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医療機関 対応スムーズ
新型インフル感染 一時疑い【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20090509-OYT8T00960.htm
新型インフルエンザの感染疑いがあった女性患者について、感染はなかったと発表する松山市保健所の近藤所長(中央)ら(松山市保健所で)
新型インフルエンザの国内初の感染が明らかになった9日、県や医療機関では緊張が高まった。
松山市では、連休中にカナダ旅行した女性が発熱などの症状を訴え、一時、感染を疑われたが、詳細な検査の結果、新型インフルエンザではないと判明した。
保健所や検疫所などは「連休中に海外に行った人が発症する可能性もある」として警戒を続けており、「不安を感じても、感染拡大を防ぐために病院には行かず、まず発熱相談センターに電話を」と呼びかけている。
◆感染疑い◆
「熱が出て、のどが痛い」。8日午後7時過ぎ、1本の電話で、松山市保健所は緊迫感に包まれた。電話の主は、4日に帰国した市内の50歳代の女性。同保健所は県に受診先の調整を依頼し、職員を緊急招集した。
同保健所の指示で、女性は一緒に旅行した夫と共に、自家用車で感染症指定医療機関の国立病院機構愛媛病院へ。簡易鑑定は陰性だったものの、急な発熱と、直前の渡航歴を重く見て、県立衛生環境研究所で詳細検査を行った。
「詳細検査の結果、新型インフルエンザは陰性と判定されました」。
女性の電話から約14時間後の9日朝、記者会見に臨んだ同保健所の近藤弘一所長は、淡々と結果を発表。まもなく、女性は退院した。
近藤所長は、「今回は本人からの連絡も早く、スムーズに対応できた」としたが、国内初感染例が成田空港で出たことから、「今後、長期的な対応が必要。保健所の総力を挙げたい」と表情を引き締めていた。
◆警戒態勢◆
国内初の感染確認に対し、県健康増進課は「国の発表は『入国前の感染』と表現しており、警戒水準を引き上げる『国内感染』に該当しないのでは」と分析。
政府の対応を注視しながら、発熱相談センターの24時間運営など、現在の警戒態勢を維持する方針を示した。
一方、県内7保健所では、検疫所からの要請を受けて海外から帰国したばかりの人らの健康監視を継続。
対象者は6日現在で135人に上り、感染疑いとされた松山市の女性にも、1日2回、連絡していた。
県は、「これ以上対象者が増えると対応が難しいが、何とか人繰りをするしかない」とする。
◆市 民◆
県内での感染は否定されたものの、国内で感染確認される事態に、市民からは警戒の声が相次いだ。
東京から松山空港に着いた静岡県御殿場市のダンス講師、武田智子さん(70)は「海外の話だと思っていたが、これからはマスク着用や手洗い、うがいをきちんとしなければ」。空港で客待ちをしていたタクシー運転手(59)は「お客さんが感染者かどうか見分けるのは難しく、対応しようがない」と困惑していた。
(2009年5月10日 読売新聞)