http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/666.html
Tweet |
その昔、リーマン誌の企画でアメリカを徹底取材した落合信彦が日米の産業に関する差異について根源的な結論を述べていたことがあった。
「勤勉な日本人が、本家アメリカの技術体系を上回る精巧かつ能率的な工業生産レベルを誇ることは顕著であり、アメリカ企業もその実力に舌を巻いている。しかし、彼らが共通に持つ見解として無視できないのが日本人はその創造力(クリエイティビティー)においては欧米に追いつかない、ということでその課題はいまだに残されたままであるといっていいだろう」
あああ
なんだろな。最初の「あ」とは、「模倣文化を誇る日本にオリジナリティーを求めるのは無理があるだろ」の「あ」である。「西に東に文明乞食(遠藤ミチロー)」ということで、それは島国の宿命だ。そして2番目の「あ」は「欧米と一言にいっても創造の主体側であったのは極々一部の欧州人でしかないだろ」の「あ」である。誰がどうみたってフィンランドとかルーマニアとかルクセンブルグとかアルバニアとかの奴など日本には全ての面でとうてい及ばないにきまっている。沖縄以下・・・・いやそれはさすがにないか。そして3番目の「あ」とは「日本って本当に創造力が低いのだろうか?あ?」
クリエイティブをあらわす一つの代表的指標である絵画をとってみても、19世紀の浮世絵は同時代のヨーロッパ物に劣るとはとても思えない。同程度以上の芸術的深淵に迫っていると断定しても暴論ではあるまい。西田幾太郎の言葉でいうなら「シナ人とユダヤ人は最も生活の芸術化から遠い実際的民族であり、その対極が日本人だ」というわけで、日本人はいつでも美的探究と機能的な工夫を常に高めていくことに貪欲で妥協のないクリエイティブな民族であることは疑いないことである。
輸入文化における一面的な様式や方法論だけをみて結論を下すのは浅はかなことだろう。
本来、キリスト教の聖典旧約聖書と同程度に創造的・幻想的である古事記によって社会起源を定義してきた日本人。そこからしてそもそも欧州人と日本人はクリエイティブの基盤が五分だったのであるが、それを否定するかのごとく明治政府の田舎者達によっていきなり押し付けられたあのセンスのない日本創世のストーリーに洗脳されせっかく日本人に備わった奇想天外な創造性は抑圧を受けてしまった。
しかし、明治以前には世界を代表する文化大国だった日本はその本性を取り戻しつつある。欧米文化に従属する利巧なサルの名を返上する兆候はアングロ・サクソンのお家芸であった重工業にさえ反映されだし、アングロ・サクソンのお家芸である理工学への依存度の低い軽産業、もしくは二次インフラ・周辺技術分野においては特にこの20年、逆転が起きていることは見てのとおりだ。
さらに庶民レベルの文化に焦点を広げると、たとえば菓子類、文房具、ゲーム、アニメなどではもう日本が前人未踏の王国を築いてきたことが既成事実である。
今回紹介のアイテム、ぷるるんポン・デ・リングは、アメリカ起源のミスタードーナッツの日本支部から出てきた期間限定の日本オリジナル商品である。ノーベル風俗嗜好賞確実ではないのか。
すでに高い人気を誇るモチモチ感が売りのポン・デ・リングに和菓子である「ワラビ餅」が合体。プルプルのモチモチが1個126円のドーナッツのコンセプトの中で実現した。こんなこと企画し大量生産にもっていきこれだけの完成度まで辿りつくのは日本人だけである。たかがドーナツといってあしらうべからず。これが文化の土台であり、日本人の創造力、創造的製造力の証明である。日常の満足度がおろそかになったまま、いくら高次文化(重工業、ハイテク)の充実をうたったところでそれは荒廃した人畜国家による5ヵ年計画の残骸でしかない。
ぷるるんポン・デ・リングは先週より発売開始。桃と黒蜜の味チョイスも渋すぎですね。
ちなみに・・・・私はマツコ・デラックスが男性だと知りませんでした。ちゃんちゃん。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。