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(レビュー)『アンドレイ・ルブリョフ』    西岡昌紀
http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/583.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2012 年 4 月 04 日 21:29:26: of0poCGGoydL.
 

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http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1835372276&owner_id=6445842
http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/5361426.html


(レビュー)

アンドレイ・ルブリョフ [DVD]
アナトリー・ソロニーツィン (出演), アンドレイ・タルコフスキー (監督) | 形式: DVD
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%83%95-DVD-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/B00005G0Z9/ref=cm_cr-mr-title
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5つ星のうち 5.0


世界映画史上最高の傑作−−少なくとも私にとっては人生最良の映画です, 2006/4/4


By 西岡昌紀 -(2006年4月4日)

 1974年の暮れの事であった。新聞の映画広告欄に、奇妙な映画の広告が有るのに、私は、気が付いた。それは、余り目立たない、小さな広告で、その映画の一場面らしい、黒衣に身を包んだ僧侶の姿と共に、「当分御覧になれません。この機会をお逃しなく!」とか、そんな言葉が書かれた、細長い、短冊の様な広告であった。
 当時、私は、高校生であった。何故か、その広告が気に成った私は、その映画は、一体どんな映画なのだろう?と思ひ、その気に成る映画を観に、今は無い、有楽町の日劇の横に有った小さな映画館へと向かった。そして、そこで観たその映画こそは、今日まで、私の人生で最良の映画であり続けるこの作品(『アンドレイ・ルブリョフ』)だったのである。
 ロシア中世のイコン(聖像)画家であったアンドレイ・ルブリョフを主人公とするこの映画は、旧ソ連が、巨費を投じて製作しながら、完成後、ソ連国内では、事実上上映禁止と成った「問題作」であるが、そんな事は、最早、どうでも良い事である。
 私は、この映画は、世界映画史上最高の作品であると思ふ。この映画を見ずに、映画と言ふ芸術を語っては成らないと、私は、思ふ。

 タルコフスキーは、日本映画に深く傾倒して居たと言ふ。新しい映画を作る前には、黒澤明の『七人の侍』と溝口健二の『雨月物語』を必ずもう一度見直すことにして居たと言ふ彼についての逸話は、興味深い。(タルコフスキーを観る若い人は、この事を知って欲しい)実際、この映画には、『七人の侍』と『雨月物語』を思ひ出させる部分が少なくない。(逆に、タルコフスキーの作品を深く愛した日本の作曲家、武満徹氏が、タルコフスキーの死を悼んで、弦楽合奏曲「ノスタルジア」を作曲した事も、日本の若い人は、知って欲しい。)

 深く、静かな、美しい作品である。私は、この映画に出会えた事を、神に感謝して居る。


(西岡昌紀・内科医/タルコフスキーの誕生日に)

 

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