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「豚インフルエンザ」感染拡大の恐怖(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/09/buta01/msg/231.html
投稿者 めっちゃホリディ 日時 2009 年 4 月 30 日 10:17:53: ButNssLaEkEzg
 

2009/4/30 10:00

http://netallica.yahoo.co.jp/news/76256

 世界中が恐れる「新型インフルエンザ」のパンデミック(感染爆発)危機が現実味を帯びてきた。

 メキシコで猛威を振るう豚インフルエンザの感染者は26日(現地時間)までに1300人を超え、103人が死亡。5州で計20人の感染が確認された米国では、NY市の高校生が集団感染した疑いがあるといい、ニュージーランドやイスラエル、英国、フランスなど各国で、メキシコからの帰国者に感染の疑いが出ている。豚インフルエンザの脅威はどこまで広がるのか。

「感染拡大の封じ込めは困難」――。米疾病対策センター(CDC)の当局者が強い危機感を抱く今回の豚インフルエンザ。最も怖いのは「ヒトからヒト」への感染力だ。もともと豚インフルエンザは、水鳥を起源とするA型ウイルスが原因。学校や職場で毎冬流行するインフルエンザのAソ連型と同タイプだが、基本は人型と豚型のウイルスは別物だ。それがなぜ、ヒトに感染しているのか。元東京都衛生局職員で、ジャーナリストの志村岳氏がこう言う。

「原因のウイルスは、豚の体内で人型と鳥型の両方のウイルスの遺伝子が混ざった変異型とみられています。感染状況から判断して、これまで拡大が懸念されていた鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)よりも、ヒトからヒトへの感染が容易な“新型”が発生したとみるべきです」

 世界保健機関(WHO)は現時点で、今回のインフルエンザに対する警戒レベルを6段階の「3」(人から人への感染は極めて限定)にとどめているが、今後の感染状況次第では「4」以上に引き上げられてもおかしくない。

「メキシコで確認された1300人は、感染が明らかになった患者数であって、実際の感染者は1万人はいるでしょう。インフルエンザは潜伏期間があり、メキシコで患者が確認されたのは数週間前だったというから、この間、空路や鉄路などを通じて感染者が拡大していった恐れがある。日本国内にもすでに上陸している可能性があります」(志村岳氏=前出)

 メキシコと米国で確認されたウイルスは、ともにH1N1型。仮に今回のウイルスが“新型”だった場合、日本政府などが準備しているワクチンはH5N1型を基にしているため、効果は低いとみられている。

「ウイルスはマスクで予防しても、電車のつり革やドアノブなどを通じて感染します。仮に今後、人口が密集する東京で患者が確認された場合、感染が拡大していると考えた方がいい。過去の新型肺炎(SARS)とは比較にならない騒ぎになります」(志村岳氏=前出)

 国連は、新型インフルエンザ(H5N1型)による死亡者数を1億5000万人と推計。厚労省も最大64万人が死亡すると推定している。弱毒性のH1N1型の致死率はそれよりも低いとみられているが、通常のインフルエンザと違い、若者の感染が多い点が不気味だ。政府は「水際対策の徹底」を強調しているが、潜伏期間中のチェック漏れなども起こり得る。必要以上に大騒ぎする必要はないが甘く見てはいけない。

(日刊ゲンダイ2009年4月27日掲載)
2009/4/30 10:00 更新

 

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