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新型インフル流行、10月上旬ピーク
厚労省試算、患者1日に76万人【読売】
http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/296.html
厚生労働省は28日、新型インフルエンザの今後の流行に関する試算を発表した。10月の流行ピーク時には1日当たり約76万人の患者が新たに出て、全国の入院患者は最大時で4万6400人に上る可能性があるとした。
厚労省は同日、流行に備えた医療体制を早急に整備するよう各都道府県に要請した。
試算は海外の流行状況や感染率などから、季節性インフルエンザ感染者の約2倍にあたる国民の平均2割、都市部などでは同3割が発症すると想定。今シーズンの入院率を全患者の1・5〜2・5%(38万人〜64万人)、インフルエンザ脳症や肺炎など重症者の発生率を同0・15〜0・5%(3万8000人〜12万8000人)として算出した。
患者数のピークは流行開始8週間後になるとし、国内での流行開始(今月10〜16日)に当てはめると、10月上旬ごろに来る。入院患者のピークは患者数のピークから約1週間遅れ、全国の入院患者は4万6400人に達する。国民の3割が感染すると、入院患者は6万9800人に上るという。死者数の試算はしていないが、米国の想定では入院患者の約30人に1人が死亡するとしている。
都道府県には、診療所での夜間診療延長なども準備するよう指導。ぜんそくや糖尿病など持病がある人は医療機関で感染する恐れがあるため、医療機関に対して電話による診療、持病の薬を長期間使えるよう一度に処方することも求めている。
[解説]医療体制 想定超える影響も
新型インフルエンザの流行に関する厚生労働省の試算は、想定される一つのパターンに過ぎない。ウイルスの変異や通常の季節性インフルエンザの流行状況などで、さらに深刻な影響を医療体制に及ぼす可能性がある。
今回の試算は、通常の季節性インフルエンザの2倍程度の感染者が出るという前提で計算されている。しかし、「大流行している豪州では通常の5倍以上の感染者が発生しており、根拠がない」と外岡立人・元小樽市保健所長は指摘する。
学校の授業が9月以降に始まり、小中高校生などに集団発生が広がると、患者数のピークは試算より早い時期に来る恐れもある。
一方、試算通りの流行パターンを描いたとすると、流行のピークは10月上旬に訪れる。国内メーカーによる新型インフルエンザワクチンの供給が始まるのは10月下旬。ワクチンを接種してから免疫獲得効果が出てくるまでに約1か月かかるため、ワクチンが今回の流行に間に合わない恐れもある。インフルエンザ治療薬の備蓄もあるため、悲観する必要はないが、手洗いなど一人ひとりが感染予防に気をつけることが重要だ。(科学部 木村達矢)
(2009年8月29日 読売新聞)