http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/581.html
Tweet |
映画『誰も知らない基地のこと』予告編
http://youtu.be/_-KsYDBtsKg
<参照>
映画公式HP
--------------------------------------
http://www.labornetjp.org/news/2012/0402eiga
沖縄が返還されて今年で40年になるが、米軍は居すわり続けている。なぜ基地があるのか?
この謎をといた『誰も知らない基地のこと』が公開される。エンリコ・パレンティ&トーマス・ファツィの2人のイタリア人監督によるドキュメンタリーだ。
映画は、2人が撮ったイタリア・ビチェンツァでの米軍基地建設の反対運動が出発点となっている。住民投票で95%もの反対を勝ち取っていながら政府はこれを黙殺した。戦争もないのになぜ? 疑問を抱いた2人は、いま問題になっているインド洋のディエゴ・ガルシア島や沖縄などを訪れ、反対住民にカメラを向け、元CIA顧問のチャルマーズ・ジョンソンや米国の思想家ノーム・チョムスキーらに話を聞き、大所高所から基地の実態に迫る。そこから浮かんでくるのは世界を支配した古代ローマ帝国の現代版だ。米軍基地は国防総省の公表分だけでも、38か国に716あり25万人の兵士が駐在し、さらに米軍は110か国に展開しているという。沖縄には大小38の基地に3万5000人の兵士がいる。
昔、基地は戦争の補給拠点にすぎなかったが、それが今や逆になって基地を設けるために戦争を仕掛けるようになった。冷戦期に世界を二分したソ連が崩壊して、基地は不要になったかにみえた。だが、長い戦争状態を経て軍産複合体という巨大な利権がらみの経済システムが作られてきた。今度はそのシステムの維持・強化のために新たな敵を探さなければならなくなった。このため、テロリストやイラクなどを“国家の敵”に仕立てる必要があった。
映画は、ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領が、ブッシュ政権を上回る国防予算を通したと明かしている。大統領は平和の使徒ではなくシステムの一員にすぎなかった。「米軍基地は土地だけでなく、人の命も文化も歴史もみんな奪っている。これを許すわけにいかない」と沖縄の古老は訴える。米軍の「抑止力」が原発の「安全神話」と同義に聞こえてくる。(木下昌明/『サンデー毎日』2012年4月8日号)
*4月7日より渋谷、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。◎Effendemfilm and Takae films
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。