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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016820.html
[CML 016992] 産経新聞「“草食系男子”に贈る恋愛指南書!? 共産・不破元議長の夫人が半生記」
Maeda Akira maeda at zokei.ac.jp
2012年 5月 13日 (日) 17:29:22 JST
前田 朗です。
5月13日
産経にこんな記事(微笑)。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120513/stt12051312010000-n1.htm
最後に不破vs志位比較を書いているのが、一番書きたかったことか?
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http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120513/stt12051312010000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120513/stt12051312010000-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120513/stt12051312010000-n3.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120513/stt12051312010000-n4.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120513/stt12051312010000-n5.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120513/stt12051312010000-n6.htm
“草食系男子”に贈る恋愛指南書!? 共産・不破元議長の夫人が半生記(産経新聞)
日本共産党の不破哲三元議長(本名・上田建二郎)=(82)=の夫人、七加子(なかこ)さん(83)が約60年にわたる夫婦の歴史など半生をつづった『道ひとすじー不破哲三とともに生きる』(中央公論新社)が4月25日に出版された。同党幹部の夫人がこうした「内幕」に触れた著書を出すのは初めて。不破氏がしたためたラブレターを公開するなど「秘話」も満載だが、女性に奥手な“草食系男子”が一読する価値ある「恋愛指南書」といえるかもしれない。
■「革命的熱愛人生」
とかく“お堅い”イメージが強い共産党は近年、柔軟路線にカジを切り、無党派層の取り込みに躍起だ。この路線を主導した不破氏自身も一昨年11月から12月にかけて、読売新聞の「時代の証言者」(29回連載)に登場した。共産党の大幹部が機関紙「しんぶん赤旗」ではなく、かつて「商業マスコミ」と攻撃していた一般紙で自らの半生を披瀝(ひれき)するのは前代未聞のことだった。
七加子さんも昨年1月に一般女性誌「婦人公論」(中央公論新社)にインタビューの形で登場(3回連載)した。「夫と私の革命的熱愛人生」をつづった半生記の出版はこれに続くものである。
「赤旗」には「婦人公論」のインタビュー記事連載の際と同様に、出版元の中央公論新社の広告が掲載された。一般出版社が「赤旗」に広告を出すのは異例のことで、それだけ同社は党内向けのPRにも力が入っているということだ。
■突然届いたラブレター
七加子さんは長野県諏訪郡(現諏訪市)の生まれで3歳のとき一家で上京した。自称「軍国少女」の子ども時代、「女をいじめる男は許せない」と勝ち気に振る舞い、当時の東京都立第三高女専攻科3年生、19歳の時に共産党に入った。そして翌年、当時東大の理学部に在籍し、同じように活動していた不破氏と知り合い婚約、24歳でゴールインした。1歳上の「姉さん女房」である。
著書には、不破氏の「堅物」イメージを一新するようなエピソードであふれているが、わけても不破氏が送ったラブレターの内容が興味深い。
《現在の君に対する僕の感情がいかなる親交の範疇(はんちゅう)に属するべきものか、またこれを友情と命名すべきか、恋愛と呼ぶべきか、このことは言うことは困難だし、不必要なことでしょう。(中略)確実に言えることは、僕がここに非常な喜びと幸福を感じているということ。ここに活動への新しいエネルギーをくみ取っていること。そして二人で共同して前進できる可能性を信じていることです》
■「宇宙は動き出しているのだ」
知り合って2カ月後、
不破氏から突然届いた手紙に、まだ恋愛や結婚について考えていなかった七加子さんは戸惑った。どう返事するか悩んでいていたら、1週間後、不破氏が「東大物理」と書いてある汚い自転車に乗って、家まで返事を聞きに来てしまった。
「私たちはお互いに、相手のことをよく知らない。私も自分の感情が将来どうなっていくかもわからない。もう少し落ち着いて、期間をおいて考えたほうがいい」
七加子さんは、不破氏に「お断り」の気持ちをそうやんわり伝えたという。すると翌日、また不破氏から長い手紙が届いた。
《僕には意外だった。君に滔々(とうとう)と言われてみるまでもなく、僕は君のすべてを知っているわけではない。最大限の譲歩をして、君については九十九%は無知であると言っていい。しかし僕は最後の一%だけは知っているつもりだし、その一%に関する僕の知識において、僕は君全体を知っていると断言できる》
