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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu192.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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集団ヒステリーとも言える新型インフルエンザ騒ぎは目立ちたがり大臣と
マスコミが作り出したものだ。冷静な専門家の意見を放送しないマスコミ。
2009年5月21日 木曜日
◆1968年のH3N2の香港カゼ・パンデミックが、その当時の人間に、H1N1抗体を与えている、との見方5月17日 笹山登生
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=1031
1968年の香港カゼのパンデミックは、H3N2であったが、このときにヒトに与えた抗体が、今回の新型インフルエンザウイルスH1N1にも効力を発揮する抗体を与えているのではないか、との謎を、アメリカCDCは、想定しているようである。
このことについては、二年前の私のブログ記事
「H5N1鳥インフルエンザ・ウイルスに対して、H1N1ウイルスのN1部分に対する自然免疫が、効果を発揮しているとの学説」
とも、関係してくるのであるが、ここでは、H1N1ウイルスのN1部分での自然免疫がH5N1ウイルスにたいして、効力を発揮しているとの研究成果であった。
これが、さらに、H3N2ウイルスの自然免疫がH1N1ウイルスにたいして、効力を発揮している、となれば、H3N2→H1N1→H5N1への自然免疫の連鎖が起きている、と、見ることも出来るというわけだが。(cross-reactive N1 NA immunity )
いずれにしても、過去のパンデミックによって得た自然免疫が、HAの差異を越して、N2部分の共有によって、H3にもH1にもH5にも、効力を発揮している、と見たほうがよさそうだ。
今回のH1N1パンデミックにおいて、なぜ低年齢にのみ感染者が多いかは、これで謎解きが出来るはずだが。
このCIDRAPの記事
「Fewer senior swine flu cases may hint at protection」
においては、
なぜ今回のH1N1が若いヒトのみをおそうのか?について触れていて、その理由として
「過去にこれまでその人がどのようなワクチン接種を受けていたかがポイントになる。」として
「メキシコにおける感染者の51パーセントが20歳未満であること、アメリカにおける感染者の58パーセントが18歳未満であること、などから、それより年取ったヒト、特に60歳以上の人には、何らかの免疫体が備わっているのではないか、という推測ができる。」としている。
ちなみに、これまでのパンデミックをみてみると、
1918年はH1N1
1957年から1958年まではH2N2
1968年はH3N2
1976年豚インフルエンザではH1N1
となっている。
今回のH1N1新型インフルエンザ・ウイルスは、これまでの上記のウイルスとは、似ていないものではあるが、なぜか、60歳以上の人は、今回の新型インフルエンザウイルスに対して、抗力を示している。
CDCは、これらのことについて、現在検証中である。
また、今日のワシントン・ポスト紙の記事「Age of Flu Victims Has Big Implications」では、今回の新型インフルエンザの犠牲者の年齢分布が、重要な鍵を握るとしている。
すなわち、1918年のスペイン風邪、1957年のアジアカゼ、1968年の香港カゼ、1977年のソ連型カゼに共通して言えることは、このいずれのときにも、若い世代が、多く罹患していたとしている。
この原因は、このいずれの場合も、ある程度の抗体が作用していたと見ている。
今回の新型インフルエンザにおいても、平均罹患年齢は、15歳であって、罹患者の三分の二が18歳以下であると言うことだ。
今回の新型インフルエンザが若い人にのみ影響している理由として、二つのことがあげられているとしているる
第一は、若い人ほど、その行動範囲が広く、濃厚接触の度合いがおおきい、ということであるる
第二の理由として、幾人かの専門家は、いくつかの仮説をあげている。
New York Medical CollegeのEdwin D. Kilbourne氏の仮説はつぎのとおりだ。
すなわち、いまの若い世代のうち、一定の割合の人たちは、これまで、H1N1との感染の機会がないか、または、H1ワクチンの接種の機会がなかったのではないのか?という仮説である。
今回のインフルエンザ感染の地理的な分布を見ると、著しい差が地理的にみられるが、これは、1968年にパンデミックとなった香港カゼの北米大陸とヨーロッパ大陸との感染度の違いと一致しているという。
