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現在、一分間ほど、手を丁寧に洗えというキャンペーンが行われている。中には、ブラックライトを使って、洗い残しがあるということを明確に示そうという試みも行われている。
しかし、感染防止なら、まず、メキシコやアメリカからの飛行機の搭乗前に検疫をすべきだ。そして、日本へ到着する直前に、乗客全員の鼻粘膜を綿棒でこすって、その綿棒をビニールコーティングした袋へ保存すればいい。こうして、乗客各自、誰がどんなウィルスを持っていたかチェックができる。後日、日本国内でブタインフルエンザの感染が出た時に、関係のありそうな綿棒のデータを調べて、誰がウィルスを持ち込んだか、それを調べることが出来、メキシコなりアメリカなり、ウィルスの出所が分かるのだ。
つまり、出国時の検疫をしないで、手洗いだけを強調するというのは明らかに情報操作だ。一つには、厚生省などの関係省庁がちゃんとやっていますよというアリバイ作りだし、もう一つは、手洗いをやればかなり防げますよという誤ったイメージを作り上げることになる。逆に言えば、手洗いをちゃんとやっていない人が感染してもそれはその人の責任だと思わせる効果がある。
手洗いは、細菌感染防止には意味がある。食中毒菌など、日常生活をする様々な場所にほぼ普遍的に存在する菌を、食品製造などの場に持ち込まないために、徹底的な手洗いは必要なことだし、ちゃんと効果がある。しかし、ウィルスは別だ。ウィルスは水に弱いから、マスクなどに水をスプレーするといいなどと言われることから分かるように、流水で洗うことで十分であるはずなのだ。また、ウィルスは非常に小さく、付着しやすいため、服や靴底などに簡単について生活環境に入り込む。それでも、普通は、健康には影響がない。なぜなら、ウィルスは生体内でしか生存できないからだ。つまり、衣服やドアノブ、机などに付着したウィルスは一日も生存できないと言われている。
ウィルスが増殖するのも生体内だ。つまり、人間の体内でしか人に感染するウィルスは増殖できない。そして、喉や肺、腸管などで増殖したウィルスが、主にセキなどで体外に排出され、それを直接他人が吸い込むことで伝染する。つまり、吸い込んだウィルスが喉や鼻の粘膜に取り付き、人体の細胞の中に入り込んで増殖するのだ。人体の細胞に入ったウィルスは、本来の細胞の遺伝子を細工したりして、自分自身の複製を作り出す。その結果、人体の細胞内でウィルスが増殖するが、細胞内に留まっている期間があり、それが潜伏期間だ。細胞を壊して、ウィルスが喉や肺の粘膜表面に出てきたとき、セキなどで体外に排出され、他者に伝染することになる。
細菌は、栄養のあるところで、自立して繁殖できる。だから、爪と皮膚の間とか、しわの内部、または、毛根、毛穴などに入り込んでいる細菌もいる。そのため、細菌を落とすためには、手をこすったり、爪の内部に洗剤が行き渡るようにしなければいけないわけだ。つまり、牛乳が腐るのと同じで、糖分とかたんぱく質があれば、それを細菌が取り込んで繁殖していく。だから、皮膚の表面にも、皮脂や汗などを養分として繁殖している細菌が多く付いている。汗をかくと体臭がし出すのは、汗そのものの臭いというよりも細菌が栄養分を分解して作り出したメルカプタンなどが原因と言われている。
ウィルス感染を心配するなら、まず人体の免疫を高めることだ。腸管免疫を高めるためには乳酸菌の摂取が良いとされている。そのことには触れず、サイトカイシンストームという言葉を使って、免疫機能が盛んだと、かえってインフルエンザの症状がきつくなるとだけ報道するのは、全く誤ったことであり、免疫機能を高めることは、様々な意味で重要だ。