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新型インフル、首都圏厳戒態勢…すでに蔓延も!?女子高生2人感染
http://www.zakzak.co.jp/top/200905/t2009052146_all.html
新型インフルエンザは、ついに首都圏に上陸した。20日に感染が明らかになった2人の女子高生は米ニューヨークから19日午後に帰国。同日夕方に、成田空港からバスと電車を乗り継いで帰宅しており、多くの乗客が“接触”したとみられる。それ以前に問題なのは、2人とも発熱などの症状がありながら航空機内の簡易検査では陰性と判断されたことだ。首都圏の病院には同様の発熱患者が増えており、検査をすり抜けた感染者がすでに蔓延している可能性が高い。感染者発生で首都圏も厳戒態勢に入った。
東京都八王子市と川崎市に住む私立洗足学園高校2年の女子2人は、ニューヨークで開かれた模擬国連会議に参加するため同校の計7人で渡米していた。機内で発熱症状のあった2人は19日午後4時ごろ、マスクを着けたまま空港からリムジンバスに乗り、八王子市の女子高生は京王線、JR横浜線を乗り継ぎ帰宅。川崎市の生徒は東急田園都市線で帰宅した。
2人は20日から入院、容体は安定しているという。残る5人に症状はなく自宅で待機している。2人は帰国後、通学はしていないが、洗足学園高校は21日未明、同じ敷地内にある幼稚園から大学院まですべて、27日まで休園、休校とすることを決めた。
厚生労働省などによると、2人とも帰国時に発熱の症状があったが、機内検疫ではA型インフルエンザ陰性で、隔離や停留の措置は取らなかった。厚労省が乗客名簿を確認したところ、2人から2メートル以内の席に座っていた乗客は24人。同行者1人と合わせた計25人は感染の恐れがある「濃厚接触者」に該当し、うち17人が入国したという。
17人の内訳は、日本人6人、米国人10人、スペイン人1人。到着時の健康状態質問票で体調不良を訴えたケースはなかったが、同省は自治体を通じて健康に異常がないか7日間確認する。外出の自粛も要請するが、連絡が取りづらい外国人旅行者も含まれている可能性があるという。
女子高生2人が機内検疫をすり抜けたことで、政府が進めていた水際作戦の失敗と、簡易検査が万全ではないことが、いよいよ明らかになった。元小樽市保健所所長の外岡立人氏は「最初から水際阻止の有効性には疑問符が付いていた。すり抜けたとしても、何ら驚きはない。検査体制が後手後手になった感がある」と語る。
もともと、医療機関などで使用されているインフルエンザウイルス迅速診断キットは、ウイルス量に左右されることが指摘されていた。国立感染症研究所感染症情報センターの岡部信彦センター長は「検出感度以上の抗原量にならないと陽性は示さない。人によってウイルス量の増え方が異なるため、発症後すぐに検査をしても、陽性とならないケースもある」と言う。
しかも、診断キットにはいくつかの種類があり、必ずしもすべての医療機関が高性能のキットを使用しているわけではない。そのため、A型かB型かの判別さえできないこともあるという。
【患者数1万人に達する可能性も】
なにより不気味なのは、そのキットで診断を受ける患者の数が減っていないことだ。通常のインフルエンザは、4月には減少傾向に入る。しかし、国立感染症情報センターの「感染症発生動向調査」によると、最新の4月20−26日分の小児科・内科の定点約5000カ所の報告では、昨年同時期と比較して患者数が多くなっているのだ。「3月から4月にかけて流行したB型の後に、A型が報告されている。それが新型インフルエンザの可能性がある」と指摘する専門家もいる。
国立感染症研究所新型インフルエンザウイルス研究センターの田代眞人センター長は、神戸や大阪の流行初期に「背後で1000人単位の感染が広がっている可能性もある」と示唆した。前出の外岡氏も「すでに感染している患者は数百人程度いると思われる。感染プロセスは米国と同じ過程をたどっており、米国の数字から概算すると最終的な患者数は1万人程度に達する可能性もある」と言う。瞬く間に患者数が急増した関西圏と同様、首都圏でも今後、感染報告が相次ぎそうだ。
ZAKZAK 2009/05/21