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(回答先: 【新型インフル】体調不良の17人 神戸市が健康状態を調査 (1/2ページ)【産経】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2009 年 5 月 16 日 13:26:37)
新型インフル:初の国内感染確認 神戸市の高校生【毎日JP】
http://mainichi.jp/select/today/news/20090516k0000e040006000c.html?link_id=RTD03
2009年5月16日 10時17分 更新:5月16日 13時16分
厚生労働省は16日、新型インフルエンザ感染が疑われていた神戸市内の男子高校生について、国立感染症研究所の検査で、感染が確定したと発表した。
検疫での水際阻止でない初の国内感染例になった。
男子高校生と同じ神戸市内の高校に通う男女2人も、市環境保健研究所が実施した遺伝子検査で、感染の疑いが濃厚と判明。
3人に海外渡航歴はなく、国内で人から人への感染が広がっている可能性も高い。
厚労省は現地に職員を派遣し、感染ルートの解明を急ぐ。
市と周辺自治体は、学校の休校など、まん延防止策を取り始めた。
神戸市は「今回の新型インフルエンザは、季節性インフルエンザに近い症状で治療薬も有効なので、冷静に対応してほしい」と呼びかけている。
政府は感染確定を受け、対策本部の会合を開き、国内の行動計画を第1段階(海外発生期)から第2段階(国内発生早期)に移す。
関係者によると、3人が通うのは県立神戸高校(神戸市灘区)。
感染が確定した3年生男子(17)と2年生女子(16)、2年生男子(16)で、発症は11〜15日。
いずれも市立医療センター中央市民病院へ隔離入院した。
3年生の男子生徒については、市環境保健研究所が15日に実施した検査で新型感染の結果が出たため、市は16日未明に厚労省に「感染を否定できない事例」として届け出た。
この生徒はバレーボール部に所属。
部内ではインフルエンザがはやっており、他にも体調不良を訴えている生徒がいるという。
この検査結果を受けて市が調査したところ、さらに2人の感染疑いが見つかった。
2年生の女子生徒は、12日に38度の熱が出て15日から入院中だが、ほぼ回復している。
2年生の男子生徒は15日夕に39度まで熱が上がり、リレンザを投与された。
16日未明から入院している。
さらに、同じ神戸高校に通う生徒17人が体調が悪いと訴えているといい、同市は外出禁止を要請した。
集団感染の疑いもあるため、高校は16日朝から登校禁止の措置も取った。
神戸市医師会の川島龍一会長によると、12日夜、医師会の新型インフルエンザ会議で「A型インフルエンザが四つくらいの高校ではやっている」との情報があった。
医師会のこの会議には市の予防衛生課長も出席していたが、新型ではないと思ったため、環境保健研究所への報告はしなかったという。
3人のうち3年の男子生徒の検体が同研究所に届いたのは12日午後5時前だったが、別の検体も届いたため、検査を途中で中断。
13、14日はノロウイルスの食中毒の検査をし、14日夕にはさらに別の新型インフルエンザが疑われる検体が届いたため、男子生徒の検査が15日夜まで遅れる結果となった。
◇神戸まつりも対象区で中止
神戸市は16日午前7時から新型インフルエンザ対策本部会議を開催。
感染研の結果を待たず、国の行動計画の第2段階(国内発生早期)に相当する独自の対策を決定した。
対策本部の決定事項によると、同市の東灘・灘・中央の3区の市立学校全75校を22日まで休校する。
対象は幼稚園、小・中学、高校、特別支援学校で、修学旅行は延期する。
また、区内の県立学校や私立学校・大学、同じ学区内に学校がある芦屋市にも休校を要請。
保育所や高齢者通所・介護施設などには休校園、休業を要請する。
16、17両日に予定されていた市の名物イベント「神戸まつり」も、休校対象区内の16日の催しを中止、17日はメーンイベントの「おまつりパレード」など、すべての行事を中止する。
市の公共施設については、入り口で衛生管理を呼び掛けた上で開館するという。
矢田立郎市長は「的確かつ迅速に対応することで、感染の拡大が起こらないようにしたい。
情報を共有して、総力を挙げて取り組む」と指示した。
◇冷静に対応を 症状は「季節性」程度
元世界保健機関鳥インフルエンザ薬物治療ガイドライン委員会委員 菅谷憲夫・けいゆう病院小児科部長の話
神戸ではおそらくまん延し始めた段階で、周囲にも発症者がいるはず。
感染源、感染ルートは分からないが、全国各地に同程度の感染者がいると考えていい。
しかし、患者の症状はあくまで季節性インフルエンザ程度のため、個人は絶対冷静に対応してほしい。
そうしなければ偏見や隔離を避けるため、発症しても隠すようになってしまう。
感染が確定すると、現在の国の行動計画では、診断した医者も含めて隔離されたり、病院が閉鎖されたりしてしまう。
今回の症状程度では、そこまでする必要はない。
過剰な対策は、発見を遅らせたり、拡大させる原因になりかねない。
また、健康な人が感染を恐れて家に閉じこもる必要はない。
だが糖尿病など別な病気を持っている人が重症化する例はあり、基礎疾患をもっている人は注意してほしい。
今回の感染発覚は水際対策では完全に防ぎきれないという証拠だ。
今後は水際対策より、早期の治療、診断を進めなければならない。