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新型インフル:別のウイルスも流行か メキシコの専門家
【メキシコ市・庭田学】メキシコ国立自治大学・生命工学研究所のカルロス・アリアス所長(ウイルス学)は14日、メキシコでは新型インフルエンザ流行と並行して、別の病原による流行が発生している可能性を指摘した。毎日新聞のインタビューに答えた。同国政府も15日、「二つのインフルエンザウイルスに同時感染し、重症になっている可能性がある」と発表。メキシコでの新型インフルエンザの死者が他国より多い原因の一つではないかとみて調べている。
15日会見した政府系医療機関のポンセ医師によると、国内専門家が「一般的ではない症例」などについて協議。新型インフルエンザと同時に、H3N2型(A香港型)やB型のインフルエンザなど別のウイルスに感染している可能性があるとの見方が強まったという。ポンセ医師は、「いくつかの重症ケースはこれで説明がつくかもしれない。複数のウイルスが存在し、非常に複雑な流行だ」と語った。
アリアス所長も「メキシコの状況は複数の病原が全体的な流行を引き起こしていると考えられる」と指摘。新型インフルエンザや季節性インフルエンザが変異した可能性のほか、「まだ知られていない異なるインフルエンザウイルスが原因で死亡者が増えている可能性もある」と述べた。新型インフルエンザ以外の肺炎による死亡者が例年より多くなっているが、原因が分かっていないという。
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毎日新聞 2009年5月16日 11時51分
http://mainichi.jp/select/world/america/news/20090516k0000e030034000c.html