★阿修羅♪ > 豚インフル01 > 336.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2009/5/3 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/76663
●フェーズ5に引き上げ
新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の猛威が吹き荒れている。世界保健機関(WHO)が29日(日本時間30日)、新型インフルエンザの警戒レベルをこれまでの「フェーズ4」から、世界的な大流行(パンデミック)の一歩手前を表す「フェーズ5」に引き上げた。日本上陸も待ったなしだが、これは第1波にすぎない。爆発的に広がるのは9月以降だ。
WHOのチャン事務局長は「すべての国は大流行に備えた計画を速やかに始動させるべきだ」と強調。人類は歴史上初の“危機突入”局面に入った。拡大圏域は初の死者が出た米国をはじめ、欧州、オセアニア、中東など11カ国に上り、さらに広がる勢いだ。
日本では今のところ、感染者が確認されていない。「原因のウイルスは弱毒性のH1N1型、抗インフルエンザ薬のタミフルが効く」――と報じられていることもあり、国内も平穏だ。
だが、楽観できる状況ではない。当初から新型ウイルスの危険性を指摘していた元東京都衛生局職員で、ジャーナリストの志村岳氏はこう警鐘を鳴らす。
「タミフルが効くなら、なぜ、死者が出るのでしょうか。今回、原因となっているウイルスは文字通り、『未知』の新型です。短期滞在の旅行者が感染している状況からみて、感染力も強いとみていい。本格的な解析やワクチン製造には数カ月以上は必要で、それまで世界中の感染拡大は避けられない。死者が出た米国と経済や観光で緊密関係にある日本でも、近いうちに感染被害が出るのはほぼ確実でしょう」
インフルエンザウイルスは一般的に「高温多湿」に弱いとされる。日本でも季節性のインフルエンザは春先に流行したあと小康状態に入る。梅雨や夏場の天候が影響するとみられている。今回の新型インフルエンザも、そうした特徴があるのだろうか。
「今回のウイルスは、人から人への感染が容易です。弱毒性と報じられているが、感染を繰り返すうちに変異して『強さ』を増す可能性もある。そうなれば、9月以降の秋、冬場にドンと大きな波が来ても不思議ではありません」(志村岳氏=前出)
世界で約4000万人、日本で39万人が亡くなった1918年の「スペイン風邪」は、流行のピークが3度あった。ゴールデンウイークの外出を控えても安心できないのだ。
(日刊ゲンダイ2009年4月30日掲載)
2009/5/3 10:00 更新