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新型インフルエンザ:米、散発感染が夏以降も
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【北米総局】世界的に感染が広がる新型インフルエンザ。米国では新型の人から人への感染が4月に断定されて約1カ月になる。米疾病対策センター(CDC)のジャーニガン・インフルエンザ部副部長は20日会見し、新型への感染が各地で散発的に起きる状態が「夏を越えて続く」との見通しを示した。春夏にはいったん収束する季節性インフルエンザに比べ、「全く違う様相」を見せている。
◇季節性「複合作用」を警戒
CDCによると、米国での感染や発症による入院はいまだに継続している。累計47州で感染が確認され、うち南西部を中心に22州は感染が拡大している。感染者の累計数の伸びは収まっておらず、疑い例をカウントするようになった14日以降も1日数十〜数百人単位で増加。18日には5000人を突破した。
現在、インフルエンザの疑いのある患者を検査した場合、新型インフルエンザと季節性インフルエンザは半々に見つかる。季節性インフルエンザの発見例もこの時期としては多く、CDCは、本格的なインフルエンザシーズンを迎える秋に向け、この2種類のウイルスが複合的な作用を及ぼすことを警戒。秋冬には「何が起こるかわからないが、感染が増加するだろう」と話す。
また、同副部長によると、ニューヨーク市やその周辺では学校を中心に感染の広がりがみられる。コネティカット、ニュージャージーなど周辺州でも、インフルエンザようの病気が「(この時期としては)異例に増加している」ため、休校している学校がみられる。
入院患者のうち164人を分析したところ、平均年齢は19歳で、18%が10〜18歳、11%が5〜9歳と、高校生までが大きな割合を占めていた。CDCは、児童生徒の感染に注意を払っている。
ただCDCは休校措置は奨励せず、現場の判断にまかせている。地域レベルで感染が拡大している中、学業継続と感染拡大防止のバランスを考えるべきだとしている。
◇日本も似た状況 季節性の流行続く
日本でも米国と同様に新型の感染が続くのだろうか。国立病院機構仙台医療センター(仙台市)の西村秀一ウイルスセンター長は「新型はほとんどの人が免疫がない。感染力が季節性より強く、国内でも夏になっても感染が終わることはないだろう」と、CDCと同じ見解を示す。
日本での季節性インフルエンザは例年、12月から4月ごろまでが流行期間とされ、その後は収束する。ウイルスが低温で乾燥した環境の中で活発に働くためと考えられているが、明確な理由はいまだに分かっていない。
国立感染症研究所は、全国5000カ所に上る小児科・内科の定点医療機関で発生したインフルエンザ患者数を毎週集計している。4月下旬の1医療機関当たりの患者は過去5年の平均が0・92人。流行の指標となる1・0人を割り、すでに流行が終わっている時期だ。しかし、今シーズンは4月27日〜5月3日に3・23人、最新集計(4〜10日)は1・68人と依然、「流行」状態だ。
一方、西村氏によると、近年は沖縄県で夏に季節性インフルエンザが流行する傾向がみられている。
西村氏は「新型を含めたインフルエンザウイルス全般にとって、高温多湿の気候は流行にマイナスの影響があることは間違いない。今後急速に大流行になる事態にはならないだろうが、新型への感染が夏以降も続くと考えられる」と予測している。【関東晋慈】
http://mainichi.jp/select/world/news/20090522ddm002040043000c.html