《君の顔はただひとつ、この問題についてだけは前を向いていない。こう書いている間にも、君のこの日和見主義に対して、僕は怒りの叫びを上げたくなる。いまさら深入りしないうちになどと遁辞(とんじ)が設けられても、すでに宇宙は動き出しているのだ》
「宇宙は動き出しているのだ」などという、いかにも、かつて小説家志望だった理論家の不破氏らしい筆致だが、七加子さんに果敢にアタックする不破氏の熱い思いがひしひしと伝わってくる。不破氏が投じた直球に、七加子さんの迷いも吹き飛び、晴れて婚約者同士になった。不破氏が19歳、七加子さんが20歳のときのことだった。
■夫婦愛の原点は「1%論」
七加子さんはこう記す。
「不破がなぜ私を選んだのかを考えると、自分が選んだ道に対して忠実に生きようとした彼が、私の中にもそういう部分を見いだしたということなのだろうと思います。最後の一%とは、それを指しているのでしょう。年をとれば外見も変わります。確かに九十九%の部分は変わるのです。それよりも大切な心の芯の、この一%の部分が重なり合うことが重要なのだと言いたかったと思います」
七加子さんのハートをとらえた不破氏の“口説き文句”の「1%論」はその後の夫婦の人生訓となり、愛情の原点になった。
不破氏の七加子さんに対する積極的なアプローチについて、実母は「女性とのおつきあいは(4人兄弟の中で)建ちゃん(本名・建二郎の不破氏のこと)が一番最後になると思っていたら、一番最初になったわね」と驚いたほどだという。
イメージからすると、女性はちょっと苦手のように受け取れる不破氏だが、実はこと七加子さんに対しては“肉食系”だったということか。不破氏の果敢はアタックは、昨今の日本で増殖する草食系男子たちに「奮起」を促す恋愛・交際術の一例として手本になるだろう。
結婚後、不破氏は鉄鋼労連の組合書記として全国を駆け回っていた11年間、出張先から決まりごとのように手紙を送り、七加子さんも返事を書いていた。電話がほとんど普及していない時代のことだ。2人が交わした往復書簡は数え切れないほどになった。七加子さんが著書で紹介した、それら手紙の一部から、愛情こまやかな「革命的熱愛夫婦」の素顔が浮かび上がってくる。
「ところで、君の方は元気かい。思わず長くなってしまって、君が寂しがっているだろうと思うと、僕の方もかけ足で大会までおいこみたい気持ちだ。家を離れて旅に出ると、君との生活が僕の中でしめている圧倒的な比重をひしひしと感じる」(昭和32年9月9日付、九州出張中の不破氏から七加子さんへの手紙)
「二人の手紙は箱いっぱいになった。今、読み返してみて、よくまあー、タネもつきずに書きつづってあると感心する。革命家ぶっているのや、すましているのや、でも、どれもこれも二人の結びつきを強めるための、闘争史であり努力史であり、よろこびのあとであると思うと、一つ一つに接吻したいくらいです」(同年11月3日付、七加子さんから長期出張中の不破氏への手紙)
■「ここまで書くの?」
夫妻の仲むつまじさはさておき、七加子さんは著書で、夫の知られざる人間像をいくつも披露している。
「どうも初めてで、不慣れなものですから…」。不破氏の母校の同窓会館で開いた結婚式。机に模造紙を覆っただけの質素なものだったが、不破氏が式で大まじめにそう挨拶すると、会場が大爆笑に包まれたという。
また、不破氏は幼い頃、家で「床の間」というあだ名がつけられていた。泣き虫で、しょっちゅう床の間に向かって泣いていたからだ。悲しいだけでなく、人にほめられたときなど、感情が動かされることがあるとすぐに涙腺が緩んでいたという。
そんな不破氏は、旧制一高時代に寮の総代会で説明するとき生つばをのみこむばかりで声が出ず、共産党に入り初めて街頭で演説するときは「清水の舞台から飛び降りるほど緊張した」という。それが党のトップに上りつめ、演説や講演を山ほどこなしたのだから、立場は人を変えるということだろう。
一方、七加子さんは著書で、不破氏が昭和62年に心筋梗塞(こうそく)の発作を起こしたときの様子を具体的に記し、PTCA(冠動脈形成術)で狭い血管を広げる治療を受けたことも明かしている。政治家はこと自らの健康問題に関しては隠し通すのが世の常だが、永田町では「不破さんの奥さんはここまで本に書くの?」という驚きの声も出ている。
このほか紹介したいエピソードは枚挙にいとまがないが、出版元の中央公論新社さんに「書きすぎだ」とお叱りを受けかねないので、このあたりで中身に触れることは控えたい。
■志位委員長夫妻は…?
ちなみに共産党の志位和夫委員長は10日の記者会見で「不破元議長夫人の本を読んだか」と記者に聞かれ、「ああ、読みました」ときっぱり答えた。ただ、感想については「へへへ、大変、あの、ご夫婦の、え〜、え〜、なんと言いますか、仲がすばらしいなというのが感想です」と語るだけで、奥歯に何かモノが挟まっているかのようだった。はたして実際に読んだのか疑わしい限りだが、ある共産党関係者はこう解説する。
「志位さんのご夫人ならこういう本は書かないし、仮に書きたくても志位さんが絶対に認めないだろう。そこが不破さんと志位さんとの懐の広さの違いだよ」
ともあれ、七加子さんの半生記出版には、これまで共産党とは離れたところにいる人々にも広く親しみをもってもらおうという党のPR戦略が背景にあることは言うまでもなかろう。
しかし、共産党にアレルギーをもっている人も一度試しに手にとってみてもいい一冊だ。世の中には、こういう形で絆を深めてきた夫婦もいるのである。(政治部編集委員)
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