ドラマは不正を暴いた半沢に対し、頭取が出向を言い渡すシーンで終えた。「ドラマでは一貫して出向が人生の汚点として描かれていた。自分が出向したら家族が悲しむかも」。三十代の行員は率直な感想をもらした。

　では、出向は銀行内で悪いイメージばかりなのか。入行二年目で子会社の資産運用会社に出向経験のある行員は「銀行業以外の業務経験を積むための出向も少なくない。自分にとってはプラスだった」と振り返る。

　出向のほか、不公平な人事や理不尽な上司の存在など銀行の風土を物語る場面も数多く登場した。中堅行員は「マイナス面が誇張されていたが、基本的にリアルな作品。ノンフィクションに近い」との意見を持ったという。

　ドラマでは「部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任」という言葉も幹部らから繰り返し発せられた。この行員は「そういう上司も確かにいる」としたものの「組織全体がそうではない」と指摘。「人事の不公平さや上司に逆らえない風通しの悪さはどの会社でも多少はあるのではないか」とした上で、「半沢みたいにズバッと正論を言える社員もいない。そこが人気の要因では」と分析する。

　ドラマでは銀行は合併した二行の激しい派閥争いが描かれたが、実際のメガバンクもドラマの舞台と同じく合併を繰り返してきた。派閥争いについて、前出の三十代行員は「合併直後は出身行を意識したが、それも薄れてきた。だが、上層部のポスト争いではまだ残っているのではないか」と話した。

　銀行検査に入る金融庁と、銀行の対決も視聴者を沸かせた見どころの一つ。このシーンを見た金融庁幹部は「かつては厳しい検査もあったが、今は銀行との対話を重視する方向に転換し、時代錯誤だ」と困惑気味だ。

　「半沢直樹」　大手銀行の舞台裏を描いたドラマ。直木賞作家の池井戸潤さんの小説が原作で、今月２２日までＴＢＳ系で放映された。大阪が舞台の前半では支店融資課長の半沢直樹が不良債権をつくった責任を負わせようとする支店長に対抗し、５億円の回収に成功。後半は東京の本部営業第２部次長に昇進した半沢が、上司の常務による不正融資を暴く。半沢の決めぜりふ「倍返しだ！」は流行に。最終回の平均視聴率は関東地区で４２・２％を記録した。

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[ドラマ]　半沢直樹　第１話 「やられたら倍返し！... 投稿者 bluedragon03
[ドラマ]　半沢直樹　第１話 「やられたら倍返し！... 投稿者 bluedragon03


[ドラマ]　半沢直樹　第２話 「悪い奴に倍返しだ！5億円を取り戻せ... 投稿者 bluedragon03


[ドラマ]　半沢直樹　第３話 「クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか!?裏切り者も出現... 投稿者 bluedragon03


[ドラマ]　半沢直樹　第４話 「10倍返しなるか！上司と部下の裏切り... 投稿者 bluedragon03


[ドラマ]　半沢直樹　第５話 「半沢が出向に…!?生き残りをかけた戦... 投稿者 bluedragon03


[ドラマ]　半沢直樹　第６話 ２５分拡大SP　1-2 投稿者 bluedragon03
[ドラマ]　半沢直樹　第６話 ２５分拡大SP　2-2 投稿者 bluedragon03


[ドラマ]　半沢直樹　第７話 「半沢が土下座する！絶体絶命の大ピンチ... 投稿者 bluedragon03


[ドラマ]　半沢直樹　第８話 「強敵ライバル登場！負ければ出向の危機... 投稿者 bluedragon03


「半沢直樹」　第9話 投稿者 BkyuDouga


「半沢直樹」　最終話　1_2 投稿者 BkyuDouga
「半沢直樹」　最終話　2_2 投稿者 BkyuDouga