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(書評)
魔の山〈上〉 (岩波文庫) [文庫]
トーマス マン (著), 関 泰祐 (翻訳), 望月 市恵 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%94%E3%81%AE%E5%B1%B1%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9-%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/4003243366/ref=cm_cr-mr-title
15 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小説の形を取った黙示−−ヨーロッパの歴史は誰が動かして来たか?, 2006/6/6
By 西岡昌紀
この本は、小説の形を取った黙示である。先ず、この題名(『魔の山』
(Der Zauberberg))その物が、一つの黙示の様である。
この小説には、素晴らしい自然描写も有る。しかし、この小説を特徴ずける物は、そんな自然の情景ではなく、登場人物たちが語る長い会話である。そして、その会話の中で語られる歴史や宗教についての登場人物達の言葉は、読めば読むほど、恐ろしい物である。−−このサナトリウムの患者達は、世間から隔絶された場所で、ヨーロッパの歴史は、一体何であったのか?と言ふ壮大な主題の会話をして居るのである。そして、その架空の人間達の会話と言ふ形を取りながら、トーマス・マンが語るヨーロッパの歴史の秘められた原動力への問いは、それが当を得た物であったかどうかは別として、恐ろしい。
(西岡昌紀・内科医)
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