★阿修羅♪ > 豚インフル01 > 357.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2009/5/4 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/76734
●いまだ国会の同意なくタナざらし
とうとう、パンデミック(大流行)の恐怖が現実味を帯びてきたのか。国内初の豚インフルエンザに感染した疑いのある横浜市の男子高校生(17)が確認されたことで、厚労省関係者は戦々恐々だ。現時点で日本国内には豚インフルエンザ向けのワクチンが存在しないのだ。
「政府が想定してきた新型インフルエンザは、強毒性の『鳥インフルエンザ』から変異するもの。そのためのワクチンは備蓄していたが、まったく想定外のウイルスが世界に広まってしまった。ワクチンはウイルスをニワトリの有精卵で増殖させて作る。今回の豚インフルのウイルスを入手しても、必要な数の有精卵を確保するのも困難です。急いでも数カ月から半年かかり、その間にパンデミックにならないことを祈るばかりです」(厚労省新型インフルエンザ対策推進室関係者)
パンデミック前にワクチン精製が間に合っても、今度は別の問題が生じる。誰から優先的にワクチンを接種するのか――。
昨年9月に公表された政府の方針によれば、接種の優先対象は患者と直接接触したり、社会機能を維持する観点から▼医療機関の職員▼救急隊員▼消防・警察職員▼ライフライン事業者……など97業種に絞られる。さらに5段階に優先順位を分類するが、最優先の医療従事者に続く「カテゴリーII」には、国会議員やその秘書、地方の首長や議員が含まれるのだ。
「“汝ら国民は先に死ね”と言わんばかりの政府方針に野党は『日本社会に不要な人はいない。予算はかさむが、国民全員分を備蓄すべき』と猛反発。結局、ねじれ国会で国会の同意を得られず、方針はタナざらしのままです」(政府関係者)
このままでは、パニック必至だ。
(日刊ゲンダイ2009年5月1日掲載)
2009/5/4 10:00 更新