このときは、1968年から1969年の冬にかけての第一波で、北米大陸の死亡者数の四分の三が、インフルエンザによるものであったのに対して、1969年から1970年の冬にかけての第二波において、フランスやイギリスでは、それを上回る四分の三以上が、インフルエンザによるものであったとしている。
つまり、この第一波と第二波との間において、ウイルスはH2N2からH3N2にシフトしたと、専門家は、見ているようだ。
このことから、ヨーロッパ人においては、北米人よりも、H2N2への曝露歴は、少なく、最近になって、ヨーロッパ人は、抗体を獲得したと、見ている。
そして、このことが、ヨーロッパ人をして、北米人よりも、「半分新しい(Half-New)H3N2」の到来に対して部分免疫を持っているのではないか、との推測をしている。
一方、第ニ波においては、N2部分の変異によって、ヨーロッパ人は、H3N2への抗体力が低下していたため、北米人よりも、インフルエンザによる死亡率が高くなってしまった、と、見ている。
今回においても、新型インフルエンザH1N1が、第二波において、どのような変異(ウイルスの免疫回避? immune evasion-によるウイルスのH部分またはN部分におけるチェンジ・コート-changes coats-)をするかによって、大陸別の犠牲者の数が、どう変化するのか、が注目されると、このワシントンポストは、結んでいるのだが。
◆新型インフルエンザへの世界の関心は、すでに、第二波へ 5月18日 笹山登生
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=1032
ようやく国内感染本格化という日本ではあるが、世界の新型インフルエンザに対する関心は、すでに、第二波に向けられているようだ。
今回の新型インフルエンザの第一波への評価は、
@致死的なウイルスではない。、
A感染力はつよい。
B疾病率は高い。
C致死率は、低い。
といった評価のようである。
これが、第二波到来時においてのウイルスは、どうなっているか?というのが世界の関心のようである。
来月から南半球は冬に入り、今回の新型インフルエンザは、南半球においては、通常の季節性インフルエンザとともに、フル・シーズンに入る。
南半球のフル・シーズンを季節性インフルエンザウイルスとともに回り終えた今回の新型インフルエンザウイルスH1N1が、ふたたび9月に北半球に戻ってくるときに、どのような変異を遂げているのか、そして、どのような形での第二波の到来となるのか、というのが、その関心の源にある。
そこには、過去のウイルスにおける第二波に対するトラウマがあるものと思われる。
1918年のスペインカゼ(H1N1)では、第一波でいきのびたものが、第二波でやられ、また、1968年から1970年にかけての香港カゼ(H2N2→H3N2)においては、北米とヨーロッパとでは、第一波と第二波とで、ことなった特徴が見られたからだ。
1957-1958年のアジア風邪(H2N2)パンデミックにおいても、第一波よりも第二波のほうが、被害が大きかった。
今回の新型インフルエンザウイルスH1N1の特徴として
@若年層が多く罹患し、老年層には、何らかの免疫体があるように見られる。
A症状に豚インフルエンザ特有の嘔吐・下痢がみられる。
B患者ごとに潜伏期間にばらつきが見られ、あるものは、一日、あるものは3-4日と、差異が見られる。
Cメキシコでの高い致死率についての解明が明らかでなく、今回の新型インフルエンザの毒性についての解明が進んでいない。
D季節性インフルエンザウイルスに比較して、接触伝染性が強い。
などがあげられている。
第二波は、最初の第一波感染発見から勘定して、最低2ヶ月後から、最大2ヵ年後に到来といわれている。
早ければ今年の9月には、第二波到来の可能性が強い、と、言われている。
そこで、第二波は、どのような形の襲来となるのかについてだが、「Will H1N1 be back in deadly second wave? 」では、今回のH1N1が、今後季節性インフルエンザとなって、再び、第二波として来襲する場合には、どのような影響をアジア地域に与えるかを論じている。
ここでは、過去の福建株(H5N1)の第二波などを例に挙げている。
2003年から2004年にかけての福建株は、2003年12月の季節性インフルエンザシーズンと重なり、フランスでは、二百万人罹患、スペインでは、前年より20倍の罹患率となった。
特に子供の罹患がひどく、イギリスでは、7人の子供が死に、アメリカ・コロラド州では、5人の子供が死んだ。
いずれも、例年の季節性インフルエンザでは、1人か2人の死亡であったのが、である。
ワクチン計画の失敗にも懸念が残るという。
それは、1976年の豚インフルエンザ(H1N1)発生時のワクチン計画失敗のトラウマによるものだ。
今回のH1N1についてみても、、
現在のH1N1がシフトするのか?
