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(レビュー)
ショスタコーヴィチ:交響曲14
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 | 形式: CD
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5つ星のうち 5.0
ショスタコーヴィチの最高傑作の名盤--原詩版の素晴らしさ, 2005/6/12
By 西岡昌紀 -(2005年6月12日)
この曲は、ショスタコーヴィチの最高傑作の一つである。それにも関わらず、この曲が、演奏会で取り上げられる機会が少ない事は、全く、理解しがたい事である。--この曲は、交響曲と銘打たれて居るが、実際には、管弦楽と声楽の為の組曲の形を取った、極めてユニークな形式の作品である。歌詞は、ガルシア=ロルカ、アポリネール、リルケ、による詩を含み、その為、上述の様に、全ての詩をロシア語訳で歌ふ版と、それぞれの詩を原語で歌ふ二つの版が存在する。この曲が、ショスタコーヴィチの最高傑作の一つであるにも関わらず、演奏会で取り上げられる事が少ない理由は、先ず、この作品が、大衆的性格から最も遠い為、興行的に避けられてしまふ事と、歌詞が、いずれのヴァージョンで歌わはれるにせよ、言葉の問題が大きく、歌手への負担が大きい事などではないかと思はれる。しかし、この作品の美しさ、深さを考えれば、この作品は、もっと演奏されるべき20世紀音楽の傑作であり、その為には、この作品が、先ず、CD等を通して、先ず、もっと知られる事が必要なのであろう。--私は、1979年に、サヴァリッシュ指揮のNHK交響楽団が、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウとユリア・ヴァラディーの独唱で、この曲を、このCDと同じ原詩版によって演奏するのを、同交響楽団の定期演奏会で聴いた。それが、私のこの曲との出会いであった。以来、私は、この曲に魅せられ、多くの録音でこの曲を聴いて来た。そうして、多くの演奏を聴いた上での私の結論を言ふと、先ず、この作品は、全ての詩をロシア語訳で歌ふロシア語版よりも、各詩を原語で歌ふ原詩版の方が、音楽的に、はるかに優れて居ると言ふのが、私の感想である。又、その事と関連するが、これまでの録音を聴くと、旧ソ連(ロシア)の歌手は、その発声法などから、これまで、この作品を、実は、歌いこなせて居ない。その為、正直に言ふと、事この曲に関する限り、旧ソ連の歌手がロシア語版で歌ふCDは、私を失望させるだけであった。そうした点で、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが、原詩で各詩を歌ふこのCDは、私がこれまで聴いたこの曲のCDの中では最高の物である。--この曲を深く愛する者として、私は、このCDを推薦する。本当に、素晴らしい演奏である。
(西岡昌紀・内科医)
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