減する手だてではない以上無益な行動と思われます。
(03)ウイルス粒子はマスクの繊維密度より細かく、吸気流に吸い寄せられて通過してしまうので何の効果もありません。
・・・飛沫水分が蒸発してウイルス粒子単体で空気中に飛散している場合(空気感染=飛沫核感染)を想定すれば、実生活上マスクによる防御は完全に無効と言えるでしょう。
ただし、ウイルス単体での働きは時間的に極めて短命(数分から数時間内)であったりするので、空気感染の機会は湿潤状態の飛沫感染より少ないとも考えられます。
しかしたとえば乾燥した満員電車の中では、感染源に近い人は飛沫感染、遠い人は空気感染のリスクにさらされるわけですが、感染源がたえずウイルスを吐き出している以上、マスクの接着方法や取り扱いを十分心がけていても、飛沫感染は防げても空気感染は物理的に防ぎがたいでしょう。
実使用上息苦しさなどもあり、マスクと皮膚接着面の隙間からも相当量の呼気吸気を行っているのが現実であり、とても1/1万ミリサイズの浮遊ウイルスまでも防御できるはずがありません。
サイズ
●杉花粉 :2/100 mm
●飛沫ウイルス:5/10,000 mm
○N95マスク:3/10,000 mm
●ウイルス単体:1/10,000 mm
手術中ならともかく、急ぎの電話をとったり、大勢で会話をしたり、くしゃみをして鼻をかんだり、息をきらして走り回ったり、あるいは食事時間や、喫煙休憩する機会の多い実生活上、密着したままのマスク使用など誰もできないはずです。
せっかく丁寧に手を洗っても、次の瞬間には指先でマスクを引っぱり上げたり、ずり下ろしたりして、マスク表層に集塵した無数のウイルスを指先に付着させ、口回りの皮膚に降着していたウイルスもマスクの裏面に付着させたりして、より一層感染機会を高めるだけと思われます。
小さな子供にどれほどマスク効果の素晴しさと、取り扱い方法を教えても、トータル評価としてまったく感染防止に役立たないのと同じです。
大人社会は狡猾ですから、心理的には感染していながら出勤する言い訳(自己正当化)や、罹患しないお守り(免罪符信仰)がわりにマスクを利用しているのかも知れません。
「手洗い」も、「うがい」も、「マスク」の奨励も、インフルエンザ・ウイルスに対する誤った教育的洗脳に寄与しているだけであり、自然感染による免疫獲得が一番自然で望ましいものであることを理解すべきです。
ただしマスクによる口腔内保湿効果は感染防止にも、感染後の治癒にも有意義かも知れません。
どうしても感染できない理由があるならば、保湿の高いマスクを装着し、ウイルス殺菌効果を持っているお茶や蜂蜜、またはそれら成分を含有したキャンデーで喉粘膜を常に保護するのが良いかも知れません。
インフルエンザ・ウイルスの人体への最小感染量は不明(人体で実験すれば可能)ですが、ウイルス1個が着床し感染を始めると、24時間後には約100万個にまで増殖します。
仮に10個で感染していたら24時間後には1000万個、90個多いだけの100個で感染していたらならば増殖ウイルスは1億個となります。
感染時わずか90個の違いが24時間後には9000万個の個体差となって生体細胞を攻撃している事となり、同じ時間が経過していても体力的負担には相当な差がでてくるはずです。
新しいウイルスに対する免疫反応の確立には相応の時間(数週間)がかかりますが、できれば最小感染量で感染した方が、体力的消耗という面で有効な抗体が作り出されるまでの時間を稼げると思います。
そうであれば廉価なマスクを常用し、できるだけ少ないウイルスで感染した方が、その後の生理的戦いに多少とも有利かも知れません。
もちろんそんな離れ業(最小感染量での感染)が出来る保証などありませんが、感染そのものを受け入れる立場で、「手洗い」や「うがい」や「マスク」を利用すると言う考え方もあるだろうと思います。
自らの免疫力を高め、ウイルスとの共生を目指してゆくのが賢明な策だと思われます。
その過程で淘汰がおきたとしても、種の健全なる保存という視点からはもともと拒む事の出来ない自然なプロセスだと思われます。
注意)
「・・・」以下の文章は、「著者文意」以外の主観的解釈です。