毒性はどうか?
タミフル耐性を持って再来襲するのか?
などによって、今回軽微で終息した地域が、第二波では、思わぬ人的被害をあたえるのか?
などなど、わからないことが多いようだ。
ここにきて、WHOは、現在のレーティング・システムの改善を志向しているといわれている。
すなわち、現在のSARSやH5などの強毒性を前提とした感染の範囲の広狭をしめすアラートシステムと、今回の弱毒性であっても感染力の強いウイルスを前提とした毒性の強弱に応じたアラートシステムとの、二つのカテゴリーを縦横にグリッドしたかたちの、ハイブリッドなポートフォリオ・アラート・システムを考えているようにも見える。
(一部報道では、WHOは、(1)健康被害の大きさ(2)社会的インパクトの強さという二つの指標にたった、フェーズにかわるカテゴリー概念の導入を検討中との話もあるようだ。)
ここに、 DALY (Disability-Adjusted Life Year)という指標がある。
これは、「疾病の負荷」(Burden of Disease)を示す指標である。
インフルエンザによって、85歳の人が亡くなるのと、21歳の人が亡くなるのとでは、疾病が人口から生産的な人口を奪う率が異なるという、やや、顰蹙を買いそうな概念ではあるのだが。
若い人が死ぬエイズは、死亡数は少ないが、そのDALY値は高いのに対して、老人がかかる脳疾患は、死亡数は多いが、そのDALY値は、低い。
同様に、今回のH1N1は、死亡数は少ないが、若い人にのみかかかるという意味で、そのDALY値は高いとされる。
参考「Is H1N1 scare just a false alarm?」
いずれにしても、今回の軽微で終わった地域が、第二波でも、軽微で終わるかは、わからない。
いま必要なのは、第二波到来に備えた、定期的なH1N1やH3N2のモニター/定点観測であるものと思われる。
(私のコメント)
東京でも新型インフルエンザの患者が出たようですが、連日テレビなどでは新型インフルエンザの大報道でパニックを煽っている。私自身も「株式日記」では新型インフルエンザの事はほとんど触れていませんが、政府のインフルエンザ対策が大げさすぎるのではないかと思える。病状からして季節性のインフルエンザと大して変わらず空港で検疫するほどの毒性の強いインフルエンザとは思えない。
空港で検疫したところで潜伏期のインフルエンザは検出できないのだから無意味なのだ。その為に国内の発熱患者の検査が後回しとなり、調べてみたら神戸で高校生が集団感染していた。東京でも調べれば新型インフルエンザだと検出されるのかもしれませんが、新型インフルエンザといいながら香港カゼやソ連カゼと同じものではないのだろうか?
当初は豚インフルエンザと言っていましたが、いかにも鳥インフルエンザを連想させるものであり、メキシコでの大量の死亡者は衝撃的でしたが、豚インフルエンザと確認できたものではない。アメリカの新型インフルエンザの実態もネットで発表されるようになりましたが、それは笹山登生氏が紹介しているように、自然免疫が効いているらしい。
だから今回の新型インフルエンザは若年者が罹りやすく中高年者の患者が少ない。罹った高校生たちの症状も軽くて入院した患者は1人だけだ。つまり弱毒性であり通常のインフルエンザと変わらないにもかかわらず、目立ちがりやの桝添厚生大臣がパフォーマンスで夜中の二時に緊急記者会見をしたりして大げさにしてしまった。
マスコミは豚インフルエンザといったり新型インフルエンザと言ったりしていますが、本当に新型のインフルエンザなのだろうか? 私は専門家ではないから良く分かりませんが、従来のインフルエンザが循環的に流行しているのではないかと思う。今回のH1N1インフルエンザも1976年のインフルエンザも性質は良く似ているらしい。だから免疫を持っていない高校生などが集団感染をする。
今回の問題はインフルエンザ自身の問題よりも、日本人の集団ヒステリーの方が問題であり、マスクを買いあさったり、政府の過剰な警戒態勢も他の外国に比べると集団ヒステリーと言える反応だ。「株式日記」ではこの問題は放置してきたのですが、テレビで冷静な対応をと呼びかけていますが、冷静にならなければならないのはマスコミだ。
日本にもインフルエンザの専門家はたくさんいるはずなのですが、政府には今回のインフルエンザの実態を進言している専門家はいないのだろうか? 季節性のインフルエンザでも毎年数百人いるわけだから今回の政府の対応は騒ぎすぎなのだ。笹山登生氏は5月11日の時点で季節性インフルエンザと同じ対応をすべしとブログで書いている。
◆今回のH1N1は、通常の季節性インフルエンザと同様の対応をすべし 5月11日 笹山登生
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=1026
そもそもの日本における今回の新型インフルエンザ体制のボタンの掛け違いは、
@弱毒性であるにもかかわらずH5の強毒性インフルエンザウイルスにおける体制をそのまま、敷いてしまったこと、
参考
「けっして「新型」ではなかった、日本政府の言う、今回の「H1N1新型インフルエンザ・ウイルス」」
AWHOのフェーズ警告を、地域的な広がりのものとして限定的に解釈することなしに、政府自身が、行動計画にもとづいて、H5警戒体制そのままに突入してしまったこと
参考
「インフルエンザ対応におけるWHOのフェーズ段階とアメリカの対応段階との違い」
(注-新しい情報として、WHOは、今回の反省のうえにたってか、(1)健康被害の大きさ(2)社会的インパクトの強さという二つの指標にたった、フェーズにかわるカテゴリー概念の導入を検討中との話もあるようだが。)
などがあげられる。
このようなボタンの掛け違いが、舛添厚生労働大臣のいきり立ったフライング記者会見につながったり、麻生総理や舛添厚生労働大臣の「本件感染は、我が国で確認されたものですが、空港における検疫の段階で対処したものであり、(政府の)新型インフルエンザ対策本部で決定した『基本的対処方針』の『国内で患者が発生した場合』には当たりません」等という現体制がはらむ矛盾を糊塗するような、苦しい言い訳コメントにもつながっているのだ。
いま、こうして、「感染者がいること自体は、なんらの不思議がない事態」、そして「不顕性感染伝播の事態」になっている以上は、今回のH1N1を通常の季節的インフルエンザとみなした、体制の見直しが必要なのではなかろうか。(後略)
(私のコメント)
日本人の集団ヒステリーは今回のインフルエンザ騒ぎでも世界で話題になっているようですが、大東亜戦争も日本人の集団ヒステリ−が引き起こしたものであり、中国に対する憎悪が「暴支膺懲」となって暴発してしまった。いったん集団ヒステリーの罹ると誰も止める人がいなくなってしまう事が日本の特徴であり、厚生省は面子に拘って検疫体制を変えようとはしない。
マスクを買いあさる日本人も愚かなのであり、厚生省のバカ役人も昔の陸軍海軍と変わりがない。エリートは自分の判断ミスを認めたがらないのであり、自分の無知を認めたがらない。今回のインフルエンザで死者がバタバタ出ているのなら緊急対策も必要だが、季節性インフルエンザと性質は変わりがないのなら、これほど大騒ぎする必要はない。
このような日本人の過剰反応は世界から見ても異様であり、マスコミ報道の仕方が異常なのだ。どのチャンネルのどのニュースを見てもトップニュースであり、弱毒性のインフルエンザにどうしてこれほど大騒ぎをするのだろう。インフルエンザの患者を出した高校の校長先生は涙の謝罪会見をしている。日本人の集団ヒステリーの犠牲者だ。
◆新型インフル 首都圏患者2人の学校 学園全体休校に 5月21日 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090521-00000009-maip-soci.view-000
新型インフルエンザに感染した生徒の容体や様子などについての会見中に涙ぐむ洗足学園中学校・高校の前田隆芳校長=川崎市高津区で2009年5月21日、馬場理沙撮影